- 近年韓国ドラマは映画のような派手な作品が増えているが、視聴者の胸を打つのは派手さをそぎ落とし主人公の心理を描いたドラマが多い。
- 見る者が共感しやすい題材であればなおのこと、物語に没入しやすく感情を揺さぶられることも。
- 本記事では、一児の母でライターの私がつい涙腺が崩壊してしまった親子や母の愛を描いた作品を紹介する。
近年韓国ドラマは壮大かつ派手な映画のような作品が増えている。
しかし視聴者の胸を打つ作品というのはどちらかといえば派手さをそぎ落とし、主人公の心理にスポットを当てたドラマが多くはないだろうか。
それが誰しも共感を得るような身近な感情であればなおのこと。ドラマに没入し、自分と照らし合わせてつい涙を流してしまうことも。
ママである私の場合、親子の絆や母の愛を描いた作品が涙腺のスイッチ。母親となって以降多くの感情が芽生え、ドラマを観て数年が経過してもなお強く記憶に残っているものが。
そこで本記事では一児の母でライターの私、西谷がつい涙してしまった心に残る作品を3つ紹介する。
お子さんのいる人なら、きっと号泣してしまうラインナップだ。
ハイバイ、ママ! (2020)
事故でこの世を去ったチャ・ユリ(キム・テヒ扮)が、妻と死別した悲しみを乗り越え新しい人生を歩みはじめた夫チョ・ガンファ(イ・ギュヒョン扮)と娘の前に現れて繰り広げられる、ゴーストママと父子の49日間を描く転生ドラマ。
チャ・ユリの姿は娘のチョ・ソウ(ソ・ウジン扮)には見えないが、すべての時間を我が子とともにする彼女の母性愛に感動しっぱなしの物語だ。
何もしてあげることができずひたすら見守っているだけの彼女の心情を想像すると、子を持つ母なら涙なしには見られない作品となっている。
仕事や家事で忙しい時に限ってわがままを言ったりぐずりはじめたりする我が家の甘えん坊に、ついため息が出そうになることもあるが、そんな時、自分が何かしてあげられることがあるのは幸せなことなのだと改めて気づかされた作品だ。

『ハイバイ、ママ!』(画像出典:tvN)
●現在視聴可能な動画配信サービス:
・Netflix
ハイバイ、ママ!
ゴー・バック夫婦 (2017)
結婚を後悔している夫婦が、過去に戻って人生を振り返るタイムスリップドラマ。夫婦関係や育児、女性が直面する現実や忘れかけていた青春の思い出などをリアルなストーリーで描いた作品だ。
その中には、親との関係性も含まれており、チャン・ナラ扮するジンジュの母ウンスク(キム・ミギョン扮)の娘に対する深い愛情と親子の会話は涙なしには見られない。
特にウンスクの、「親は子どもなしでは生きられない」というセリフが多くの視聴者の涙腺を崩壊させた。
過去にタイムスリップしたことにより、すでに亡くなった母に会えた一方で、我が子には会えず苦しんでいたジンジュの気持ちに寄り添い放った一言。ジンジュがもとの時代に戻るよう促し、別れを告げたシーンだ。
母の愛は深く大きいとよく言われるが、「私もウンスクのようになれるのだろうか」、「溢れるほどの愛情で接することができているのだろうか」と自分自身を顧みるきかっけになった。

『ゴー・バック夫婦』 (画像出典:KBS)
●現在視聴可能な動画配信サービス:
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・DMM TV
・Rakuten TV
・Hulu
ゴー・バック夫婦
マザー~無償の愛~ (2018)
教師として働くスジン(イ・ボヨン扮)が、虐待されている8歳の女の子ヘナ(ホ・ユル扮)に出会い、虐待から彼女を守るため母親になることを決意してはじまる物語。
ヘナを救いたい一心のスジンだが、彼女がしたことは誘拐。2人で逃亡生活を送りながら必死で逃げたものの、結局は見つかってしまいヘナの目の前でスジンが逮捕されるシーンは、血のつながった親子が引き離されるようななんとも言えない気持ちにさせられる。
本当の親子でない2人がいつしか深い絆で結ばれ、真の親子のような関係性となるストーリーは、母性とはなにか愛とはなにかを考えさせられる内容になっている。

『マザー~無償の愛~』(画像出典:tvN)
●現在視聴可能な動画配信サービス:
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・DMM TV
・Rakuten TV
マザー~無償の愛~
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