6月24日に公開されたNetflixオリジナルシリーズ『ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え』。本作の第1話に盛り込まれている一部の内容が、見る人の眉をひそめさせているという。その内容とは?
昨今、世界中で人気を博している韓国ドラマ。エンターテインメントの本場と言われるアメリカを追い越す勢いだ。
Netflix(ネットフリックス)で新作オリジナルシリーズが公開されると、世界総合ランキングの上位獲得は、もはや”当たり前”になっている。

『ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え』ポスター(画像出典:Netflix)
6月24日に公開された、オリジナルシリーズ『ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え』(以下、ペーパー・ハウス・コリア)も例外ではない。
本作は、公開2日後の26日付”今日のテレビ番組:グローバルTOP10″で3位を記録。日本のNetflixランキングでも1位を獲得した。
ドラマのタイトルに、見覚えがある人は少なくないだろう。そう、本作はスペインで制作され、世界的なヒットを記録したドラマ『ペーパー・ハウス』のリメイク版だ。
本作は、原作のプロットを借用しているが、韓国ならではの”北と南”という素材をストーリーに盛り込んでいる。
原作の持ち味を生かしつつ、新たな具材を加味し、昨年旋風を巻き起こした『イカゲーム』以降、グローバル市場を狙ったもう1本の秀作を作り上げたのだ。
しかし、『ペーパー・ハウス・コリア』が使った一部の具材が、見る人の眉をひそめさせた。
それは、世界的な人気アイドルである”BTS”と”反日情緒”である。
この2つは、第1話のエピソードに盛り込まれている。

チョン・ジョンソ演じるリ・ホンダン(画像出典:Netflix)
まず、”BTS(防弾少年団)”。韓国に移住した北朝鮮の女性、後に”トウキョウ(東京)”というニックネームで*強盗団に合流するリ・ホンダンの叙事に登場する。
*劇中、韓国と北朝鮮が共同管理する仮想の造幣局に強盗を目的として集まった組織
ホンダンが発する最初のセリフは「K-POPグループBTSのファンをARMY(アーミー)と称する。ARMYは世界どこでも存在する。もちろん、北朝鮮にもいる」。
ここでBTSが具材として使用されたのは、後に(韓国移住後)、”韓国社会がK-POPのように華やかではなかった”というホンダンの悟りを伝えるためである。
とは言え、本作ではホンダンの”境遇”がしっかり説明されていないため、韓国ネットでは「始まりから幼稚なストーリー」「BTSの人気に便乗する気か?」「見ている私が気恥ずかしい」という声が寄せられた。
一方、「ARMY(BTSファン)が本物のARMY(北朝鮮の兵士)になったことを比喩的に描写している」「奇抜なストーリーテリング」と称賛する声も。短時間で視聴者の没入度を上げるための”苦肉の策”のように見えるが、それにしても限られた時間に、一気に多くの話を展開している感は否めない。言い換えれば、”BTS”という具材を安易に使ってしまったのだ。
もう1つのNG具材は”反日情緒”だ。
強盗団は、世界各国の都市名を本名の代わりに使うのだが、ホンダンは日本の首都、”東京(トウキョウ)”を選ぶ。

強盗団のメンバーは、世界各国の都市名を本名の代わりに使っている(画像出典:Netflix)
彼女の選択に仲間の1人が「なぜ”トウキョウ”なの?」と質問。この問いにホンダンは「そりゃ、悪い事するからでしょう」と答える。
このセリフに対して、韓国ネットでは「うける!」「納得」と面白がるネットユーザーも多いのだが、その一方で「余計なセリフだね」「日本叩きすると、カッコよく見えると勘違いしているのか?」「時と場所を問わない反日はもうダサいよ」「愛国ポルノに認定」と、苦言と嘲笑も多数寄せられている。
この、「そりゃ、悪い事するからでしょう」というセリフが伝えようとした真意は不明だ。
また、登場人物がニックネームを選びながら、軽いノリでジョークを交わしているため「”反日”だと大げさに解釈する必要はなくない?」と、慎重な声も聞こえる。
しかしここでも、”具材の安易な使用”という問題が露呈している。ストーリーの大筋に何の関係のない”意味付与”が、ドラマの政治色やイデオロギーを感じさせてしまうのは、視聴者にとっては”負担”となるからだ。
「なぜトウキョウかと? 近いから・・」くらいにしておけば、ホンダンのキャラクターがより美味しく仕上がってたのではないだろうか。
上述したように、『ペーパー・ハウス・コリア』は面白いドラマだ。しかし、具材の使用は「もう少し慎重に」というアドバイスもしたくなるドラマだ。
(文:Danmee編集長)
『ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え』予告編(動画出典:YouTube Netflix Japan)
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