3月末に行われるヒョンビンとソン・イェジンの結婚式。”シングル卒業”を控えているヒョンビンが、数々のメロドラマで残して名セリフを振り返ってみる。

デビューから19年、韓国ドラマを代表するイケメン俳優として、第一線で活躍するヒョンビンが、間もなく結婚する。

3月末に結婚式を行うヒョンビンとソン・イェジン

3月末に結婚式を行うヒョンビンとソン・イェジン(写真提供:©TOPSTAR NEWS)

韓国メディアは、挙式の日付を巡り「30日だ」「31日だ」と、芸能関係者の言葉を引用し報道を競っているが、現時点では「31日挙式」が*最有力とされている。

*一部メディアは、31日挙式を既成事実のように報じているが、オフィシャルアナウンスはされていない。

とは言え、数々のメロドラマに出演し、多くの女性視聴者の琴線を震わせる名演技を魅せてきたヒョンビンの、”シングル卒業”となるD-Dayが、あと1週間と迫っている事は確かだ。

もちろん、結婚後もメロドラマで”甘い恋”を演じてくれる可能性はあるが、これまで多くの男性スターが、結婚後にメロドラマへの出演を控えるようになった経緯を踏まえると、彼もまたその数が減ると予想される。

ということで今回は、世の女性をときめかせた名セリフを、韓国語のセリフをベースに紹介したい。

名付けて『世の女性の*心臓を暴行したあのセリフ大特選!』

※心臓を暴行:韓国で、心臓に大きな衝撃を与えるような、言葉や仕草を指す時に表現する隠語。類似の言葉として”シムクン(심쿵)”もよく使われている。日本語では”胸キュン”。

『アイランド』(2004)

ヒョンビン、イ・ナヨン主演のドラマ『アイランド(2004/MBC)』。

劇中で、ジュンア(イ・ナヨン扮)に告白するグク(ヒョンビン)のセリフに、当時多くの女性が”心臓暴行”を受けたとか。

『アイランド(2004/MBC)』に出演したヒョンビン

『アイランド(2004/MBC)』に出演したヒョンビン(画像出典:MBCドラマ)

グク:痛みを持つ人が好きです。力がなく、かわいそうだから好きです。

ジュンア:私がかわいそうだから好きですか?

グク:最初はかわいそうだから好きでしたが、今は好きだからかわいそうです。

ジュンア:だから、私と何がしたいですか?

グク:僕はボディーガードです。隣であなたを守ってあげたいのです。

『アイランド』のヒットにより知名度が上がったヒョンビンは、その後、韓国ドラマが誇る名作『私の名前はキム・サムスン(MBC)』の主演に抜擢される。

『私の名前はキム・サムスン』(2005)

『私の名前はキム・サムスン』に出演したヒョンビン

『私の名前はキム・サムスン』に出演したヒョンビン(画像出典:MBCドラマ)

ヒョンビンは本作で、頭脳明晰、ルックススタイルともに抜群のビジュアルを誇る主人公、”ヒョン・ジノン”を演じている。

過去の恋人、ヒジン(チョン・リョウォン扮)にまっすぐな感情を表現するシーンに、当時多くの女性が被害(?)を訴えた。

ヒジン:今は輝いている。しかし、時間が経つと皆同じよ。その人が輝かしく見えても、いつか輝きを失い、何も残らない。それでもいく?

ジノン:人間はいつか死ぬとわかっていながら、生きるんじゃないか‥。

『彼らが生きる世界』(2008)

『彼らが生きる世界(KBS)』は、韓国俳優に愛される作家と言われる、ノ・ヒギョン氏のドラマである。

その心に刺さるセリフを「ヒョンビンが言ってくれる!」と、放送前から大きな話題を集めた作品だ。

中でも、”愛の難しさ”を語る名セリフがこちら。

『彼らが生きる世界』に出演したヒョンビン

『彼らが生きる世界』に出演したヒョンビン(画像出典:KBSドラマ)

愛する人と別れる理由は、人それぞれ違う。誰かにとってはプライドの問題であり、また誰かにとっては”みすぼらしい自分”の問題である。”仕方ない運命だから”、”愛が足りないから”、”あまりにも愛したから”、”性格と価値観が合わないから”と言ってるけど、何一つ決定的で正しい理由はない。皆、今の僕のようにそれぞれ限界が訪れただけ。

『シークレット・ガーデン』(2010)

ヒョンビンにとって、“第2のブレイク”となったドラマ『シークレット・ガーデン(SBS)』は、多くの名セリフで溢れている。

以下は、ヒョンビン演じる”ジュウォン”のセリフたち。

『シークレット・ガーデン』に出演したヒョンビンとハ・ジウォン

『シークレット・ガーデン』に出演したヒョンビンとハ・ジウォン(画像出典:SBSドラマ)

僕にとってこの人がキム・テヒであり、チョン・ドヨンです!

君の存在が、僕には奇跡だ。

僕があなたの人形姫になるってば‥要するに、ずっとあなたにしがみ付くってこと!

『シークレット・ガーデン』のヒットは、韓国国内にとどまらず、海外でもヒョンビン人気に火が付いたほど。この時期から、”心臓暴行”を訴える海外女性が増えたとか。

『愛の不時着』(2019)

『愛の不時着(tvN)』は、ヒョンビンが結婚する前に最後に出演したメロ作品であり、ここ日本で”韓国ドラマ再ブーム”のきっかけとなった作品。

本作で共演したソン・イェジンと交際を経て、めでたく結婚することになった。完ぺきなケミを披露した2人なだけに、多くのファンが2人の未来を予測していたと、後に語っている。

以下は、多くの女性が胸キュンしたと回想する、ジョンヒョク(ヒョンビン扮)とセリ(ソン・イェジン扮)の会話。

『愛の不時着』に出演したヒョンビン

『愛の不時着』に出演したヒョンビン(画像出典:tvNドラマ)

ジョンヒョク:見たいです。白髪が生えるあなたを。シワもできて、老けていく姿を。

セリ:その時もきっとかわいいわよ。当然、私はゆっくり老けていくから。ジョンヒョクさん、それが見たいなら、本当に長い間私の隣にいないとならないよ?

ジョングク:そうするよ。

他にも、

もしあの人に何か起きたら、僕は死ぬその日まで地獄で生きることになります。

あなたが他の人と会ってもいいし、知人と何事もなかったように暮らしてもいい。ただ、寂しく生きるのはだめ。

『愛の不時着』ソン・イェジン(左)とヒョンビン(右)

『愛の不時着』ソン・イェジン(左)とヒョンビン(右)(画像出典:tvNドラマ)

セリ:ジョンヒョクさん、私の事を忘れないで。

ジョンヒョク:忘れない。空から落ちて来た女性を、どうやって忘れられるのか‥。






ヒョンビン

韓国の人気俳優ヒョンビン(ハングル 현빈)。1982年9月25日生まれ。

2003年にKBSのテレビドラマ『ボディガード』(2003)でデビュー。

2005年にMBCドラマ『私の名前はキム・サムスン』(2005)で大ブレイク。韓流スターとして、韓国や日本、中国をはじめアジア全域で人気を博している。

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