イ・ビョンホン、シン・ミナ、チャ・スンウォンなど、そうそうたる顔ぶれが出演することで、2021年の発表時より話題作として浮上したtvNドラマ『私たちのブルース(4月9日から放送開始)』が早くも韓国ネットの”事前検閲”に泣かされている。”ネットの独裁”とも呼ばれるネットユーザーによる検閲‥その恐ろしさとは。

超豪華なキャスティングで話題となっているtvNドラマ『私たちのブルース(4月9日~)』が、放送開始前から雑音が絶えないようだ。

超豪華キャスティングでで話題の『私たちのブルース』(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS、画像出典:tvNドラマ)

本作は、イ・ビョンホン、シン・ミナを始め、チャ・スンウォン、イ・ジョンウン、ハン・ジミン、キム・ウビン、オム・ジョンファなど、そうそうたる顔ぶれが出演することで、2021年の発表時より話題作として浮上。

“人生のゴール、もしくはクライマックス、そしてスタート地点に立っている全ての人々を応援する”というコンセプトから、名作ヒューマンドラマ誕生に期待が寄せられていた。

しかし、韓国ネットユーザーの悪い癖--放送開始前から、”事前検閲”という逆風にさらされている。

現在、一部のネットユーザーが指摘する本作のマイナス要因は、”不倫の美化”だ。

『私たちのブルース』の脚本を担当するノ・ヒギョン作家への執筆スタイルへの懸念の声が多く、彼・彼女たちからは早くも「ノ・ヒギョン作家の作品なら、”不倫”という素材が登場するだろう」と、制作段階から難癖が付けられている。

過去に彼が、『嘘〜いつわりの愛〜(1998/KBS)』『赤いキャンディー(原題/2010/KBS)』などで、男女の不倫をストーリーに盛り込んできたからだ。

特に『赤いキャンディー』の記者懇談会では、劇中で描写される不倫について「疲れ果てた40代の平凡な男性に訪れた、”恵の雨”のような(恋)」と執筆意図を語り、それ以降、”不倫美化作家”というレッテルが貼られている。

そしてネットユーザーの疑いは、『私たちのブルース』の詳細が明らかになった3月から、確信へと変わりつつあるようだ。

なぜなら、『私たちのブルース』の人物関係図を見てみると、主要登場人物の2人--既婚男性を演じるチャ・スンウォンと、未婚女性を演じるイ・ジョンウンに「2人が恋愛感情を抱くようになるかも‥」と、恋愛が描かれる可能性が示唆されているためである。

チャ・スンウォンとイ・ジョンウン

チャ・スンウォンとイ・ジョンウン(写真提供:©TOPSTAR NEWS 出典:tvNドラマ)

こうして、ノ・ヒギョン作家の作風--不倫をありふれた”恋愛感情”のように表現することへの批判が、一部で高まっているようだ。

その一方で「また事前検閲か」「見たくないなら見なければいいのでは?」「これぞ、ネットの独裁」と、自制を呼びかける声も。

韓国ネットでは、度重なる”事前検閲”により、最近では『二十五、二十一』『スノードロップ』などを始め、多くのウェルメイドドラマが、風評被害に泣かされている。

JTBCドラマ『スノードロップ』

JTBCドラマ『スノードロップ』(画像出典:JTBC)

特に『スノードロップ』は、”議論で始まり議論で終わった”という不名誉なレッテルを貼られたまま、作品の質が問われることなく、お茶の間からの退場を余儀なくされてしまった。

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