ソン・ジュンギのイチオシ韓国俳優！韓ドラ「還魂」でも変わらない魅力を発散中

現在、『還魂(tvN/Netflix)』に出演中のイム・チョルスは、ここ数年の間に知名度を上げた俳優の1人だ。『愛の不時着』から頭角を現わし始め、『還魂』では、主役に匹敵するほどの重要な役柄を演じている。そんな彼の活躍ぶりを一部紹介してみた。

俳優のソン・ジュンギは、名実ともに韓国を代表する大物俳優だ。

韓国を代表する大物俳優のソン・ジュンギ。(写真提供：ⓒ TOPSTAR NEWS)

その活躍ぶりは非常に華やかで多岐にわたり、ドラマや映画はもちろん広告業界でも引っ張りだこ。近年は、所属事務所であるHiSTORY D＆C(以下、HiSTORY)の公式Youtube(ユーチューブ)に、HiSTORYの他の役者と共に出演し、彼らの宣伝活動を行うことも。

そんな彼がイチオシする人物は、イム・チョルスだ。優れた演技力を持ちながら、これまでチャンスに恵まれず、いま一つ世間に名が浸透していなかった。

俳優のイム・チョルス。(画像出典：HiSTORY D＆C)

しかし、2019年にtvNドラマ『愛の不時着』でユン・セリ(ソン・イェジン扮)が加入した生命保険の担当者役を演じ、頭角を現わし始める。パラグライダーでの飛行中に失踪したユン・セリの生存を誰よりも願う演技で、視聴者の注目を浴びた。

『愛の不時着』でユン・セリが加入した生命保険の担当者役に扮したイム・チョルス。(画像出典：tvN『愛の不時着』映像キャプチャー)

その後2021年に、日韓共にヒットした『ヴィンチェンツォtvN(Netflix)』で、ヴィンチェンツォ(ソン・ジュンギ扮)を捜査するため、レストランに潜入する対外安全保障情報局員に扮し、最終的に捜査対象の魅力にハマってしまうキャラクターを見事に描き出した。

そして現在は、魂を交換する“還魂術”によって運命がねじれた主人公たちが、これを克服し成長していくファンタジーロマンス時代劇『還魂tvN(Netflix)』に出演中。

実際には100歳を超える年齢にも関わらず、特異な術法で若さを得たイ・チョル役を見事に演じ、真剣さとコミカルさを行き来する演技を披露して注目を浴びている。主役ではないが、それに匹敵するほどの重要な役柄で第4話から登場して、『還魂』ファンの視線を一気に奪った。

特に、主人公チャン・ウク(イ・ジェウク扮)が、術士として成長する過程で、決定的なヒントを与えるという点において作品の鍵を握っている。また、放送回が進むにつれ、より深くストーリーに関わっていき、ドラマの肝となるシーンで大いに活躍。視聴者を存分に楽しませている。

それに加え、物語におけるスパイス的な要素である中年ロマンスをユーモラスに表現し、本筋とはまた違う部分で見所を作っている存在。シーンによって全く別の顔を見せるイム・チョルスの演技力の高さには、目を見張るものがある。

『還魂』でイ・チョル役に扮しているイム・チョルス。(画像出典：tvN)

『愛の不時着』をはじめ『還魂』まで、各作品で錚錚たる名俳優が名を連ねたにも関わらず、全作通して注目を浴びてきたイム・チョルス。長年積み上げてきた努力が花を咲かせ、彼に今、追い風が吹いているのかもしれない。

ちなみに、ソン・ジュンギと所属事務所が同じヤン・ギョンウォンも、めきめきと頭角を現わしている俳優の1人だ。

『愛の不時着』で、頼りがいはないが人間味溢れる北朝鮮兵士のピョ・チス役をコミカルに表現。また現在は、韓国で放送中の『ビッグマウス(MBC)』に出演し、重要な役柄を担当している。

『愛の不時着』に出演した際の俳優ヤン・ギョンウォン。(画像出典：tvN)

ソン・ジュンギが36歳にしてここまでの人気を得ている状況で、イム・チョルスは37歳、ヤン・ギョンウォンが41歳、年齢だけで見るとどうしても少し遅めのスタートとはなったが、徐々に世間の認知度が上がってきている彼らだけに、今後の活躍からますます目が離せない。

(構成：西谷瀬里)