日本では、スマートフォンメッセンジャーツールとして有名なカカオトーク。同サービスを提供しているカカオが築いている”韓流王国”に、錚々たるスターたちが集まっている。韓国のMarvel(マーベル)を夢見るカカオのロジックと野望に迫る。 (写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
韓国企業であるカカオ傘下のエンターテインメント企業『カカオM』と、ウェブトゥーン・小説ドラマなどを提供する企業『カカオページ』が3月1日に合併し、『カカオエンターテインメント』になることが、各社の発表により明らかになった。
韓国屈指の総合エンターテインメント企業・カカオM
カカオMと言えば、俳優、歌手、プロデューサー、ドラマ作家のマネジメントや、ドラマ・映画制作までを担当する、今や韓国屈指の総合エンターテインメント企業。

IZ*ONEのメンバーウォニョンとユジンはカカオMの傘下STARSHIPエンターテインメントに所属している (写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

コン・ユはカカオMの傘下マネジメントSOOP所属(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
カカオM名義で活動をしているわけではないため、韓流ファンの間でも知名度は高くないものの、日本でも有名な俳優イ・ビョンホン、ヒョンビン、コン・ユ、人気グループIZ*ONE(アイズワン)のメンバーチャン・ウォニョン、アン・ユジンなど、ジャンルを問わず多くの有名人が、カカオM傘下会社の所属メンバーとして在籍している。もはや、韓国一の総合エンターテインメント企業といっても過言ではない。
カカオ王国、最後のピース”ウェブトゥーン”
そんなカカオMの悩みは、”ドラマ制作の品質確保”であった。ドラマ脚本を手掛けるスター作家を多数擁するものの、そのドラマが常に成功するとは限らない。そこで目を付けたのが、自社の兄弟会社・カカオページであった。
カカオページは、ウェブトゥーンや小説を提供する会社である。同社は、自社のウェブトゥーンの人気はもちろん高いが、それ以上に注目すべき特徴は、該当ウェブトゥーンを原作としたドラマが、大きな成功を納めたという事である。日本でも有名な『梨泰院クラス』、『キム秘書はいったい、なぜ?』や、最近の話題作『悪霊狩猟団: カウンターズ』まで、全てが同社の作品を原作としたドラマなのだ。
カカオMとしては、喉から手が出るほど欲しいコンテンツだったい違いない。自社の人気ウェブトゥーンを自社のスター作家が脚本化し、自社の制作会社がドラマを作る。そのドラマには、自社の有名俳優と新人俳優をキャスティングし、自社アーティストの音源をBGM(OST)として仕上げる。そして、それを自社のフラットフォーム・カカオTVで送出‥。
韓国では類を見ない垂直構造、しかも成功が約束されたこの構造は、まさに”カカオ王国”と呼ぶべきものであろう。
革新か回帰か‥Marvelと、かつての韓国テレビ局の先例
このカカオグループの動きは、韓国では過去に見ないケースのため、”革新”と評する声が多い。実際、カカオと同じタイプの革新を先に行ったのが、”Marvel(マーベル)”である。自社の漫画を原作とした映画を制作し、ディズニーの力まで借りることができた同社は、”Marvelワールド”という新世界を作り出すことに成功した。カカオの革新も、そこに目標があるだろう。
しかし、カカオの動きを、革新でなく”過去への回帰”として見る事も、不可能ではない。なぜならば、同社の動きは制作から専属俳優、音楽集団までを全て自社でまかなうという、かつての日本・韓国のテレビ局のそれに酷似しているからである。つまり、かつての”巨大放送局”が、プラットフォームだけを変えて、原作となり得るものを独占する状態で復活するだけ、という捉え方もできるわけだ。
カカオの挑戦は、Youtube(ユーチューブ)到来以来の”乱立”を平定し、”カカオ王国”という新世界を開く革新となるか。それとも、かつての”巨大放送局”の復活に留まるものとなるか。今後の成り行きに注目していきたい。
コン・ユ
マネジメントSOOP所属の俳優コン・ユ(ハングル 공유)。1979年7月10日生まれ。
“コン・ユ”という芸名は両親の苗字から付けられたもので、本名は、コン・ジチョル。
2000年、Mnet VJ 7期として芸能界にデビューしたコン・ユは、2001年KBSドラマ『学校4』を通じて演技者としてデビュー。
2007年、日本でも人気を博したドラマ『コーヒープリンス1号店』が大ヒットし、この年MBC演技大賞で優秀賞を受賞。当ドラマは、コン・ユの出世作となった。
編集部おすすめ記事
-
BS・CSで出会える!26年1月 日本のテレビ初登場の韓国ドラマ3選
-
【単独インタビュー】Netflix話題のドラマ「キム部長の物語」MZ社員役で注目!韓国女優ハ・ソユン
-
例年より少なめでも名作揃い!日本のVODで楽しめる「2025年 韓国時代劇」6選
-
【韓国時代劇】年末年始にイッキ見したい!コンパクトに楽しめる「全12話以下」ドラマ5選
-
日本ファンから絶対的な支持!不動の韓流スター7人、2026年活動まとめ
-
「暴君のシェフ」を継ぐ胸キュン時代劇も!スタジオドラコン2026年期待の韓国ドラマ9選
こちらも投票お願いします!
この記事と関連度が高いトピック
現在読まれています!
最新記事
-
「暴君のシェフ」を継ぐ胸キュン時代劇も!スタジオドラコン2026年期待の韓国ドラマ9選
-
20時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
イ・ソンギョン、ブランド「ALO」のイベントに出席!(PHOTO7枚)
-
20時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
ハン・ヒョジュ、ブランド「ALO」のイベントに出席!(PHOTO6枚)
-
20時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
キム・ウビン、ブランド「ALO」のイベントに出席!(PHOTO11枚)
-
20時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
キム・テリ、ブランド「ALO」のイベントに出席!(PHOTO5枚)
-
23時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
日本ファンから絶対的な支持!不動の韓流スター7人、2026年活動まとめ
-
イ・ジュンら、KBS短編プロジェクト「ラブ:トラック」制作発表会に出席!(PHOTO25枚)
-
【単独インタビュー】Netflix話題のドラマ「キム部長の物語」MZ社員役で注目!韓国女優ハ・ソユン
-
BS・CSで出会える!26年1月 日本のテレビ初登場の韓国ドラマ3選
-
例年より少なめでも名作揃い!日本のVODで楽しめる「2025年 韓国時代劇」6選
-
栄えある1位はキム・ウビン!「2025年12月 韓国ドラマ俳優 ブランド評判」トップ5
-
【韓国時代劇】年末年始にイッキ見したい!コンパクトに楽しめる「全12話以下」ドラマ5選
-
Red Velvet イェリ、「〈ACT 1 : YERIM〉 YERIM FAN MEETING IN TAIPEI」のため台湾へ出国!(PHOTO9枚)
-
クォン・サンウ & ムン・チェウォンら、韓国映画「ハートマン」制作報告会に出席!(PHOTO10枚)
-
ムン・ガヨン「第30回消費者の日 KCA文化芸能授賞式」に出席!(PHOTO7枚)
-
チュウォン「第30回消費者の日 KCA文化芸能授賞式」に出席!(PHOTO3枚)
-
チョ・ジョンソク「第30回消費者の日 KCA文化芸能授賞式」に出席!(PHOTO5枚)
-
少女時代 ユナ「第30回消費者の日 KCA文化芸能授賞式」に出席!(PHOTO12枚)
-
ユク・ソンジェ「第30回消費者の日 KCA文化芸能授賞式」に出席!(PHOTO8枚)
-
年始から話題作ラッシュ!26年1月に日本の劇場で楽しめる韓国映画8選
-
ハム・ウンジョンら、MBC新ドラマ「最初の男」制作発表会に出席!(PHOTO22枚)
-
Netflix「告白の代価」キム・ゴウン & チョン・ドヨンがワンツー独占!25年12月第1週 韓ドラ出演者話題性トップ5
-
Netflix新作「告白の代価」が初登場1位!2025年12月第1週 韓国ドラマ話題性ランキング トップ5
-
今年の胸キュンをありがとう!2025年の高視聴率「ロマンス」韓国ドラマ6選
RECENT TOPICs
COMEBACK & DEBUT
-
NCT ドヨン&キム・ミンハ ‘Fallin” MVU-KISS スヒョン ‘The Soju Fairy’ choleograph movieTWICE ‘Talk that Talk’ Choreography Video (Moving Ver.)miss A出身 Min ‘Hit Me Up (ft. JMIN)’ MVWanna One出身 キム・ジェファン ‘BACK THEN’ MVONEUS ‘Same Scent’ MVDUSTIN ‘CRAZY’ MVNU’EST ベクホ ‘Savior’ MV
ご意見を自由にコメントしてください!
記事に関するご意見や情報提供はこちらのフォームをご利用ください。