- 韓国ドラマは、時代の変化に合わせ題材や視点を変えながらドラマファンを楽しませている。
- 今年は、若者世代の結婚観を代弁したかのような”契約結婚”という素材が登場してトレンドに。
- ”契約結婚”を扱った注目の新作ドラマと、これらの作品が登場するに至った背景に触れる。

“契約結婚”を題材にした過去のドラマ(画像出典:tvN、MBC)
韓国ドラマは、時代の変化に合わせ、常に形を変えながら観る者を満足させてきた。
今の社会や人を意識した題材・視点で描かれたストーリーは、視聴者の同調を誘い物語に没入させる。
非現実的なファンタジーものや、そもそも時代が異なる史劇まで、韓ドラ制作陣の手にかかれば今時のドラマに大変身。
一見、自分とは接点のないように思える内容や設定も、実は共感せずにはいられないポイントが散りばめられていることがしばしばだ。
そんな柔軟性に富んだ韓ドラ界は、今年新たなトレンドを生み出した。
それは”契約結婚”。すでに、イ・ソジン&ユイ主演の『結婚契約』(MBC/2016)や、イ・ミンギ&チョン・ソミンが主人公を務めた『この恋は初めてだから』(tvN/2017)などでテーマとして取り上げられたことがあるが、今年は10月と11月だけで、なんと計3作がドラマファンの元へ。
そのトップバッターを飾ったのは、10月28日に韓国で放送がスタートした『完璧な結婚のお手本』(MBN)。日本ではU-NEXTから視聴可能な作品で、主演を務めるのは『結婚作詞 離婚作曲』シリーズ(TV CHOSUN/2021)で活躍したソンフンと、ジャンルを問わない幅広い演技が特徴のチョン・ユミン。夫と家族に復讐するために契約結婚を選んだ女性イジュと、彼女を妻に迎えるため契約結婚を演じる男性ドククの回帰恋愛復讐劇だ。

『完璧な結婚のお手本』(画像出典:MBN)
イジュの実妹のそばにいるため夫が自分と結婚したことを知った妻が、家族が自分を騙していたことに気づいて始まる物語で、韓ドラの鉄板要素である”復讐”に、”契約結婚”をプラスした斬新なドロ沼劇となっている。
完璧な結婚のお手本(動画出典:YouTube U-NEXT韓流・アジア公式)
11月24日からは、『マイデーモン』(SBS) と、『烈女パク氏契約結婚伝』(MBC)が2作同時に解禁される予定。
前者は、子役から着実にキャリアを積んできたキム・ユジョンと、今を輝くイケメン俳優ソン・ガンが主演を務めるファンタジーロマンチックコメディー。

『マイデーモン』(画像出典:SBS)
日本ではNetflix(ネットフリックス)で配信されることが決定しており、悪魔のような財閥の令嬢と、一夜にして能力を失くしたデーモン(悪魔)の契約結婚を描いている。
他人に心を許さない令嬢が、自分の前に現れた悪魔と契約結婚をすることになった事情と、魂を担保に甘く危険な取引をするデーモンとの恋の行方が、ドラマファンの好奇心を刺激する作品だ。
マイデーモン(動画出典:YouTube Netflix Japan)
一方後者は、『赤い袖先』(MBC/2021)での熱演が記憶に新しいイ・セヨンと、『なぜオ・スジェなのか』(SBS/2022)で主人公オ・スジェに想いを寄せる役で注目を浴びたペ・イニョクが繰り広げるタイムスリップファンタジーラブコメディー。
19世紀の朝鮮時代から21世紀の韓国にタイムスリップした儒教を重んじるヨヌと、現代を生きる独身主義者の鉄壁男で財閥の御曹司テハの契約結婚を描いている。

『烈女パク氏契約結婚伝』(画像出典:MBC)
愛を信じない冷たい男性と本当の愛を夢見る女性の時空を超えたラブストーリーが、ドラマファンを魅了する予定だ。
烈女パク氏契約結婚伝(動画出典:YouTube MBCdrama)
様々な題材がある中、”契約結婚”を取り上げたテレビ局が今秋だけで3社。今まさにホットな素材といえる。
このタイプの作品に関し韓国メディアのMBCは、「結婚が必ずしもゴールではなく、愛と結婚は別だとの考えが映し出されている」との見解を示したうえで、「”結婚は必須ではない”と考える若者世代の視点が投影されたものだという解釈もされている」と述べている。
そして前出の『この恋は初めてだから』を例に、利害関係が絡んだ物語を振り返り、「結婚をはるかに上回るニーズが満たされる時、偽の夫婦を演じてみようかと考える程度のもの」という20~30代の新たな結婚観に触れた。
以前は、人生における定番のプロセスのように扱われていたが、現在は、マストではなくあくまで個人の選択の一部に過ぎず、離婚に対する感覚も薄れているという見方だ。
結婚を比較的ライトに受け止める人が増えてきた昨今、前出の新作ドラマは、まさにそんな世代を代弁するかのような作品というわけだ。ここに、契約結婚を題材にした作品が登場した背景があると言える。
韓ドラといえば、様々な定番要素が視聴者を虜にしてやまないが、はたして契約結婚もその1つとなるのだろうか。
本記事で紹介した注目の3作が、どこまで支持を得るのか期待される。
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