韓国ドラマに欠かせない“子役”。かつて歌手であり俳優のキム・ジェジュンが出演したドラマで2作に渡り、彼の幼少期を演じた子役がコ・ウリムだ。以降、現在まで錚錚たる俳優陣の子ども時代を演じている。そんな彼の近況と、子役人生にスポットを当ててみた。
歌手であり俳優のキム・ジェジュンのファンなら、誰もが知ってるだろう初主演作の『トライアングル(2014/MBC)』。
本作では、キム・ジェジュン扮するチャン・ドンチョルの幼少期が登場するのだが、その子役を演じてドラマデビューをした、俳優のコ・ウリムをご存じだろうか。
出演シーンは少なかったものの、視聴者の胸が痛むようなチャン・ドンチョルの過去を、切ない演技で見事に披露していた。
そんなコ・ウリムは翌年のKBS2ドラマ『スパイ~愛を守るもの~(2015)』で、再びキム・ジェジュンの幼少期を演じ、一部では“リトル・ジェジュン”と呼ばれるようになり、韓国で一躍有名となる。
当時、キム・ジェジュンは2度目となる共演に対して「同じ人の子役を、2回連続で担うのは簡単ではないのに不思議ですね」と、喜びと驚きを表現していた。
その際、コ・ウリムは、キム・ジェジュンから「シンクロ率100%」「大きい目が(自分と)似ている」と、本人からお墨付きまでもらっている。
そんな彼が、子役俳優としてデビューしたのは、2013年に公開された映画『チング 永遠の絆(邦題)』だった。
同作で主演を務めた、キム・ウビンの幼少期を演じたのを始まりに、以降も名だたる人気俳優の子ども時代を演じている。
映画『泣く男(2014)』ではチャン・ドンゴンを、『探偵ホン・ギルドン:消えた村(2016)』ではイ・ジェフンを、ドラマでは『ヒーラー〜最高の恋人〜(KBS/2014)』でチ・チャンウク、『恋するジェネレーション(邦題/KBS/2015)』ではナム・ジュヒョクの幼少期をそれぞれ演じた。
中でも、『泣く男』と『探偵ホン・ギルドン:消えた村』での演技は、一目置かれ注目を浴びたほどの熱演を見せている。
こうして、映画界とドラマ界を行き来しながら、主演俳優の幼少期を演じ活動を繰り広げてきたコ・ウリムは、現在14歳に成長した。
昨年は、日本でも大ヒットを記録したKBS2(Netflix)ドラマ『恋慕(2021)』に出演、SF9のロウン演じるチョン・ジウンの少年期役で登場し、恋に落ちる相手との運命的な出会いのシーンを、初々しくピュアに表現した。
子役俳優から、成功を収めた代表的な俳優の一人にヨ・ジングが挙げられるが、彼も韓国を代表する俳優の幼少期を演じ、今日に至っている。
コ・ウリムのフィルモグラフィーを見る限り、何だかヨ・ジングと同じような子役人生を歩んでいるように見える。
彼もヨ・ジング同様、息の長い”成功した子役出身”の俳優となるだろうか。今後の活躍が期待される。
(構成:西谷瀬里)
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