去る3月25日より配信がスタートした、Apple TV+オリジナルシリーズ『PACHINKO パチンコ』。韓国初のアカデミー女優となったユン・ヨジョンと、俳優イ・ミンホの共演で世界から注目を集めている作品だ。だが、日本においてはそれほど宣伝がされておらず、静けさに包まれている。これには配信側による戦略があってのようだ。
韓国初のアカデミー女優となったユン・ヨジョンと、俳優イ・ミンホのキャスティングで注目を浴びている、Apple TV+(アップルティービープラス)オリジナルシリーズ『PACHINKO パチンコ(以下、パチンコ)』。

世界で話題を集めている、Apple TV+オリジナルシリーズ『PACHINKO パチンコ』(写真提供:©スポーツ韓国)
このドラマは、米ニューヨークタイムズのベストセラーに選ばれた同名小説を原作に映像化したもの。
禁じられた愛から始まる物語で、韓国と日本、そしてアメリカを行き来しながら、戦争と平和、愛と別れ、勝利と審判に対する忘れられない年代記を描く。
去る3月25日より配信がスタートし、早くも世界から称賛が届けられている作品だ。
しかしこの一方で、日本で『パチンコ』の話題はそれほど聞かれていない。莫大な制作費が投資されたと言われる超大作ドラマであるのに、なぜ日本では静かなままなのだろうか。

韓流スター、イ・ミンホが出演することでも注目を浴びた作品だ(写真提供:©スポーツ韓国)
『パチンコ』はiPhone(アイフォーン)などApple製品をメインに視聴できる作品だ。日本は、Apple全体の売上で7%程度を占めており、国内のスマートフォン市場ではiPhoneのシェアが45%に達している。
これほど多い数字であるならば、ドラマを視聴する人もそれなりに存在するはずだ。それにもかかわらす、日本ではそれほど活発さは見えていない。
その理由について、韓国メディア・ハンギョレ新聞(www.hani.co.kr)が興味深い見解を示している。
前述したように、『パチンコ』は夢と希望を求めて祖国を離れた韓国人一家の姿を、4世代にわたって描いた壮大な作品だ。
しかし、この第4話から原作にはない設定も盛り込まれているよう。
そこには、日本による植民地時代の朝鮮の姿を再現した姿が登場している。慰安婦問題や関東大地震など、政治的なことや歴史的要素をメインにストーリーが展開されていた。
ハンギョレ新聞はこれを「高い政治性と歴史性、慎重な姿勢を見せて韓国人に哀悼の意を表しているよう」としながらも、「韓国市場の商業的好感と、企業が求められる倫理的な役割を同時に獲得しようとしている」と指摘し、Apple TV+側による韓国戦略だと見解。
つまり、韓国国民の好感を得る代わりに日本市場を事実上放棄。アジア市場の最初の攻略対象に、日本ではなく韓国を選択したということのようだ。
続いて、同メディアは「ストーリー上に歴史的な描写が登場することで、日本の視聴者から冷ややかなコメントが届くのを避けるためか、積極的な広報を諦めたようだ」と指摘し、日本で静けさを呼んでいる理由を説明した。

日本でも人気スターであるイ・ミンホ主演作にもかかわらず、『パチンコ』が静けさを見せている(写真提供:©スポーツ韓国)
家族を描いた物語は世界の視聴者が楽しめる作品だ。『パチンコ』の背景にも、家族がテーマとなり描かれている。
そのようなヒューマンドラマに、プラスαとして政治的な要素を盛り込むと、ストーリーにさらなる深みが増し壮大なスケールで描くことができる。このような描写は韓国だけでなく、世界各国で好まれているそうだ。
このことも理由となり、原作にはない描写が盛り込まれたのではないだろうか。
近年、K-POPはもちろん韓国の映画やドラマ作品も世界に進出し、大きな成果と高評価を得ている。勢いに乗った韓国コンテンツをさらに沸かせる存在として、ドラマ『パチンコ』も多くの注目を浴びた。
そのような大作でありながらも、『パチンコ』が日本で大々的にPRされていないのは、日本において煙が立つのを敬遠した結果のようだ。
編集部おすすめ記事
-
世界的な人気を支える!「日本が原作」最新韓国ドラマ5選
-
JTBC新ドラマ「キム部長の物語」、リュ・スンリョンが放つ中年の深みと笑い
-
【韓国時代劇】朝鮮王朝の国王に仕える料理人はほぼ男性だった?人気韓ドラの本当とは
-
まだ観ていない人も多い!来週(10月20日~) 日本のテレビで放送開始「近作」韓国ドラマ5選
こちらも投票お願いします!
この記事と関連度が高いトピック
現在読まれています!
最新記事
-
JTBC新ドラマ「キム部長の物語」、リュ・スンリョンが放つ中年の深みと笑い
-
AIMERS「AIMERS 1st Special Tour in Japan -FULL COUNT- FREE SHOWCASE」開催!(PHOTO4枚)
-
【韓国時代劇】朝鮮王朝の国王に仕える料理人はほぼ男性だった?人気韓ドラの本当とは
-
「BOYS II PLANET」で持ち味のダンスで存在感発揮!DKB HARRY-JUNEが語るビフォーアフター
-
世界的な人気を支える!「日本が原作」最新韓国ドラマ5選
-
来週(10月20日~26日)のK-POP来日公演はこれ!注目のライブ・ファンミーティング5選
-
少女時代 ユナ「Pulio × ズートピア2」のイベントに出席!(PHOTO6枚)
-
IVEが連続1位 & 熾烈なトップ争いに注目!「25年10月 K-POPガールズグループブランド評判」ベスト5
-
RIIZE ソンチャン & アントン「Bee de Chaumet」ポップアップストア オープン記念イベントに出席!(PHOTO3枚)
-
aespa ウィンター「Bee de Chaumet」ポップアップストア オープン記念イベントに出席!(PHOTO7枚)
-
aespa カリナ & IVE チャン・ウォニョン、ファッション誌「W Korea」のイベントに出席!(PHOTO6枚)
-
DKBは本当に実力のあるチームだ!HEECHANが「BOYS II PLANET」で見せたかったものとは
-
BTS、4カ月連続で首位を死守!「25年10月 K-POPボーイズグループ」ブランド評判ベスト5
-
まだ観ていない人も多い!来週(10月20日~) 日本のテレビで放送開始「近作」韓国ドラマ5選
-
BTS RM & J-HOPE & V、ファッション誌「W Korea」のイベントに出席!(PHOTO4枚)
-
DKB、ミニ9thアルバム「Emotion」第1弾&第2弾コンセプトフォトを連続公開!
-
ソ・スビン & チャン・ヘジン、韓国映画「世界の主人」メディア試写会に出席!(PHOTO21枚)
-
「魔法のランプにお願い」ペ・スジが2週連続1位!25年10月第2週 韓ドラ出演者話題性トップ5
-
パク・ソジュン、JTBC新ドラマ「ギョンドを待ちながら」で等身大の大人像を表現
-
KARAの末っ子から女優へ・・カン・ジヨン(知英)、12年ぶりの「ラジオスター」で見せた多彩な魅力
-
パク・ボゴム、NCT マークの「Too Much」を推薦!無条件の愛に込めた感謝の想い
-
【微妙 VS 沼る】最初の掴みが弱い?それでも抜け出せなくなるNetflix韓ドラ「魔法のランプにお願い」
-
「今秋の王冠を手にするのは?」1位はBTS ジミン!世界を魅了し続ける真のアイコン
-
ILLIT ユナ & ミンジュ、デビュー後初のOST挑戦!KBS「最後のサマー」で深い感性ボーカルを披露
RECENT TOPICs
COMEBACK & DEBUT
-
BTS JIN ‘The Astronaut’ MVALICE ‘DANCE ON’ MVATBO ‘ATTITUDE’ MVEPEX ‘恋歌’ MVグループ名がT1419からTFNに! ‘AMAZON’ MVNCTテン ‘Birthday’ MVCLASS:y ‘ZEALOUS’ MVCLASS:y ‘Tick Tick Boom’ MV
ご意見を自由にコメントしてください!
記事に関するご意見や情報提供はこちらのフォームをご利用ください。