9月7日、女優のユン・ウネがNAVER NOW『キャンナワ』に出演し、大ヒットドラマ『宮~Love in palace(MBC/2006)』でのキャスティング秘話を語った。自身がヒロインを演じることに、反対の声が上がったという当時のエピソードを振り返る。

女優のユン・ウネが、9月7日に放送されたNAVER NOWバラエティー『キャンナワ』に出演し、主演を務めた約16年前の大ヒットドラマ『宮~Love in palace(MBC/2006/以下、宮)』について言及した。

ユン・ウネは女優。

女優のユン・ウネ。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

それは、彼女が主人公のシン・チェギョン役に抜擢された際、一部のネットユーザーから「原作のキャラクターに合っていない」と、キャスティングに関する反発を受けたというもの。

『宮~Love in palace(2006)』はMBCドラマ。

MBCドラマ『宮~Love in palace(2006)』。(画像出典:MBC Drama)

「今からでもキャスティング変更できないの?」「反対する声が多いから、まだ(シン・チェギョン役は)ユン・ウネに決定したわけじゃない」「配役に関して、否定的な意見が多い事が分かってるのに、ユン・ウネはどうしてかたくなに出演しようとするのか」といった内容もあり、彼女の降板を願う署名運動まで行われたほどだった。

原作ありきの実写化には、必ず付いてまわるキャスティングとイメージ問題。本作も例外ではなく、原作愛読者の中にすでにできあがっているヒロイン像と相違していることに、異議を唱えるのだった。

またドラマが放映される前年、ネットユーザーを対象にシン・チェギョン役の、キャスティング投票が行われたのだが、その中にユン・ウネは入っていない。

挙げられていた名前は、チャン・ナラ、ムン・グニョン、ク・ヘソン、イ・ユリ、コ・アラ、チョン・リョウォンの6名だ。

おそらくこれらの背景が相まって、ユン・ウネは強い反発を受けたのだろう。意見の中には、ユン・ウネの体型と漫画に登場する主人公を比較するものもあったという。

番組で進行役を務めるカン・ホドンがこれに触れると、ユン・ウネは「漫画にはふくよかなヒロインは、あまりいませんよね。足もすごく長いし、顔もとっても小さいですし」と、現実にはそんな人は存在しないことを、興奮気味に語った。

ユン・ウネは、NAVER NOWのバラエティー『キャンナワ』に出演し、『宮~Love in palace(MBC/2016)』のキャスティングエピソードを語った。

NAVER NOWのバラエティー『キャンナワ』に出演し、『宮~Love in palace(MBC/2016)』のキャスティングエピソードを語るユン・ウネ。(画像出典:NAVER NOW『キャンナワ』映像キャプチャー)

またマネージャーに連れられ、『宮』のオーディションを受けた時のことを回想。

「監督の前で、家族のことや自分の人生について話したら、“チェギョンのキャラクターにピッタリだ”と言われたんです」と、初めて連続ドラマに出演することが決定したことを説明した。

「私のことをよく思ってくださったのか、演技経験がないのに主人公に選んでくれました」と、感謝を言葉を口にする。

その後、キャスティング批判を受けることになったのだが、彼女はこの時の心情を「私は負けず嫌いではないですが、“どうして(ドラマを)見てもないのに、絶対にだめだと言うんだろう?”と思い、不思議と負けたくない気持ちが沸き上がりました」と明かした。

これに、カン・ホドンが「幸いドラマが放送されてすぐに、議論がサッとなくなりましたね」と労りの言葉をかけると、ユン・ウネはその理由に視聴率が高かったことを挙げる。

そして、監督からかわいがってもらっていたことを話し、撮影後半には「あなたの好きに(演技)していいよ」と言われるほど、信頼されていたようだ。

本人は任せられることに、大きなプレッシャーを感じていたそうだが、悩みながらも走り抜く。

その結果、『宮』の話題性はもちろん、最高視聴率は28.3%を記録、2006年に韓国でヒットしたトレンディードラマの一つとなった。

こうしてユン・ウネは、辛辣な世間の声にめげることなく、良い意味で視聴者の期待を裏切り『宮』を大成功へと導いた。

そのおかげで、以降も話題作となるような作品のオファーをたくさん受けたのだという。

彼女にとって『宮』は、逆境を見事チャンスに変えた、爽快エピソードとなったのだった。

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(構成:西谷瀬里)






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