大ヒットを記録したKBS2ドラマ『ごめん、愛してる(2004)』と、その主人公 チャ・ムヒョクを覚えているだろうか。Netflix(ネットフリックス)の新作ドラマ『ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え』に同姓同名の人物が登場し、『ごめん、愛してる』が密かに注目を浴びている。
6月24日からNetflix(ネットフリックス)で配信が開始されたNetflixシリーズ『ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え』。
スペインのドラマ『ペーパー・ハウス』の韓国版(リメイク)で、配信開始から数日しか経過していないものの既に話題となっている。
そんな中、劇中、俳優のキム・ソンオ演じる北朝鮮の捜査官“チャ・ムヒョク”という人物が登場するのだが、現在韓国のネット上では、この名前から密かに注目を浴びる過去のドラマとその主人公がいる。
韓ドラファンの中には、ピンときた人もいるのではないだろうか。
韓国はもちろん日本でも大ヒットを記録した、俳優のソ・ジソブ主演のKBS2ドラマ『ごめん、愛してる(2004)』と、主人公のチャ・ムヒョクだ。
同作品は、日本では2006年にDVD化され韓ドラファンの元へ届けられると、韓国同様、ドラマが頭から離れず何も手につかなくなってしまう“*ミサ廃人”を生み出すなど、社会現象にもなる程の高い人気を得ていた。
*ミサ廃人:韓国タイトル名『미안하다 사랑한다(ミアナダ、サランハンダ)』の頭文字をとって”미사(ミサ)”
『ごめん、愛してる』は当時、中高年層に加え、比較的若い世代の女性も韓流ドラマにハマるきっかけを与え、その評価は現在も高い。
また、俳優のソ・ジソブが最初にブレイクした作品としても有名だ。
モデルから俳優へと活動の場を広げ数々のキャリアを重ねるも、世間からは万年“ナンバー2”との評価されていた彼が、トップ俳優へと逆転劇を放った作品でもある。
ムヒョクは、幼い頃オーストラリアに養子に出されるも、養父母とのトラブルにより家出、外国人観光客を狙い、金品を盗んで暮らす一方で、自分を手放した母親への親孝行を目標とする根は真面目な青年だ。
そんな彼はある日、思いがけない出来事に巻き込まれてしまう。
元恋人を守るために銃弾を頭に受け、余命僅かとの宣告を受けたのだ。
これをきっかけに、母親探しのために韓国への帰国を決意するのだが、ムヒョクは、まさに韓国のドラマ史における強烈なキャラクターといっても過言ではないだろう。
『ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え』と『ごめん、愛してる』に登場する“チャ・ムヒョク”は、同姓同名なだけで全くの別人だ。
それにも関わらず名前が共通することから、約18年前に放送された『ごめん、愛してる』とその主人公が密かに再注目されている。
これには、同作品の人気の高さを改めて実感させられる。
『ごめん、愛してる(2004)』OST『雪の華』
(構成:西谷瀬里)
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