- 寄付やボランティア活動といった、美談エピソードが続く女優ハン・ジミン。
- もともと子どもが好きで、老人問題にも関心が高く、社会福祉士の夢を育んでいたという彼女。
- 学生時代の同級生も「彼女は模範生だった」と、容姿も成績も性格も全てが優れていたことを明かしている。

“芸能界の美談製造機”と言われている、女優ハン・ジミン (画像出典:ハン・ジミン 公式Instagram)
韓国メディアが日々伝えるニュースの中には、スターらの美談を伝える記事も多い。
「寄付天使」と呼ばれ、援助を必要とする人々への寄付活動を継続的に行っているスターもいるが、美談の記事が“一度きり”で終わることも少なくない。
しかし、“芸能界の美談製造機”、“芸能界を代表する天使”というニックネームがつくほど、数多くの美談を持つ女優がいるのをご存じだろうか。
それは、ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い(2003)』『イ・サン(2007)』『知ってるワイフ(2018)』など、日本でも人気の作品に多数出演する演技派女優、ハン・ジミンである。
今や韓国では、“人性甲(인성갑)”とも呼ばれる存在。“人性甲”とは直訳すると、「人性(人格や人柄)が、“甲・乙・丙”の順番で最も良い“甲”である」ということ。つまり「人柄が最高の人」を称する表現。
ハン・ジミンを語るには、募金活動、寄付活動、ボランティア活動といった美談エピソードが尽きないようだ。

インスタグラムで公開された、画家のチョン・ウネさんとの仲良し写真 (画像出典:ハン・ジミン 公式Instagram)
3月3日、ハン・ジミンは自身のインスタグラムに「久しぶりにヨンヒとデート」という言葉を添えて、数枚の写真を投稿した。
そこには、2022年のtvN(Netflix)ドラマ『私たちのブルース』で共演した、画家のチョン・ウネさんと手をつなぎ、デートを楽しむ様子が写っている。
『私たちのブルース』は、俳優イ・ビョンホン、シン・ミナ、キム・ウビンなど豪華キャストが出演し話題となったドラマ。ハン・ジミンは、キュートな新人海女イ・ヨンオク役を好演した。
“ヨンヒ”とは、ヨンオクの双子のお姉さんで、チョン・ウネさんが演じた役名。彼女はダウン症の画家として出演し、劇中には、実際に絵を描くシーンや、彼女の好きな編み物をするシーンなどが盛り込まれた。
ハン・ジミン演じるヨンオクは、12歳の時に交通事故で両親を亡くし、姉の保護者になった役柄。ドラマは、妹ヨンオクを通してダウン症の家族を持つ人の生活や葛藤、そして姉ヨンヒを通してダウン症の人が社会でどのように生きているのか、などがリアルに描かれた。
(関連記事)「私たちのブルース」の脚本家に確信を持たせた’ヨンヒ役’の女優とは

『私たちのブルース』で双子の姉妹を演じたハン・ジミン(左)とチョン・ウネさん (中央) (画像出典:tvN)
劇中で繰り広げられる姉妹のやりとりは、本当の姉妹のようだと大きな注目を集めたが、2人は、ドラマの外でも特別な関係を続けていたよう。
インスタグラムで公開された写真を見ても、2人で手をつないで歩く姿や、ポーズをとったりバックハグなど、仲睦まじい様子が伝わってくる。
ハン・ジミンがドラマで見せた姉に対する愛情深さは、実生活でも同じ。これまでも彼女は、チョン・ウネさんの画家としての活動を応援し、個展を観覧したり本を宣伝するなど、温かい心遣いと友情関係を見せてきた。

インスタグラムでは、チョン・ウネさん(左)の個展を訪れたことを報告 (画像出典:ハン・ジミン 公式Instagram)
もともとハン・ジミンは、子どもが好きで、老人問題にも関心が高く、中高生の時から孤児院の子どもたちと遊び、認知症を患う老人らを訪ねて話し相手になるなど、ボランティア活動をしていたそう。
中学校までは、祖父母の病気を治してあげたいという思いから、漠然と将来は医者になるという夢を持っていたが、老人福祉にも関心が高く、社会福祉士の夢を育んでいったという。
そんな彼女は、大学は演技方面を選ばず、幼い時から関心があった児童学、そして老人福祉分野を全て勉強できるソウル女子大学・社会福祉学科に進んだ。
数多い彼女の美談の中には、学生時代の同級生が語るエピソードも含まれている。
その内容は「彼女は典型的な模範生だった」というもの。「学校に知的障害があり、独り言をブツブツ呟いている子がいた。皆から避けられていたが、その子に笑って挨拶する子は彼女だけだった」という話など、彼女は容姿も成績も性格も全てが優れていたそうだ。
(関連記事)「知的障害の子に‥」ハン・ジミンも暴露された!同級生が語る15年前の美談
そんな彼女の過去の出演作を振り返ると、演じた役柄には、高齢者や子ども、障害者など社会的立場の弱い人が多い印象を受ける。
SBSドラマ『カインとアベル(2009)』では脱北者の役、映画『二つの光(2017)』では視覚障害を持つが前向きに生きるアロマセラピスト、映画『虐待の証明/ミス・ペク(2018)』では児童虐待などで辛い幼少時代を送った女性、映画『それだけが、僕の世界(2018)』では優れたピアニストだったが事故に遭い義足に、映画『ジョゼ(2020)』では身体的な障害があり車椅子生活を送っている、など。
なぜこのような役柄を演じてきたのか、それは、彼女が幼い頃からボランティア活動などを続け、社会福祉にも関心が高いという点から想像できるのではないだろうか。
演技者は、役を通じて社会的弱者の声を世間に代弁する役割を担っていると考えれば、彼女の演技活動や社会に与える影響は、一つの社会貢献活動だと言える。
美談の多い彼女は、女優ハン・ジミンの存在意義を、様々な役柄を通して体現している。
1話で終わらない、まるで連続ドラマのように・・。
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