日本では、スマートフォンメッセンジャーツールとして有名なカカオトーク。同サービスを提供しているカカオが築いている”韓流王国”に、錚々たるスターたちが集まっている。韓国のMarvel(マーベル)を夢見るカカオのロジックと野望に迫る。 (写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
韓国企業であるカカオ傘下のエンターテインメント企業『カカオM』と、ウェブトゥーン・小説ドラマなどを提供する企業『カカオページ』が3月1日に合併し、『カカオエンターテインメント』になることが、各社の発表により明らかになった。
韓国屈指の総合エンターテインメント企業・カカオM
カカオMと言えば、俳優、歌手、プロデューサー、ドラマ作家のマネジメントや、ドラマ・映画制作までを担当する、今や韓国屈指の総合エンターテインメント企業。
![カカオMの傘下STARSHIPエンターテインメントに所属しているウォニョンとユジン](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2021/02/tp-izone1.jpg)
IZ*ONEのメンバーウォニョンとユジンはカカオMの傘下STARSHIPエンターテインメントに所属している (写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
![カカオMの傘下マネジメントSOOPに所属するコン・ユ](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2021/02/tp-gongyoo-soop1-640x1024.jpg)
コン・ユはカカオMの傘下マネジメントSOOP所属(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
カカオM名義で活動をしているわけではないため、韓流ファンの間でも知名度は高くないものの、日本でも有名な俳優イ・ビョンホン、ヒョンビン、コン・ユ、人気グループIZ*ONE(アイズワン)のメンバーチャン・ウォニョン、アン・ユジンなど、ジャンルを問わず多くの有名人が、カカオM傘下会社の所属メンバーとして在籍している。もはや、韓国一の総合エンターテインメント企業といっても過言ではない。
カカオ王国、最後のピース”ウェブトゥーン”
そんなカカオMの悩みは、”ドラマ制作の品質確保”であった。ドラマ脚本を手掛けるスター作家を多数擁するものの、そのドラマが常に成功するとは限らない。そこで目を付けたのが、自社の兄弟会社・カカオページであった。
カカオページは、ウェブトゥーンや小説を提供する会社である。同社は、自社のウェブトゥーンの人気はもちろん高いが、それ以上に注目すべき特徴は、該当ウェブトゥーンを原作としたドラマが、大きな成功を納めたという事である。日本でも有名な『梨泰院クラス』、『キム秘書はいったい、なぜ?』や、最近の話題作『悪霊狩猟団: カウンターズ』まで、全てが同社の作品を原作としたドラマなのだ。
カカオMとしては、喉から手が出るほど欲しいコンテンツだったい違いない。自社の人気ウェブトゥーンを自社のスター作家が脚本化し、自社の制作会社がドラマを作る。そのドラマには、自社の有名俳優と新人俳優をキャスティングし、自社アーティストの音源をBGM(OST)として仕上げる。そして、それを自社のフラットフォーム・カカオTVで送出‥。
韓国では類を見ない垂直構造、しかも成功が約束されたこの構造は、まさに”カカオ王国”と呼ぶべきものであろう。
革新か回帰か‥Marvelと、かつての韓国テレビ局の先例
このカカオグループの動きは、韓国では過去に見ないケースのため、”革新”と評する声が多い。実際、カカオと同じタイプの革新を先に行ったのが、”Marvel(マーベル)”である。自社の漫画を原作とした映画を制作し、ディズニーの力まで借りることができた同社は、”Marvelワールド”という新世界を作り出すことに成功した。カカオの革新も、そこに目標があるだろう。
しかし、カカオの動きを、革新でなく”過去への回帰”として見る事も、不可能ではない。なぜならば、同社の動きは制作から専属俳優、音楽集団までを全て自社でまかなうという、かつての日本・韓国のテレビ局のそれに酷似しているからである。つまり、かつての”巨大放送局”が、プラットフォームだけを変えて、原作となり得るものを独占する状態で復活するだけ、という捉え方もできるわけだ。
カカオの挑戦は、Youtube(ユーチューブ)到来以来の”乱立”を平定し、”カカオ王国”という新世界を開く革新となるか。それとも、かつての”巨大放送局”の復活に留まるものとなるか。今後の成り行きに注目していきたい。
コン・ユ
マネジメントSOOP所属の俳優コン・ユ(ハングル 공유)。1979年7月10日生まれ。
“コン・ユ”という芸名は両親の苗字から付けられたもので、本名は、コン・ジチョル。
2000年、Mnet VJ 7期として芸能界にデビューしたコン・ユは、2001年KBSドラマ『学校4』を通じて演技者としてデビュー。
2007年、日本でも人気を博したドラマ『コーヒープリンス1号店』が大ヒットし、この年MBC演技大賞で優秀賞を受賞。当ドラマは、コン・ユの出世作となった。
編集部おすすめ記事![blank](https://danmee.jp/wp-content/plugins/wp-fastest-cache-premium/pro/images/blank.gif)
-
夏休みに韓ドラ聖地巡礼!ピョン・ウソク主演「ソンジェ背負って走れ」ロケ地5選
-
ビッグネームが続々と還ってくるかも!新作ドラマ出演検討中の韓流スター6人
-
ギャップ萌え!「遊んでくれる彼女」 韓国俳優 オム・テグ 驚きの素顔エピソード
-
高視聴率獲得に貢献!チャン・ナラ主演 歴代SBS韓ドラ4選
-
あなたはどれを観る?Netflix他 8月配信開始 韓国ドラマ&映画7選
-
首都圏 ローカルテレビ局で視聴可能!8月放送予定の韓国ドラマ4選
こちらも投票お願いします!
こちらの検定もチャレンジ!
この記事と関連度が高いトピック
現在読まれています!
最新記事
-
首都圏 ローカルテレビ局で視聴可能!8月放送予定の韓国ドラマ4選
-
終わる前に急げ!Netflix他 8月VOD配信終了予定の韓国ドラマ12選
-
5時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
チョン・ヘイン、ヒョンビン‥窮地の韓国映画「火消し役」男性スター3人の下半期期待作
-
5時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
【24年7月第3週】オム・テグ 3週連続1位!韓国ドラマ俳優 話題性トップ5
-
“6カ月連続首位”イ・ミンホ「7月韓国俳優 人気No.1決定戦」アンケート調査で1位!
-
PTA活動に悩んだ私がドはまりした韓国ドラマ4選
-
夏休みに韓ドラ聖地巡礼!ピョン・ウソク主演「ソンジェ背負って走れ」ロケ地5選
-
ビッグネームが続々と還ってくるかも!新作ドラマ出演検討中の韓流スター6人
-
【24年7月第3週】「グッド・パートナー」二兎を得た!最新韓ドラ話題性トップ5
-
ギャップ萌え!「遊んでくれる彼女」 韓国俳優 オム・テグ 驚きの素顔エピソード
-
「日本人K-POP5人組」UNICODEが日韓で話題‥韓国ネットで議論される「K-POPの定義」とは
-
ぶっちぎりの1位!TXT テヒョン、K-POPファンが選定した今年No.1「夏のプリンス」
-
恋の季節”夏”に観たくなる!8月BS・CS放送予定の韓国ロマンス映画5選
-
高視聴率獲得に貢献!チャン・ナラ主演 歴代SBS韓ドラ4選
-
あなたはどれを観る?Netflix他 8月配信開始 韓国ドラマ&映画7選
-
大ヒット時代劇から今年公開の超最新作まで!8月BS韓ドラ17選 放送情報まとめ
-
NewJeans・ZB1ら「2024 SBS歌謡大典 Summer」のブルーカーペットに登場!(PHOTO7枚)
-
aespa カリナが今月のNo.1に!「7月ガールズグループ個人ブランド評判」TOP5
-
そういえば、いつやるんだっけ?世界的にヒットしたNetflix韓ドラ6作「続編」公開予定まとめ
-
マ・ドンソク主演映画「犯罪都市 PUNISHMENT」の新場面写真10点が一挙解禁!!
-
“2カ月連続1位” BTS ジン!「7月ボーイズグループ個人ブランド評判ランキング」TOP5
-
【7月14日~7月20日】チャン・ナラ主演作15%台目前!最新韓国ドラマ視聴率トップ3
-
SHINee ミンホ・NCT 127ら出演「UTO FEST 2024 in YOKOHAMA」の公演チケットを100名様にプレゼント!
-
DKB、新曲「Flirting X」の振付映像を公開‥腹筋を見せる“Flirtingパフォーマンス”が話題
RECENT TOPICs
COMEBACK & DEBUT
-
BTS JIN ‘The Astronaut’ MVALICE ‘DANCE ON’ MVATBO ‘ATTITUDE’ MVEPEX ‘恋歌’ MVグループ名がT1419からTFNに! ‘AMAZON’ MVNCTテン ‘Birthday’ MVCLASS:y ‘ZEALOUS’ MVCLASS:y ‘Tick Tick Boom’ MV
ご意見を自由にコメントしてください!
記事に関するご意見や情報提供はこちらのフォームをご利用ください。