6月2日に韓国で行われた、映画『ベイビー・ブローカー』のVIP試写会に登場した俳優イ・ミンホに対し、記者が”無礼な態度をした”と一部の韓国メディアが報じている。きっかけはYouTubeに投稿された映像なのだが、どうやらこの映像を見たネットユーザーらは違う反応を示しているようだ。

6月2日に韓国で行われた、映画『ベイビー・ブローカー』のVIP試写会に、BTSのV、俳優のイ・ミンホ、イ・ビョンホン、キム・スヒョンなど豪華なスター陣が出席し、大きな話題を集めた。

BTSのV(左)と、俳優イ・ミンホ

BTSのV(左)と、俳優イ・ミンホ(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

ところが、一部の韓国メディアが「この試写会のフォトウォールに登場したある俳優に、記者たちが見せた無礼な態度が議論となっている」と報じている。

それは、YouTube(ユーチューブ)に投稿されたある映像がきっかけとなっているようだ。映像を公開したのは、韓国大手メディアの連合ニュース。

先日行われた映画『ベイビー・ブローカー』のVIP試写会には、多くの俳優や歌手などの韓国スターが出席し、試写前に行われたフォトウォールイベントにはスターの姿をとらえようと多くの取材陣が集まっていた。

その時の様子を紹介した映像が、YouTube(ユーチューブ)チャンネルに投稿されているのだが、韓国メディアによると、どうやらこの映像が物議を醸しているという。

映像には、試写会に訪れたスターたちが順番に登場し、記念撮影をする様子が映っている。

そして、BTSのVが登場すると、記者たちはひと際大きな歓声を上げ、その場はフラッシュの嵐となった。

Vに「ハートポーズしてください」「右を見てください」「手を振ってください」などの声が飛びかっている。

そしてVの次に人気俳優のイ・ミンホが登場する。会場が若干静かな印象を受けるが、すぐにフラッシュがたかれ始め、撮影が始まる。

しかし、映像の最後には、記者の「(もう終わったから)送って、送って」というような声が入っている。

一部の韓国メディアは、この映像を取り上げ、「Vの後に登場したイ・ミンホに無礼な対応をした」「記者がVには丁寧に敬語でポーズを依頼し、イ・ミンホとは明らかに異なる態度を示していた」と伝え、韓国のネットユーザーらも「イ·ミンホも人気なのにどうしたんだ」「Vとの対応の差がひどすぎる」といった反応を示している、と報じたのだが..。

『ベイビーブローカー』VIP試写会のフォトウォールに登場したイ・ミンホ

『ベイビーブローカー』VIP試写会のフォトウォールに登場したイ・ミンホ(画像出典:youtubeキャプチャー)

どうやら実際は、ネットユーザーらはそこまで大きな反応を示していないようだ。

この映像を見ると、たしかにVのシーンでは歓声が大きく、その後に登場したイ・ミンホのシーンでは、歓声が一瞬止んでいるように感じられる。

そのため、その場が一瞬だけ静寂に包まれたような印象を受けてしまうのだが、これは動画をつなぎ合わせた編集のせいだろう。

実際に、Vの次がイ・ミンホの登場であったかは定かではない。

また、”無礼な態度”と言われているが、記者の発言が、実際にイ・ミンホに向けられたものかどうかも不明である。

そもそもイ・ミンホは、去る3月に配信が開始されたアメリカAppleTV+のオリジナルドラマ『パチンコ』にも出演し、国際的に高い評価をうけている、韓国を代表する俳優の1人だ。

そんなイ・ミンホに対して「無礼な対応をする人がいるのかな?」と首をかしげている人もいると言う。

韓国ネットユーザーの間では、「よく見ると、無礼というほどではないのでは?」「誤解を生むような映像編集になっている」「記者の声をカットすれば良かったのに」「BTSのVと比較するかのような編集」という声が上がっているようだ。

(構成:酒井知亜)




BTS

BTS(防弾少年団)は2013年6月13日にデビューした韓国の7人組男性アーティストグループで、パン・シヒョクのプロデュースにより誕生した。

HYBE(旧Big Hitエンターテインメント)所属。

デビューアルバムは『2 COOL 4 SKOOL』、デビュー曲は『No More Dream』。グループ名の”防弾少年団”には、10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬくという意味が込められている。

ハングル表記は”방탄소년단(バンタンソニョンダン)”から”バンタン”と呼ばれることが多い。

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