これまで数々の名作を世に送り出し、”ドラマ王国”との称号を得た韓国放送局のtvN。2021年も同局が放送したドラマはスマッシュヒットを放ち、世界中の韓ドラファンを唸らせている。この中でも特に人気を得た作品とは。

日本において再び韓国ドラマブームに火を着けたのが、韓国放送局のtvNだろう。

2020年に『愛の不時着』、『サイコだけど大丈夫』、『青春の記録』、『スタートアップ: 夢の扉』など、続々と人気作を世に送り出し、アジア圏だけでなく欧州にまで一大ムーブメントを巻き起こした。

“ドラマ王国”との称号がふさわしいtvNは、2021年も独走状態でヒットドラマを放ち続けている。

2021年を代表するtvNドラマは

その中でもビッグヒットを放ったのは、2月スタートの『ヴィンチェンツォ』、6月より放送された『賢い医師生活 シーズン2』、8月の放送開始から現在までロングヒットとなった『海街チャチャチャ』の3作だろう。

『ヴィンチェンツォ』には、ソン・ジュンギ、チョン・ヨビン、テギョンらが出演

ソン・ジュンギ、チョン・ヨビン、テギョンらが出演した『ヴィンチェンツォ』(画像出典:tvN)

まず、2月からスタートした『ヴィンチェンツォ』。

このドラマは、ソン・ジュンギが約2年ぶりにドラマ復帰を果たすとあって、放送前から国内外で期待値の高かった作品だ。

こだわりのイタリアンメイドのスーツに身を包んだイタリアマフィアの弁護士、ヴィンチェンツォ・カサノ(ソン・ジュンギ)が、ベテラン弁護士と共に”悪党らしいやり方”で韓国の巨悪と戦う痛快な復讐劇。

悪党よりも悪党のようなダークヒーローに変身したソン・ジュンギの熱演と、悪党からの正義を実現するという痛快な設定は、国内外の視聴者を熱狂させた。

『賢い医師生活 シーズン2』の終幕後、ドラマロスになる人が続出!

終幕後、ドラマロスになる人が続出!『賢い医師生活 シーズン2』(画像出典:tvN)

次に、2020年3月より放送されたシーズン1に続き、約1年3カ月ぶりにブラウン管に戻ってきた『賢い医師生活 シーズン2』。

本作は、病院を一つの”人生”とたとえ、誕生の喜びと別れの悲しみをリアルに伝える。

1999年に同じ大学の医学部へ入学した5人の男女”99’s”(チョ・ジョンソク、ユ・ヨンソク、チョン・ギョンホ、キム・デミョン、チョン・ミド)が、同じ病院で働くことになり展開する、紆余曲折のヒューマン・ドラマ。

ファン待望のシーズン2でも、変わらず患者のために責任と最善を尽くす5人の姿に、視聴者はさらに魅了されたようだ。

『海街チャチャチャ』は熱狂的なファンを生み出した

熱狂的なファンを生み出した『海街チャチャチャ』(画像出典:tvNdrama公式Instagram)

(関連記事)なぜ母は子を亡くした病院を訪ね続けるのか‥胸が詰まる『賢い医師生活2』第1話

そして、キム・ソンホ(キム・ソノ)、シン・ミナのW主演で話題を呼んだ『海街チャチャチャ』。

このドラマは、現実主義の歯科医ユン・ヘジン(シン・ミナ)と万能ニートのホン班長(キム・ソンホ)が、韓国の田舎町コンジンを舞台に繰り広げるアットホームな大人のラブコメディー。

“Kヒーリングドラマ”という修飾語を得た本作は、Netflix(ネットフリックス)にて、韓国で”今日のTOP10″で連日1位を記録しているのはもちろん、日本をはじめとするアジア圏でも最近まで継続して上位圏を守っていた。

また、故キム・ジュヒョクさんが主演を務めた映画『どこかで誰かに何かあれば間違いなく現れるMr.ホン(2004)』を原作にしたことでも話題となった作品でもある。

(関連記事) 故キム・ジュヒョクさんを追憶する、新作韓国ドラマ『海街チャチャチャ』

いずれもNetflixを通じて配信されており、韓国国内だけでなく国外でも視聴できることから世界中でファンを獲得している。

ヒットしたのは、男性スターの活躍

大ヒットを放ったこの3作品で共通して言えるのは、主役を演じた男性俳優陣の活躍ではないだろうか。

『ヴィンチェンツォ』ではトップスターのソン・ジュンギが、『賢い医師生活 シーズン2』では実力派俳優と呼ばれるチョ・ジョンソク、『海街チャチャチャ』は、ライジングスターとしてドラマ界に降臨したキム・ソンホと、ネームバリューのある俳優が主人公を演じ、唯一無二のキャラクターを作り上げた。

極上の演技を惜しみなく発揮した彼らの放つパワーは、スピード感を持って世界中の視聴者を一気に魅了。その結果、作品が大々的なヒットを収めている。

これら人気作を作り出したtvNは、世界的なトレンドである”Kコンテンツ”や”Kドラマ”ブームを先導した。これまでにない世界的”Kコンテンツ”の好況の時代に、tvNは今後もリードするチャンネルとして2022年もヒット作を世に送り出していくことだろう。







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