韓国tvNドラマ『愛の不時着』で、視聴者の心をギュッと掴んだ“北朝鮮なまり”。最近、韓国では北朝鮮を素材に扱った映画やドラマなどが増えており、大衆の間でも“北朝鮮の言葉”に対する関心が多く寄せられているようだ。ここでは韓国人や脱北者も唸るほどの北朝鮮なまりを披露した俳優たちをピックアップしてみる。

いつの日からか、韓国のトップ俳優たちの新たな挑戦課題として浮上したキャラクターがある。

まさに“北朝鮮兵士”だ。

“北朝鮮”という素材は、朝鮮半島の分裂による緊張と葛藤という現実を表現しながら、感動やアクションを盛り込めるという理由で、ここ最近、映画やドラマで北朝鮮または、北朝鮮出身の人物を素材にした作品が増えてきた。

tvNドラマ『愛の不時着』を筆頭に、今や“北朝鮮なまり”の全盛時代。

韓国人はもちろん、脱北者が関心するほど「故郷はどこ?」と聞きたくなるような、リアルな北朝鮮人のキャラクターを演じた俳優たちをまとめてみる。

ヒョンビン

ヒョンビン

ヒョンビン(画像出典:愛の不時着 公式HP)

言わずもがな、秀麗な容姿と開いた口が塞がらないほどの手慣れた銃さばきを魅せた、ドラマ『愛の不時着』のヒョンビン。

劇中、北朝鮮の将校リ・ジョンヒョクを演じたヒョンビンは、女性たちの心を掴んで離さなかった。

ヒョンビンは『愛の不時着』以前にも、映画『コンフィデンシャル/共助』で、北朝鮮の刑事イム・チョルリョンを熱演。同作が初めて北朝鮮の言葉を使った演技となった。

キム・スヒョン

キムスヒョン

キム・スヒョン(画像出典:シークレット・ミッション 公式HP)

ウェブトゥーンを映画化した『シークレット・ミッション』で、北朝鮮の南派特殊工作5446部隊のエリート要員ウォン・リュファン役を演じたキム・スヒョン。

劇中、韓国の田舎町へスパイとして侵入し、パン・ドングという名前に変えてバカな風貌を装ったキム・スヒョンは、韓国語の標準語と北朝鮮の言葉を上手く使い分け、韓国人を唸らせるほどの演技を披露した。



チュ・ジフン

チュジフン

チュ・ジフン(画像出典:工作 公式HP)

映画『工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男』で北朝鮮軍チョン・ムテク役を演じたチュ・ジフンは、北朝鮮の言葉を習得する際、イントネーションがとても難しく苦戦したと述べている。

ドラマ『宮(クン)~Love in Palace』のプリンス・シン皇太子など、これまで演じたキャラクターとは全く違うタイプの演技だったため、観客たちはチュ・ジフンだと最初は気づかなかったようだ。

ちなみにこの映画、最後に俳優キ・ジュボンが特殊メイクで金正日を演じている姿が映るのだが、ソックリすぎて驚愕するほどだ..

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こちらは『「故郷はどこ?」韓国トップ俳優の関門’北朝鮮兵士役’を完ぺきに演じた俳優5人』の2ページ目です。 1ページ目から記事を読む≫

チョン・ウソン

チョンウソン

チョン・ウソン(写真提供:©スポーツ韓国 画像出典:鋼鉄の雨)

輝く容姿で観客たちの視線を奪った、映画『鋼鉄の雨』に出演したチョン・ウソン。

劇中チョン・ウソンは、北朝鮮の最精鋭要員オム・チョルウを演じ、共演した俳優たちは「チョン・ウソンさんは本当にハンサムです。特に眼差しが。彼の眼差しには悲しみと寂しさがあり、映画の中の役であるオム・チョルウそのもの。キャラクターに完全に憑依した彼の姿に驚きました」と述べている。

D.O(EXO)

DO(ドギョンス)

D.O(ド・ギョンス)(画像出典:スウィング・キッズ 公式HP)

映画『スウィング・キッズ』の劇中、タップダンスに情熱を注ぐ北朝鮮軍の捕虜役を演じて自然な北朝鮮の言葉を披露して話題になったことがあるEXO(エクソ)のD.O(本名 ド・ギョンス)。

D.Oは、過去にオンラインコミュニティーサイトで行われた“韓国人で合っているのか疑うほど北朝鮮の言葉が上手な俳優”というランキングで見事1位に輝いたことがある。

(関連記事)ヒョンビンも上手だが.. さらに上を行くEXO D.Oの’北朝鮮兵’演技

おまけ

コンユ

コン・ユ(画像出典:容疑者 公式HP)

北朝鮮の兵士役ではないが、映画『容疑者』で工作員出身で祖国を捨てて亡命した後、脱北者として生きるチ・ドンチョルを演じたコン・ユ、映画『義兄弟 SECRET REUNION』で北朝鮮工作員を演じたカン・ドンウォンなど、ロマンチック・コメディーのジャンルで頭角を現わしていた俳優たちが“男の中の男”という北朝鮮のキャラクターを演じてイメージの変身を試みている。

そんな彼らに北朝鮮のなまりを教えているコーチは3~4人。ほぼ脱北者だそうだ。

映画・ドラマで最も多く使われる北朝鮮なまりは平壌(ピョンヤン)の言葉で、人物の特性を生かすために別の方言を混ぜたりもしているようだが、韓国の俳優にとって、北朝鮮のなまりは一種の外国語のようなもの。



脱北者のコーチ曰く、ドラマに没頭して感情を表現するとなまりのイントネーションを逃しやすいそうだが、上述した俳優たちは、イントネーションはもちろん、表情も豊かで“平壌に行ったら共和国の英雄になれる最高の演技者だ”と言われている。

ヒョンビン

韓国の人気俳優ヒョンビン(ハングル 현빈)。1982年9月25日生まれ。

2003年にKBSのテレビドラマ『ボディガード』(2003)でデビュー。

2005年にMBCドラマ『私の名前はキム・サムスン』(2005)で大ブレイク。韓流スターとして、韓国や日本、中国をはじめアジア全域で人気を博している。

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