韓国時代劇『花郎<ファラン>』の人気再熱を受け、劇中に登場する精鋭部隊”花郎”が日本の”新選組”と重なるとの声が聞かれる。それは、どちらも魅力的なキャラクター、興味を誘うストーリー性、ブロマンスといった男同士の友情が見られることからきているようだ。さらに、BL要素の有無にも注目が集まっている。

6月13日よりNHK BSプレミアムで放送が開始され、日本で再び人気急上昇中の注目ドラマ、KBS『花郎<ファラン>』(以下、『花郎』)。

日本で再び脚光を浴びている青春時代劇『花郎<ファラン>』

青春時代劇『花郎<ファラン>』は日本で再び脚光を浴びている(画像出典:KBS)

本作は、新羅(しんら)時代の首都ソラボルを舞台に、精鋭部隊”花郎(ファラン)”たちの愛と成長を描いたフュージョン青春時代劇ドラマだ。

俳優のパク・ソジュン、パク・ヒョンシク、BTS(防弾少年団)のV(ブイ)、SHINee(シャイニー)のミンホと、韓国芸能界でもトップレベルのビジュアルを誇るイケメンスターが出演し、まさに”眼福”作品としても人気を博している。

そんな『花郎』が再び注目を浴びる中、”花郎”という部隊が、日本の”新選組”を思い起こさせるとの声が寄せられているという。

朝鮮半島が誇るアイドル、花郎

“花郎”は、青年たちの心身修練と教育を兼ね備えた組織制度であり、”新選組”は浪士隊という違いはあるものの、イケメン集団、ライバル関係、ブロマンス、そこはかとなく漂うBL(ボーイスラブ)を想像させるストーリー性‥といった要素から、このように囁かれているようだ。

『花郎<ファラン>』はBTSのメンバーVが唯一出演したドラマでもある

BTSのメンバーVが唯一出演したドラマでもある『花郎<ファラン>』(画像出典:KBS)

その中でも大衆の興味を引くのは、当代の”アイドル”という立ち位置とBL要素の有無という点。

“花郎”は、読んで字のごとく「花のような男」であることから、内面の修練だけでなく、外見を育てることも重要だとの考えが含まれている。また修練団体を超えて、現代でいうところの国を代表するアイドルや広報大使といった役割もあったという。

また、彼らは武士集団という見方が強かったが、現代では貴族の息子によって構成された青年集団、宗教的な集団という見方も加わっている。

そんな背景も手伝って、”花郎”に女性たちをときめかせる秀麗なルックスのアイドルや、BL的なストーリーを期待してしまいそうだが、文献的にはそれらを裏付ける直接的な記録は皆無のよう。

緊迫したシーンが多々あった、花郎と新選組

花郎も新選組も、緊迫したシーンが多々あった(画像出典:YouTube KBS Drama Classic動画キャプチャー)

幕末のアイドル、日本の新選組

一方、老若男女問わず、多くのファンを持つ”新選組”。

近藤勇や土方歳三など、魅力的な人物が多くいることや、ある著書には*”新選組美男五人衆”なる、5人の美男隊士を紹介していることから、内面だけでなく外見も美しい”幕末のアイドル”と見られることも多々。

彼らの固い結束力や、揺るがない精神力に行動力と、どこまでも魅力的な戦士が揃う”新選組”だけに、そのような憶測や妄想が掻き立てられるようだ。

*”新選組美男五人衆”‥その5人が美男だったという記録は残っていない

しかし、同性愛を匂わせる事実が残っていたとの一説もある。

それは池田屋事件の少し前、近藤勇が友人へ宛てたとされる手紙の中に「局中で男色流行り候」といった内容がしたためられていたそうだ。

だがこれは、当時の情勢に不安を抱いている様子とともに近況を伝えたとされており、どうやらこの対応にも悩まされていたことを綴ったと推測されている。

どのように解釈するかは人それぞれだが、”新選組”にもそのような事実があったことは認められていないようだ。

今回は、当代のアイドルとBL要素にスポットを当て両者を比較してみたが、1つ言えることは、内面も外見も美しいイケメンが揃い、ドラマチックなストーリー性で大衆の興味を誘い、虜にする。

“花郎”、”新選組”ともに、底なしの魅力を放つ集団であったということに間違いはないようだ。




パク・ソジュン

韓国の人気俳優パク・ソジュン。本名はパク・ヨンギュ。1988年12月16日生まれ。

2011年、B.A.P出身バン・ヨングクの楽曲『I Remember』のMVでデビュー。
初出演ドラマは『ドリームハイ2』(2012)。

以降、ドラマ『魔女の恋愛』(2014)、『キルミーヒールミー』(2015)、『花郎<ファラン>』などに出演、”主演俳優”としての地位を固めた。

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