- 第1次韓流ブームが訪れて以降、日本にいながらにして韓国俳優の近況を知ることができるようになった。
- 明るい知らせが多い中、時折流れてくる訃報のニュースは韓流ファンを驚かせる。
- 本記事では、韓流創生期に活躍し日本の韓ドラファンに馴染みのある、天国に旅立ってしまった役者を振り返る。
2000年代序盤に韓流ブームが日本に到来して以降、韓国俳優の近況がメディアで報じられ、日本にいながらにしてほぼリアルタイムで情報を得ることができるようになった。
新作ドラマへの出演や来日の知らせなど、ファンにとってはうれしい記事がほとんどだが、時折暗いニュースが流れることも。その1つが訃報を知らせるものだ。
つい最近まで華やかな姿を見せていた、もしくはこの間観たばかりのドラマや映画で印象的な演技を披露していた役者が、突然この世を去ったという知らせに驚いたことがある人は多いはず。
出演作にはしっかりとその活躍ぶりが残っているものの、もう会えないと思うとさみしい気持ちになったことがあるのではないだろうか。韓流創成期を支えた面々の中にも、残念ながらそういった俳優が数人存在する。
そこで本記事では、天国に旅立ってしまった彼ら彼女の芸能生活の一部を振り返る。享年年齢は、日本を基準にして記載した。
イ・ウンジュさん 享年24歳
故イ・ウンジュさんは1996年に衣類モデルの選抜大会に出場、惜しくも大賞はソン・ヘギョに奪われたが、銀賞という輝かしい賞を手にし華々しい芸能生活がスタートを切った。
そして翌年にはドラマデビューを果たし、『カイスト〜天才たちの青春日記〜』(SBS/1999)、『火の鳥』(MBC/2004)などに出演、お茶の間で活動を繰り広げていく。

『火の鳥』に出演した際のイ・ウンジュさん(画像出典:MBC)
そんな中、1999年公開の映画『虹鱒』のオファーを受け、以降、日本でも有名な『バンジージャンプする』(2001)、『永遠の片想い』(2002)、『ブラザーフッド』(2004)などで活躍。
しかしこの頃まだ大学生だった彼女。学業に加え、ドラマ界と映画界を行き来する生活は多忙を極め、心のバランスを崩したことが原因で2005年2月22日、自宅で縊死しているところを実兄によって発見された。
パク・ヨンハさん 享年32歳
故パク・ヨンハさんといえば、日本では『冬のソナタ』(KBS2/2002)をきっかけに名が知られるようになり支持を得た俳優の1人。

『冬のソナタ』に出演した際のパク・ヨンハさん(画像出典:KBS2)
韓流ブームに沸く中、2010年6月30日に自宅で死亡しているところを発見され、人気スターの突然の訃報のニュースに「なぜ‥」と、驚いた日本のファンは多かった。
自ら命を絶った理由については、実父の介護疲れや事務所の経営からくるストレス、日本での活動に対する韓国内での誹謗中傷が関係していたのではないかとみられている。
1994年にドラマデビューして以降毎年のようにフィルモグラフィーを更新、2009年まで主にお茶間を盛り上げていた俳優だ。
チョ・ミンギさん 享年52歳
故チョ・ミンギさんは、善人から悪人まで幅広く演じることのできる俳優として、ドラマ界をメインに活躍した役者。

『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』に出演した際のチョ・ミンギさん(画像出典:SBS)
1991年に映画で芸能界デビューし1993年にドラマに初挑戦して以降、役者人生最後となった作品『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』(SBS/2016)まで約23年間休むことなく走り続けた。
役によって良い人にも悪い人にも見えるルックスと、幅広い演技力が彼の魅力で、『イルジメ』(SBS/2008)や、『善徳女王』(MBC/2009)、『華政(ファジョン)』といえば、ピンとくる人が多いのではないだろうか。
ところが2018年3月わいせつ容疑で警察に出頭を命じられる。韓国メディアに対し「誠実に対応する」と発表していたものの、3月9日に自宅マンションで首を吊っていたのを夫人が発見、後に遺書が見つかり自殺と断定された。
キム・ジュヒョクさん 享年45歳
日本でも有名な大ヒット映画『毒戦』(2018)でアジア麻薬市場の大物ジン・ハリム役を演じ、強烈な印象を残した故キム・ジュヒョクさん。
彼の俳優人生最高の演技だったと評価を受けた作品だが、惜しくも本作が遺作となってしまった。

『毒戦』に出演した際のキム・ジュヒョクさん(画像出典:NEW)
公開されたのは2018年、クランクアップは2017年。世間からの称賛の声を聞くことなく2017年10月30日に交通事故でこの世を去った。彼の運転していた車がアパートに衝突し階段の下に転覆したことが死因だが、事故の原因はいまだ解明されていない。
1998年にデビューし、映画界とドラマ界を行き来しながら活動を繰り広げていたキム・ジュヒョクさん、韓流創成期には『プラハの恋人』(SBS/2005)で、日本の韓ドラファンを楽しませた。存命であれば『毒線』以降さらに俳優として活躍したに違いないだろう。
チョン・ミソンさん 享年48歳
どこか影があり悲し気なキャラクターを演じるイメージが強かった故チョン・ミソンさん。どうしようもない事情を抱えながら、ここぞというシーンで何かを懸命に訴える演技や幸の薄い母親役など、彼女が登場しただけでその世界観を完成させてしまうほどの女優だった。

『製パン王キム・タック』に出演した際のチョン・ミソンさん(画像出典:MBC)
代表作には『製パン王キム・タック』(KBS/2010)や『太陽を抱く月』(MBC/2012)などがあり、その他日本でも知られているものでは、『雲が描いた月明り』(KBS/2016)、『応答せよ1988』(tvN/2015)、『六龍が飛ぶ Roots of the Throne』(SBS/2015)などでも活躍、1986年に芸能界入りして以降、順調に女優として歩んでいた。
ところが2019年6月29日、ホテルの客室で亡くなっている状態で発見されたというニュースが流れ世間を驚かせることに。所属事務所の発表では、うつ病による自殺の可能性があるとのことだった。
キム・ヨンエさん 享年65歳
故キム・ヨンエさんは、韓国を代表する女優の1人として知られる人物だ。それだけに受賞歴が非常に華やかで、片手では到底おさまらないほど数々の栄誉ある賞に輝いている。

『太陽を抱く月』に出演した際のキム・ヨンエさん(画像出典:MBC)
日本のドラマファンに馴染みのある『太陽を抱く月』では、主人公イ・フォン(キム・スヒョン扮)の祖母で悪役の大王大妃を熱演、宮中で陰謀をめぐらす彼女の演技は、怖さを超え不気味なほどだった。
視聴者の一部からは、「彼女が本作を本格時代劇にした」という演技力の高さを絶賛する声が上がり、改めてその実力がクローズアップされたことも。
しかし実は本作撮影時、すい臓がんを患い闘病中だったという。「倒れるまでは最善を尽くすのが演技者としての姿勢」という信念の下で懸命に撮影に取り組み、クランクアップ後に手術を受けたのだとか。
ところが長い闘病生活の末、病状の悪化により2017年4月9日に永い眠りについた。
ヨ・ウンゲさん 享年69歳
故ヨ・ウンゲさんは、『宮廷女官チャングムの誓い』(MBC/2003)で最高尚宮(サングン)のチョン尚宮役を、『私の名前はキム・サムスン』(MBC/2005)では、ジノン(ヒョンビン扮)が経営するレストランの総支配人役で出演していた、日本の韓ドラファンにも馴染みのある女優。

『私の名前はキム・サムスン』に出演した際のヨ・ウンゲさん(画像出典:옛드 : 옛날 드라마 [드라맛집] YouTube動画キャプチャー)
それだけに出演作は非常に多く、スクリーンでも活躍、数えきれないほどの代表作を残している。
ところが、そんな韓国が誇るスターも病魔には勝てず、2007年に腎臓がん手術を受けたもののがん細胞が肺に転移、残念ながら回復することなく2009年5月22日にこの世を去ってしまった。
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