韓国ドラマの中で頻繁に登場するようになった中国企業のPPL(間接広告)。大衆からの批判が相次ぐ中、過去に中国製品の広告モデルを務めたキム・スヒョンのCMが再注目されている。 (写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
最近、韓国ドラマの劇中に中国企業のPPL(間接広告)が相次いで登場し、視聴者たちから鋭い批判の声が寄せられている。
中国製品のPPLで視聴者たちの眉をひそめたドラマの始まりは、tvNドラマ『女神降臨』からだった。主演俳優チャ・ウヌとムン・ガヨンが共に座っていたバス停には中国語が書かれた広告が大々的に映し出され、「どこの国のドラマなのか分からない」という指摘が相次いだ。
それだけでなく、最近では同じ放送局であるtvNドラマ『ヴィンチェンツォ』でも、劇中に中国語と韓国語が併記されたインスタントビビンバ(韓国風 混ぜご飯)が登場し、韓国固有の食べ物であるビビンバが、中国企業の製品として広告されていることを批判する書き込みが相次いだ。
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このように、韓国ドラマの中にますます増えつつある中国資本に対し、大衆から「韓国国内のコンテンツ市場を蚕食する、第一歩ではないのか」と抗議の声が高まる中、さらにネット上では、過去にキム・スヒョンが中国製品のモデルを務めたCMが再注目を浴びている。
キム・スヒョンは、SBSドラマ『星から来たあなた(2013)』の人気に後押しされて、2014年に女優チョン・ジヒョンと共に中国のミネラルウォーターのモデルに抜擢された。
だが、当時2人が出演したミネラルウォーターの取水源が、朝鮮半島で最高峰の山である白頭山(ペクトゥサン)の中国名”長白山”と表記されていた。これが一部の韓国の大衆から「代表的な韓流スターが、*東北工程に利用された」と問題視され、広告の契約解除につながったのだ。
*東北工程‥中国が、高句麗(こうくり)・渤海(ぼっかい)の歴史を自国の歴史に編入しようとする歴史歪曲(わいきょく)のこと。
しかし、”長白山=東北工程”という主張には無理があり、当時、ある歴史専門家は「東北工程とは全く関係がない事案。過剰な民族主義的対応が、韓流ブームの火を消す悪材料になるおそれがある。これは韓中関係や国益にもマイナスだ」と指摘。
7年前から現在まで、変わらず”中国風”で問題が浮上する韓国ドラマ界。
年々上昇する制作費に深く悩む韓国ドラマ業界は、韓国国内からの投資が少なく、海外に目を向けるほかない状況から市場規模の違う中国支援を受け、投資規模を拡大する動きを見せてきた。
ドラマの制作側からすると、中国スポンサーからの支援は必要な手段になる。すると国内の視聴者から深刻性を主張され、中国マネーは”得”ではなく”毒”という考えが確立し葛藤が続くという悪循環に。
グローバル的に韓国のコンテンツが注目されている状況の中、”中国マネー”という冷遇することが容易ではない支援に、コンテンツを制作する業界関係者は、今後どのように知恵を絞っていく事になるのだろうか。
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