- 【韓流20周年企画-子役俳優の近況編】2022年は、日韓同時開催が話題となったFIFAサッカーワールドカップから20年を迎える年となる。
- 振り返ると日本の韓流ブームの歩みも、同じようなタイミングだったのではないだろうか‥
- 今回は、ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』に出演していた子役たちの今を追ってみる。
2003年に韓国で放送された時代劇、MBC『宮廷女官チャングムの誓い』。
主演にイ・ヨンエとチ・ジニを迎え、身分制度が厳しい時代に生まれたチャングムが宮廷料理人や女医として活躍し、”大長今”の称号を与えられるまでの波乱の人生を描いた作品だ。
韓国で平均視聴率41.6%という驚異的な記録をはじき出した本作、この翌年に日本でも放送され、本国同様に絶大な人気を誇っていた。
日韓をはじめ、アジア諸国で愛された『宮廷女官チャングムの誓い』。本作がこれほど多く愛されている理由は、劇中に登場した子役の活躍も大きい。
ここでは、ストーリーを盛り上げた子役俳優のその後を追ってみる。
チョ・ジョンウン
『宮廷女官チャングムの誓い』の主人公、ソ・ジャングム(チャングム)の少女時代を演じた、チョ・ジョンウン。
劇中、「柿の味がしたから、柿を使ってると思っただけ」という名台詞で知られる彼女は、子役の中でもずば抜けた演技力を持つと話題を呼んだ人物。
本作で人気を得たチョ・ジョンウンはその後、映画『三日月と夜船(2005)』などに出演し、スクリーンで活躍。2007年には、ドラマ『王と私』で女優キム・ジョンミンが演じたポドゥルの幼少時代役で出演し、再びブラウン管に復帰した。しかし、主要キャラクターではなかったからか、それほどの注目を浴びずに終わってしまう。
その後、2010年にドラマ『製パン王 キム・タック』でユジン演じる シン・ユギョン役の少女時代を演じたものの、今回も視聴者に印象を残せなかった。
それでも地道に活動を続けたが、2018年に公開された映画『ときめきプリンセス婚活記』を最後に、フィルモグラフィーは更新されていない。
イ・セヨン
ソ・ジャングム(チャングム)とライバル関係にあった、チェ・グミョン(クミョン)の幼少時代を演じたのは、女優のイ・セヨン。
本作に出演当時、すでに芸歴6年目とあって、視聴者の期待以上の演技を披露し話題を集めていた彼女。優れた演技力を持つ子役と知られており、さらに整ったビジュアルや可愛らしさから絶大な人気を得た。
幼い年齢にもかかわらず、数多くのドラマや映画作品に出演。子役としてトップスターの座に輝いた彼女であるが、そこに驕ることなく、地道に誠実に役者として活動を続けてきた。
近年、SBS『医師ヨハン(2019)』、tvN『王になった男(2019)』、tvN『メモリスト(2020)』などの人気作で主要キャストを務めた彼女は、2021年にMBC『袖先赤いクットン』にてヒロインを熱演。この年のMBC演技大賞で、ミニシリーズ部門女子最優秀演技賞を受賞し、韓国を代表する人気女優へと成長した。
ハン・ボベ
『宮廷女官チャングムの誓い』でチェリョン役で出演した、ハン・ボベ。
本作に出演する以前、2002年にパク・チャヌク監督の復讐3部作のうちの1作品、『復讐者に憐れみを』にソン・ガンホの娘役として出演していた。
映画で演技力を認められた彼女は、ドラマ界にも進出した。幼い年齢にもかかわらず幅広い演技力を披露し、現在までに30本以上のドラマに出演。20年近くもの間休むことなく活動を続けている。
俳優として長いキャリアを誇るハン・ホベは、ドラマや映画だけでなく、演劇界でも活躍を見せ、多様な演技の才能を披露。2021年にはJTBC『アンダーカバー』で、女優のキム・スジンが演じたミン・サンアの若い頃を演じている。
チュ・アルム(ジュ・アルム)
チャングムの友人、ノ・チャンイの少女時代で登場したチュ・アルム(ジュ・アルム)。
彼女は、本作に出演したどの子役よりも早く、俳優として芸能界デビューしている。
『宮廷女官チャングムの誓い』に出演後、映画『ブラザーフッド』に端役で出演。その後も、端役と子役でドラマや映画で活躍を見せていた。
そんな彼女の知名度を上げたのは、2011年から出演した子ども向け番組『生放送トントン、トントン、ボニーハニー』。ここでハニー役として登場し、多くの愛を受けたチュ・アルムは、これ以降も俳優としてあらゆる作品にチャレンジしている。
デビューしてから20年ほど、チュ・ダヨンという芸名で活動していたが、2018年からは本名であるチュ・アルムで芸能活動をスタート。
最近では、ドラマJTBC『優雅な友達(2020)』で女優ソン・ユナ扮するナム・ジョンへの子役時代を、またKBS2『ビー・マイ・ドリームファミリー(2021)』などにも出演し、女優として成熟した演技を見せている。
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