9月7日、ファンが指折り数えて待っていたtvN新ドラマ『青春記録』が幕を開けた。初回は”青春俳優”であるパク・ボゴム、パク・ソダム、ピョン・ウソクの生きている世界を描きながら、それぞれが置かれている立場や人間模様を見せた。
“青春俳優”であるパク・ボゴム、パク・ソダム、ピョン・ウソクが、いよいよ『青春記録』の世界で走り出した。
ドラマ『青春記録』は、3人の若者が現実の壁に絶望せず、自ら夢と愛を叶えるために努力する、青春の成長記録を描いたストーリー。9月7日に第1話が放送され、最高視聴率は10.3%(ニールセンコリア)を記録するなど、まずまずのスタートとなった。
初回はそれぞれの生きている環境や人間模様を見せながら、3人が出会うまでを見せた。
*この記事にはネタバレが含まれています、ご注意ください。
サ・ヘジュン(パク・ボゴム)の場合
パク・ボゴム演じるサ・ヘジュンは、俳優になることを夢見ている。
本業のモデルだけでは食べて行けず、アルバイトの日々。しかしモデル所属事務所の経営は傾いており、給料をもらえないことから代表と口論に、そのまま契約を解除してしまう。同じ頃、パートから戻った母エスク(ハ・ヒラ)が自宅のポストを見ると、ヘジュンの入隊通知が届いていた。
ヘジュンは掛け持ちしているアルバイトの1つである居酒屋の代表から「夢見てないでこの店を継げ」と言われ、何とも言えない気持ちに。
「なぜ、大人たちは生きたい道に進ませてくれないのだろうか?」
「夢を見ることに、年齢制限はあるのだろうか?」
頭ではわかっている。しかし自宅に帰れば、大手企業に就職が決まった偉そうな兄キョンジュン(イ・ジェウォン)、口を開けば「真面目に働け」と怒鳴る父ヨンナム(パク・スヨン)。祖父のミンギ(ハン・ジンヒ)以外は、自身の夢を誰一人応援しておらず”家族の悩みの種”とまでいわれたヘジュンは、どこにもぶつけることのできない、やり場のない思いを抱いていた。
エスクもヨンナムも、できることなら好きなように幸せに生きてもらいたい。それは親の心からの願いだ。でも”やりたいこと=幸せ”とは限らないだけに、つい声を荒立ててしまう。それは心配という気持ちがそうさせてしまっているのだ。
でもその”心配”はあくまで親の心のものだ。子どもにぶつけていい感情ではない。
それゆえ、互いの言い分は平行線をたどったまま、交わることがない状態である。
アン・ジョンハ(パク・ソダム)の場合
一人前のメイクアップアーティストを目指している。仕事が終われば寄り道せずに帰宅して、動画でメイクアップ方法を配信する毎日。
26歳ながら、ローンを組んで家を購入しているのは”心の安定”のため。そして、もう一つの”心の安定”はサ・ヘジュンだ。両想いを望んでいるわけではない、あくまでも自身が安定して生きていくための安定剤。
意地悪な上司にキツいことを言われても、お客様に無理難題を言われても「あなた(ヘジュン)がいるから今日も頑張れる」。
でも、そんなあなたに会える時がきた――。
ウォン・ヘヒョ(ピョン・ウソク)の場合
ヘヒョは”金のスプーン(お金に困ったことのない環境)”の持ち主だ。
この環境が、まさか気持ちの足かせになるとは思いもしなかった。「金持ち」と言われるたびに、胸の奥がザラリとする。
でも仕事だけは、自分の実力で勝ち取ったと信じている。
しかし、ヘヒョの仕事が絶え間なく続いているのは、母イヨンが裏で手を回していたからだった。
イヨンは息子のヘヒョが成長するにつれ、自分の知らない世界を作ることが面白くない。つい「誰のおかげで仕事ができてるの」と言ってしまう。
ヘヒョの知りたくない真実の扉が開きかけた。そんなはずはないと信じながら‥。
『青春記録』は、3人と同じように青春期真っ只中の世代には共感を呼び、かつて青春期を過ごした大人たちにはその感情を思い出させてくれる。
“親”という肩書を持つ大人たちには、子の心の理解と自身の願いで交錯する思いに、同感と親近感を抱く。
視聴者も持っているであろう、それぞれの立場と重なり合う人物が多く登場するため、誰かしらの視点で物語に没入できる要素が溢れている。
まだ1話を終えたばかりだが、彼らの”青春”の行く先を、視聴者全員が見守りながら、一喜一憂できる作品だ。
パク・ボゴム
2011年映画『ブラインド』でデビュー。
以降、映画『コインロッカーの女』(2015)、ドラマ『君を憶えてる』(2015)などに出演。
『恋のスケッチ~応答せよ1988~』(2015-2016)で天才棋士チェ・テクを演じブレイク。2016年8月より放送されたドラマ『雲が描いた月明り』で地上波初主演を果たし、爆発的人気を得る。
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