【編集部コラム】tvN(Netflix)ドラマ『二十五、二十一』がいよいよ終盤を迎える中、韓国のあるメディアで意外な“批判記事”が掲載された。おそらくは、本当に一部の小さな声だったのかもしれないが、人気ドラマだけに事が大きくなってしまったようで‥。
tvN(Netflix)ドラマ『二十五、二十一』に、意外な批判の声が上がっているという。

12月31日、思わぬ形で2人きりになってしまったイジンとヒド。(画像出典:tvN)
3月20日、韓国メディアの朝鮮日報に掲載されたその記事の見出しは、『“成年・未成年のラブライン?”‥このドラマが批判を受けた理由』。
*この記事にはネタバレが含まれています、ご注意ください。
これによると、3月20日放送分の12話ではナ・ヒド(キム・テリ扮)はまだ18歳の未成年者であるにもかかわらず、23歳という成人したペク・イジン(ナム・ジュヒョク扮)との間で、ロマンス(キスシーン)が描かれたことが理由なのだという。
批判する側の言い分は「大きな影響力のあるメディアで、不適切な関係を容認するものを描くことに抵抗がある」のだそうだ。
編集部の主観的考えを述べさせてもらえば、日本の視聴者には2人の関係の描き方に好感を持っている人が大半だと感じる。

イジンの言葉を隠れて聞いていたヒド。思わず笑みがこぼれる。(画像出典:tvN)
ナ・ヒドとペク・イジンをすぐにラブラインにしなかった点や、成人であるイジンが、ヒドが自身の気持ちに整理がつけられるまでせかさず待っていた点など。さらに、彼女が言葉で表現できないものを、“愛”だと伝えるシーンなど、その心の動きを丁寧に演出されているという見方だ。
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視聴する一人として、ペク・イジンの彼女を見るまなざしは、彼自身が”愛”だと確信しながらも、決して男性的雰囲気を出して迫ったりしない、紳士的なその態度に育ちの良さ(あくまでも主観)を感じたし、ナ・ヒドに「幸せな経験だけをしてほしい」と言い「俺がそれをさせてやれる」という言葉に、“大人の責任”を感じた。

泣いているヒドを見つけ、すぐさま駆け付けたイジン。(画像出典:tvN)
それはナ・ヒドとの関係が、未成年である”今”だけに限らず続くということだからだ。
そして年をまたぐ瞬間、ナ・ヒドが思わずペク・イジンにキスした時も、彼は受け入れたが自ら向かうことはしなかった。背伸びをしながら、大人になろうとするナ・ヒドを静かに受け止められる20代前半の男性など、彼以外世界のどこに存在しようか‥。
もちろん、昨今の未成年者が大人にそそのかされ、事件に巻き込まれることを無視しているわけではない。ドラマを制作する大人たちも、決してそれを望んではいないはずだ。
『二十五、二十一』の企画意図には、以下のように書いてある。
時代を問わず、永遠のロングセラー、青春。
たとえ今の青春が入試とスペック、学資ローンや就活生のような名前で社会面によく登場する単語になっても
私もあなたも、全てが青春を愛した。
青春真っ只中の者たちも、青春を控えた者たちも、青春を終えた者も、一様に青春に憧れる。
このドラマは、“青春期”の中の“青春”
私たちの記憶の中のどこかにフィルターで補正され、おぼろげに残って美化されている青春。
私たちが見たい、愉快でヒリヒリするその”青春”を描く。
大きく燃え、急に消えるようなストーリーではなく、
ゆっくり濡らし、胸にじんとくるようなストーリーになるだろう。
この物語の芯を捉えずして批判するのは、少し違うとは思わないだろうか。

ひょんなことから学生服を着ることになったイジンにうれしさが隠せないヒドだった。(画像出典:tvN)
「早く大人になりたい」と願ったこと、憧れた存在が誰しもきっといたに違いない。その甘酸っぱい物語を、現実に当てはめることは、いささかナンセンスと判断せざるを得ない。
こんなことでは、いよいよドラマの節々に「注釈:これはフィクションです。真似しないでください」と、記載される日が来てしまうのではないだろうか。
それはあまりにも恐ろしいことである。
この記事に寄せられたコメントにも、幸い「言っていることが大げさ過ぎる」「誰にでもこういう経験はあったでしょ!?」「自然な設定をなぜ批判するのか理解できない」など、概ね反論のものが多く散見され、少し胸をなでおろすことができたのが救いだ。
ナム・ジュヒョク
モデルとして活動後、2014年ドラマ『インヨ姫』で俳優デビュー。
以降、ドラマ『恋はチーズ・イン・ザ・トラップ』(2016)『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』(2016)でバイプレーヤーとして活躍して頭角を現し、同年『恋のゴールドメダル〜僕が恋したキム・ボクジュ』では女優のイ・ソンギョンとダブル主演を務め、人気を博す。
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