歌手で女優のIU(アイユー/イ・ジウン)が、映画『ベイビー・ブローカー』で、『第75回カンヌ国際映画祭』に出席した。その際のIUの“ある行動”がネット上では好評を得たが、彼女自身は後悔しているという。本記事では“ある行動”と、その裏にあった彼女の思いに触れる。

歌手としてはもちろん女優としても活躍するIU(アイユー/イ・ジウン)。

最近、是枝裕和監督の映画『ベイビー・ブローカー』に出演し、5月28日(現地時間)『第75回カンヌ国際映画祭(以下、映画祭)』に出席した。

IUは、映画『ベイビー・ブローカー』に出演し、『第75回カンヌ国際映画祭』に出席した

映画『ベイビー・ブローカー』に出演し、『第75回カンヌ国際映画祭』に出席したIU(画像出典:IU Instagram)

日韓ともに各メディアが取り上げ話題となっているが、中でも試写会終了直後と思われる映像で見せたIUの様子が、韓国のネット上で話題を呼んでいる。

当該映像では、大勢がスタンディングオベーションをしている中、カメラが出演者を順に捉えている様子が映っている。

IUは自分にカメラが向けられると、カメラ目線で一瞬、手でハートを作るのだが、すぐにカメラから視線を外し、気まずい表情を見せてなぜかやめてしまう。

カメラも早々にIUの横にいた主演女優を映したため、一瞬の出来事だった。

彼女は、映画祭終了後のインタビューでこの時のことを、「今まで経験したことのないズームインに驚き、初めてなのに余裕たっぷりなのも嘘っぽいですしできなかったです」と振り返った。

ハートを作ったことについては、「これは本当に失敗でした。カンヌでとった行動の中で1番かっこ悪かったです」と後悔。

(出典:gfycat.com)

そして、「アイドルなので、(ファンのために)何かしなくちゃと思いました。私がハートを作るとすぐに、隣の女優さんにカメラが移って、すごく恥ずかしかったです」と打ち明けた。

映画祭という場でも、アイドルとしてのアイデンティティーを忘れることなく、ファンサービスを行ったものの、本人には失敗談として残ってしまったようだ。

しかしIUの一部ファンはネット上で、当時の彼女の様子を、「かわいい」「最近のIUの中で、1番かわいい」「急いで目線を外すところがすごくかわいい」「いつも完璧な部分だけ見てきたけど、IUにもこういう時があるんだ。かわいい。」「人間味がある」「かわい過ぎる」などという好意的な反応を見せた。

そんなIUが出演する同作品は、“赤ちゃんポスト”を巡って関係を結ぶことになった人々の、予期せぬ特別な旅を描いている。

劇中IUは、若くして人生の辛さを感じ多くの経験をする、未婚の母 ソヨン役を演じている。

最近受けた、映画に関するインタビューでは、キャラクター作りに関し、「ソヨンは、他の登場人物よりも役柄の設定が細かく、近づくのが難しかったです。監督との面談では、うんざりする程、たくさんの質問をしたように思います。ソヨンがどうしてこのような決定をしたのか、後悔したことはないのかなど、詳細に質問しました」と語り、役柄と真摯に向き合った様子を感じさせた。

『ベイビー・ブローカー』は、日本では6月24日に公開される。

映画祭で見せた愛らしい一面を持った彼女が、劇中、どのような演技を繰り広げるのか、期待を寄せるファンも多いだろう。

(構成:西谷瀬里)




IU

歌手兼女優のIU(アイユー / ハングル 아이유)。

歌手活動をしながらドラマや映画などに出演するなど女優としても活動を行い、またバラエティ番組に出演したり様々な広告モデルを務めるなど、マルチエンターテイナーとして活躍中。

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