ソン・ジュンギのスクリーン復帰作『勝利号』の公開が新型コロナウイルスの余波により延期されている中で、Netflixでの公開を考慮していると韓国メディアが伝えている。果たしてこの策が吉と出るのか‥大衆の関心が傾いている。

今年、映画『ボゴタ』の撮影中、新型コロナウイルスの感染拡大によるスケジュールの中断や、『君と私の季節』の降板、ドラマ『アスダル年代記2』の制作延期、根も葉もない交際説が出るなど、不運が続き厳しい1年を送っている俳優ソン・ジュンギ

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3年ぶりのスクリーン復帰作『勝利号』の公開も、今夏から今秋、今年の冬へと延期になっていた中、Netflixでの公開を検討中だと韓国の各種メディアが報じている。

俳優 ソンジュンギ

俳優 ソン・ジュンギ(画像出典:勝利号 NAVER MOVIE 公式HP)

『勝利号』は、総制作費240億ウォン(約24億円)が投入された超大作で、韓国国内で初めての試みとなる宇宙を背景とするSF映画でもあり、これまでにない大きな関心が寄せられていた。

だが、『勝利号』の配給会社側の関係者は、10月16日「同作がNetflixでの公開を含んだ様々な公開方法を置いて検討中だ。まだ確定したことではない」とし「コロナの影響で当初は冬の公開を念頭に置いていたが、それまで難しい状況だ」と明らかにした。

『勝利号』ネトフリでの公開になるの

『勝利号』Netflixでの公開になるのか‥(画像出典:勝利号 NAVER MOVIE 公式HP)

コロナの余波により、韓国では映画館を訪れる観客が減っている。館内で距離を置いて公開をしても、使用可能な座席数が少なくなり、いつ状況が回復するのか先行き不透明な状態だ。これにより、240億ウォン台の制作費を投入した『勝利号』が、損益分岐点を突破することが難しくなった。同作の損益分岐点は600万人と推定されており、交渉の内容によっては映画館での公開より、Netflixでの単独公開が収益面で有利な状況とも言われている。

これまで、コロナによって映画館での上映が容易ではなかった幾つかの映画が、Netflixでの公開を決定したことがある。その中でも代表的な作品が『狩りの時間』だ。

同作は、チェ・ウシク、イ・ジェフン、アン・ジェホン、パク・ジョンミンなどホットな俳優が一挙に出演することで撮影当時から耳目が集中。第70回ベルリン国際映画祭に招かれるなど話題性で沸き上がっていた。当初、今年2月に韓国で公開される予定だったが、コロナの影響で公開が無期延期となり、結局、韓国映画の新作として初めて劇場公開をせずNetflixでの独占公開を選択。だが、海外セールス絡みでひと悶着した前例がある。

映画『狩りの時間』

映画『狩りの時間』(写真提供:©スポーツ韓国)

ソン・ジュンギ主演の『勝利号』は、SF映画であるため映画館という暗い環境の中、迫力あるサウンドでの鑑賞を目標にしている作品だ。それが、Netflixという小さな画面で、おうち時間の余った時間に見るようなコンテンツになることに、非常に惜しいとの声もあがっている。

それに、映画の作り手にとって興行収入は多ければ多い方がいい。だが、映画館で公開されなければ、”興行成績ランキング”、”映画館の観客動員数”などのタイトルを手放すことにも成り兼ねない。しかし、映画市場が凍りついた中でNetflixのカードを切ることは、映画の制作会社や配給会社の立場では興行失敗の危険にさらすより、”Netflixで単独公開”というタイトルがさらに安全で損失を最小限にできる苦肉の策とも言われている。

コロナによって”映画=映画館”という公式的な流れが変わりつつある韓国映画界。ソン・ジュンギにとってNetflixでの公開は救いの手になるのか、今回もまた不運の象徴になってしまうのか、『勝利号』の続報に関心が寄せられている。

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ソン・ジュンギ

HISTORY D&C所属の俳優ソン・ジュンギ(ハングル 송중기)。1985年9月19日生まれ。

2008年ドラマ『霜花店 運命、その愛』でデビュー。

2010年に出演したドラマ『トキメキ 成均館スキャンダル』で一躍名を広め大ブレイクしたソン・ジュンギは以降、映画『私のオオカミ少年』、ドラマ『太陽の末裔』などに出演し人気を博した。

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