日本では韓国ドラマが人気を博しているが、韓国では日本のアニメが注目されている。韓国では一体、どのような日本アニメが、どれだけ人気を集めているのだろうか。

様々なストリーミングサービスを通して、各国のドラマが視聴できるようになった昨今。

その中でも、日本における韓国ドラマの人気ぶりには、目を見張るものがある。

『愛の不時着』と『梨泰院クラス』

日本で一大ブームとなったドラマ『愛の不時着』(左)と『梨泰院クラス』(画像出典:tvN、JTBC)

tvN(Netflix)『愛の不時着(2019)』、JTBC『梨泰院クラス(2020)』、Netflixオリジナルシリーズ『イカゲーム(2021)』などは、ご存じの方も多いのではないだろうか。

これらの作品が配信されたNetflixの“今日の総合TOP10”には、毎回必ずと言っていいほど、韓国ドラマがランクインしている。

さらに驚くことに、新しい作品が公開されるたびに、入れ替わり立ち替わり複数の韓国ドラマが同時にTOP10入りし、ランキングを占領する。

この部分だけを見ると、日本は韓国に押され気味であるような気がするが、どうやら日本も得意とする分野があるようだ。

その分野とは、”アニメ”だ。

韓国では日本のアニメが人気を博している。

『劇場版 呪術廻戦 0(2021)』

『劇場版 呪術廻戦 0(2021)』(画像出典:NAVER Movieキャプチャー)

特に現在は、『呪術廻戦』が好評を得ており、『劇場版 呪術廻戦 0(2021)』は、韓国で旋風を巻き起こしている。

同映画は、韓国内外の話題作を押し退け、チケットの先行販売率1位を達成。その熱気は冷めることを知らず、公開後1週間で韓国のボックスオフィス1位を獲得した。

その後、『THE BATMAN-ザ・バットマン-(2022)』などの新しい大作が公開されるも、大きな変動はなく2位の座をしっかりと守っている。

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020)』

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020)』(画像出典:NAVER Movieキャプチャー)

2021年には、日本でも社会現象となった『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020)』が、大ヒットを記録。公開初日だけで17万人もの観客を動員した。

あまりの人気にシネマコンプレックスなどで上映館を増やすなど、累積観客動員数215万人という驚異的なヒットを遂げている。

また同映画は、世代を問わず人気があり、韓国の主要映画情報サイト”NAVER Movie”に掲載された評価では、満点に近い評価を得た。

(関連記事)コロナ禍の韓国映画館を救え! 日本からの救世主、「鬼滅の刃」に大反響

つまり、2021年には『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が、2022年には『劇場版 呪術廻戦 0』が、韓国の劇場を埋め尽くしたことになる。

これだけでも十分に、日本のアニメ人気を証明できるが、韓国で脚光を浴びているのはこれだけではない。

ポケットモンスターもいまだ根強い人気を誇っている。そして現在、これに関連した商品の人気に、流通業界とゲーム業界が大きく揺れている。

まずは、韓国の大手パン製造販売メーカー SPC SAMLIPが、約16年ぶりに再販した『ポケモンパン』。

ポケットモンスターのキャラクターがプリントされた袋に、パンとキャラクターのシールが入っている。

発売後1週間で150万個を販売し、同社の株価は急上昇を見せた。コンビニエンスストアの発注数に制限が設けられるほどの人気ぶり。

その結果、品薄状態が続き、韓国のネット上では、「ポケモンパンを求めて何店舗も足を運んだ」という人や、販売店舗と販売時刻を共有する書き込みまである。

BTS RM

BTSのRMも探し回った(?)ポケモンパン!(画像出典:RM公式Instagram)

BTS(防弾少年団)のRMも、自身のインスタグラムストーリーズに「お願いだからもっと売ってください」とコメント。そして8店舗も探し回ったことを明かした。
彼もまた、苦労して手に入れた1人のようだ。

ゲーム業界では、Nintendo Switch用のアクションロールプレイングゲーム『Pokémon LEGENDS アルセウス』が大ヒット中だ。

既存のポケモンゲームに、オープンワールド(キャラクターが自由に歩き回るゲーム)を適用したことで好評を得ている。

韓国と日本のどちらに軍配が上がるかは分からないが、日韓共に得意とする分野がそれぞれあるようだ。






BTS

BTS(防弾少年団)は2013年6月13日にデビューした韓国の7人組男性アーティストグループで、パン・シヒョクのプロデュースにより誕生した。

HYBE(旧Big Hitエンターテインメント)所属。

デビューアルバムは『2 COOL 4 SKOOL』、デビュー曲は『No More Dream』。グループ名の”防弾少年団”には、10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬくという意味が込められている。

ハングル表記は”방탄소년단(バンタンソニョンダン)”から”バンタン”と呼ばれることが多い。

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