俳優ソン・ジュンギ主演の映画『勝利号』が、劇場ではなくNetflixでの公開に乗り出すと報じられて以降、新型コロナウイルスの余波が続くこのご時世でのNetflix行きはファインプレーだと期待が寄せられている。

新型コロナウイルスの長期化で映画館に足を運ぶ観客数が連日下落する中、劇場での公開は賭博のような危険な選択になりうると懸念されている。

コロナにより、映画業界が大打撃を受けている一方で、映像コンテンツのプラットホームを利用する消費者が大幅に上昇。これに伴い、今年最高の期待作だった俳優ソン・ジュンギ主演のSFブロックバスター映画『勝利号』も、劇場での公開を諦め、Netflixでの公開に乗り出すと韓国メディア・マネートゥディが単独で報じている。

(関連記事)ソン・ジュンギ ‘勝利号’、Netflixは救いの手になるか、不運の象徴になるのか

Netflixでの公開を予定しているソンジュンギ主演映画『勝利号』

ソン・ジュンギ主演映画『勝利号』はNetflixでの公開を予定している(画像出典:movie.naver)

映画がNetflixで公開される最も大きな理由は、制作費回収のためだ。

『勝利号』の広報費用を含んだ総制作費は約240億ウォン(約24億円)。観客動員数580万人以上を集めてこそ損益分岐点を超えることができる。

『勝利号』は、今日まで劇場での公開を2度以上遅らせている状態だ。当初、7~8月に公開する予定だったが、コロナの影響で9月の秋夕(チュソク)シーズンに変更。だが、コロナの余波は今もなお続いており、このような状況下では劇場での公開が一向に不透明で、損益分岐点に達することができない。

それに、これ以上引き延ばすと観客たちの作品に対する期待が薄まることも懸念され、『勝利号』の映画投資配給会社メリークリスマスは、Netflixとの配給交渉をスタートさせた。

Netflixを選択したことはファインプレーだと言われている『勝利号』

『勝利号』がNetflixを選択したことはファインプレーだと言われている(画像出典:movie.naver)

マネートゥディは、映画業界の関係者の言葉を引用し「メリークリスマスは、Netflixで単独公開する条件で310億ウォン(約30億円)を受ける配給契約を締結したことが確認された。だが、Netflixでの公開時期はまだ決定していない」と報道。

映画関係者たちは「このご時世、劇場公開を待つよりNetflixを選択し、配給会社側は制作費240億ウォンを全て回収するだけでなく、プラスアルファの収益率も保証されるのならファインプレーではないだろうか」と評価しているという。

『Space Sweepers』というタイトルで準備が進んでいる『勝利号』

『勝利号』は『Space Sweepers』というタイトルで準備が進んでいるようだ(画像出典:Netflix)

また、Netflixで『勝利号』を検索すると『Space Sweepers(スペース・スウィーパーズ)』というタイトルが表示され、着々と準備が進んでいるようにも思える。

日本を含めたアジア市場のNetflixでは、トップ10圏内に韓国ドラマがランクインしており、韓国コンテンツの需要と関心が高いだけに、ソン・ジュンギが出演する映画の配信で、新規加入者を誘致する可能性も高いと予想されている。

これまで公開延期を重ねてきた『勝利号』。ソン・ジュンギのファンをはじめとする韓国の大衆たちは、Netflixを通じて同作がお披露目されるその日を、今か今かと待ちわびている。



ソン・ジュンギ

HISTORY D&C所属の俳優ソン・ジュンギ(ハングル 송중기)。1985年9月19日生まれ。

2008年ドラマ『霜花店 運命、その愛』でデビュー。

2010年に出演したドラマ『トキメキ 成均館スキャンダル』で一躍名を広め大ブレイクしたソン・ジュンギは以降、映画『私のオオカミ少年』、ドラマ『太陽の末裔』などに出演し人気を博した。

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