tvNドラマ『秘密の森2』が取り上げる素材である”検察改革”問題。韓国の視聴者からは「現政権を代弁する」VS「検察改革の内容を分かりやすくまとめて暮れる」と賛否が巻き起こっている。
「現政権の代弁者か? いい加減にしろ!」
8月31日、韓国の有力メディアである朝鮮日報は、tvN新韓国ドラマ『秘密の森2』に対して、不快な気持ちを表す視聴者の声を紹介した。
検察と警察の”捜査権調停問題”を取り上げる同ドラマには、他にも辛辣な意見が寄せられている。

韓国で8月15日より放送がスタートしたドラマ『秘密の森2』(画像出典:tvN)
一方、一部の視聴者からは「検察と警察の葛藤について、よくまとめてくれている。大抵のニュースよりマシだ」といった意見も寄せられていると同紙は紹介。
文在寅(ムン・ジェイン)政権の国政課題の一つである”検察改革”というタブーを取り上げることにより、賛否が分かれた韓国ドラマ『秘密の森2』の内容を見てみよう。
検察改革の核心-捜査権調停
以前Danmeeでは、「韓国検察が登場するドラマは何故面白いのか」というトピックで記事を公開したことがある。
(関連記事)‘秘密の森2’ついに放送開始!韓国の検察ドラマが面白い3つの理由
同記事では、”起訴権”と警察への”捜査指揮権”を持ち合わせているという、韓国検察が持つ絶大な権力について記載。
現政権が着目している検察改革の核心も、警察の”捜査指揮権”であり、『秘密の森2』は、まさに”捜査指揮権”による検警の葛藤をリアルに描いているのだ。

ペ・ドゥナ演じるハン・ヨジン刑事(上)、チョ・スンウ演じるファン・シモク検事(下)(画像出典:tvN)
前作で、捜査機関の汚職を暴くために力を合わせたファン・シモク検事(チョ・スンウ)と、ハン・ヨジン刑事(ペ・ドゥナ)は、捜査権調停問題で瓦解の危機に立たされている。この両者の裏事情と思惑は、リアリティーを増しており、回を重ねることに、自ずと視聴者は現政権の国政課題”検察改革”と結び付けて視聴をしているのだ。
ドラマが持つ’フィクション’という弱点
両者の葛藤の渦が深化していく中で、捜査機関の汚職や問題もリアルに紹介されている。
しかし、より大きな権力を持つ検察の実態が浮き彫りになり、それは視聴者の脳裏に刻まれ「現政権の検察改革の正当性を訴えるようだ」という批判も上がっているようだ
ドラマは”フィクション”だ。もちろん、現実から多くの素材を取集し盛り込む。だが、『秘密の森2』は、”フィクション=現実”という全く新しいフィクションを生んでしまった。何故なら、”検察改革”は、現在韓国社会を揺るぎかねない”旬”の素材だからだ。フィクションを通じて、現実を理解するという人を量産している状態である。
同サイトは、時事問題を取り上げるサイトではないため、韓国社会における”検察改革”の正当性 VS 不当性を論じることは割愛する。
『秘密の森2』は、前作に次ぐウェルメイドドラマである。検事が主人公のドラマとして”検察改革”という、非常に美味しい素材を取り上げずにはいられないのもよくわかる。
朝鮮日報は、記事の末尾にイ・ムンウォン大衆文化評論家の言葉を伝える。
「ドラマが、*深夜討論の役を買って出ると、得るものより失うものが多いはず。国家政策の世論形成の過程で、ドラマの加入が適切なのか疑問」
果たして『秘密の森2』にとって”検察改革”という素材は吉と出るのか、凶と出るのか‥。
*深夜討論:政治関連を中心とする韓国の討論番組。日本でいう『朝まで生テレビ!』
『秘密の森2』1話予告(動画出典:tvN DRAMA)
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