- ”第19回アジア競技大会”が9月19日から始まり、28日からは秋夕(チュソク)も控えているため、9月スタートの新作韓国ドラマは多少なりとも苦戦が予想されている。
- スポーツイベントに熱狂する国民性に加え、テレビの編成自体が同大会優先になるため、開催期間中ドラマは視聴率の獲得が難しくなるだろう。
- 本記事では、このようなハンデを強いられた作品の中でも注目作5つをピックアップ、視聴率からその滑り出しを紹介する。
9月に放送がスタートした韓国ドラマが、大きなハンデを抱えている。
なぜなら韓国では今、”第19回アジア競技大会(以下、アジア競技大会)”に熱い視線が向けられているから。オリンピックやワールドカップなど、スポーツイベント時に国民が一丸となって応援する国民性があり、今回も多くの人がテレビの前で熱狂している。
開催期間は9月19日~10月8日まで。ドラマによっては、約半分の放送回が同大会の日程と重なってしまう。このため多少なりとも、視聴率獲得に支障が出るのは避けられない状況だ。
しかもこの期間、ドラマの編成が変更され時間が変わったり休止になったりするのは当たり前。それに輪をかけて28日から3日間は、日本のお盆に似た秋夕(チュソク)が。毎年特番が組まれるなど番組編成が大きく変わる。家族で行事があり中にはテレビを見ない人も。過去のスポーツイベント時には重要な試合の場合、ほぼ全てのテレビ局が当該試合を放送したことがあっただけに、今回もないとは言い切れない。
9月に始まった新作ドラマは、前途多難な道のりを強いられていると言っても過言ではなく、すでに影響を受けたのではないかと思われる作品も。そこで本記事では、その中でも注目作5つの視聴率を取り上げ、滑り出しを紹介する。
ヒョシム家の各自図生 (KBS)
家族を献身的に支えてきた三女が、自身を苦しめていた家族から離れ独立した人生を送るようになる物語。
視聴率は第1話(9月16日)で16.5%、第2話(9月17日)で18.4%となっており、全50話からなるホームドラマとしてはまずまずといった状況だ。
放送回を重ねるごとに数字が伸びていくパターンが多い週末ドラマのため今後が期待されるが、第3話の放送が9月23日でアジア競技大会の開会式とぶつかっているだけでなく、9月24日分はサッカーの試合が編成されドラマは放送されない予定。先行きは暗いと言っても過言ではない。

『ヒョシム家の各自図生』(画像出典:KBS)
●出演:ユイ、ハ・ジュン、コ・ジュウォン他
●現在日本で配信中のOTT:未定
どたばたファミリー (KBS)
30年前に別れた夫婦が子どもの結婚相手の親として再会し、これまでの葛藤や恨みを水に流し本当の家族になるコメディーホームドラマ。
視聴率は第1話(9月18日)で13.0%だったものの、第2話(9月19日)で8.5%にダウン、第3話(9月20日)で11.6%に持ち直した。
ここまでアップダウンの激しい作品は非常に珍しく、急下降をみせた第2話の放送日が9月19日だった点と、アジア競技大会のスタート日が同日であるのは何らかの関係性を感じずにはいられない。
とはいえ、作品の面白さよりもどちらかといえば、視聴が習慣化している層に親しまれている放送枠のため、今後どのような推移をみせるのか気になるところだ。

『どたばたファミリー』(画像出典:KBS)
●出演:ナム・サンジ、イ・ドギョン、イ・ヒョナ他
●現在日本で配信中のOTT:未定
7人の脱出 (SBS)
多くの人の嘘と欲望が絡み合って姿を消した少女の失踪に関わる7人の悪人の生き残りをかけた闘いと、彼ら彼女らへの復讐を描いた物語。
初回放送(9月15日)の視聴率が6.0%で第2話(9月16日)が6.1%となっており、今後の伸びしろを十分に感じさせる数字だ。
また、話題性を数値化し順位付けしたグッドデータ・コーポレーション(www.gooddata.co.kr/fxmain.do)の”TV-ドラマ話題性”ランキング(9月4週目)では、第3位にランクインしており世間の関心度が高い。
しかしすでに一部日程はアジア競技大会の放送による番組の休止が決定しており、今後さらに追加されることが予想されている状況。
放送回の間隔が空いてしまうと、どうしてもドラマに対する視聴者の関心が薄れがち。どれだけファンを作れるかが、数字を握る鍵となりそうだ。
それに加え、第5話と第6話が秋夕と重なっている点も、勝敗を分ける大きなポイントとなるだろう。

『7人の脱出』(画像出典:SBS)
●出演:オム・ギジュン、ファン・ジョンウム、イ・ジュン他
●現在日本で配信中のOTT:未定
アラムンの剣 (tvN)
2019年に放送され話題となった『アスダル年代記』のシリーズ第2弾。前作の物語を引き継ぎ、太古の地アスでそれぞれ異なる伝説を築いていくタゴン、ウンソム、タンヤ、テアルハの運命的な話を描いたファンタジー時代劇。
全12話中、現在第4話(9月17日)まで放送が終了、視聴率は第1話から順に、4.9%、4.6%、5.0%、4.9%で悪くはない数字だ。
また”TV-ドラマ話題性ランキングでは、前出の『7人の脱出』に次いで4位を獲得。十分にドラマファンから興味が注がれており、今後さらに話題性・視聴率ともに上昇する可能性が。
それに加え、土日ドラマだがアジア競技大会の編成を考慮し、9月24日・日曜分の第6話を前日に前倒しして、9月23日に第5話とともに放送するという。果敢にも、アジア競技大会の開会式とぶつけてきた。
他のドラマが先送りされる中、tvNがなぜこのような措置をとったのかは不明だが、同テレビ局の本作に対する意気込みが感じられるだけに今後の行方から目が離せない。
ちなみに、第7話は秋夕の最終日となっており、これまでの傾向からみると視聴率のダウンは避けられないことが予想される。

『アラムンの剣』(画像出典:tvN)
●出演:チャン・ドンゴン、イ・ジュンギ、シン・セギョン他
●現在日本で配信中のOTT:Disney+
誘拐の日 (ENA)
我が子の手術費用のために仕方なく少女を誘拐した男と拉致された天才少女の協力関係を描いた、クスっと笑えるブラックコメディー。
全12話構成で現在第3話までが放送されており、第1話(9月13日)と第2話(9月14日)の視聴率はそれぞれ1.8%と1.4%、第3話(9月20日)で3.0%にまで急上昇した。
第3話はすでにアジア競技大会が始まってからの放送だったにもかかわらず3%台を叩き出し、影響を受けているように見えず今後が大いに期待されている。
前出の他のドラマと比較するとそこまで良い成績とは言えないが、本作を放送しているENAが数字を持っていないテレビ局であるのを鑑みると、非常に順調な滑り出しだ。
しかも初回放送の視聴率は、ENAの歴代ドラマの中では2位なのだとか。
放送休止の予定はまだ分かっていないが、秋夕の期間に第6話が放送される。このまま走り抜けるのか注目したい。

『誘拐の日』(画像出典:ENA)
●出演:ユン・ゲサン、パク・ソンフン、ユナ他
●現在日本で配信中のOTT:Amazon Prime Video
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