【韓流20周年企画-女優 キム・ヒソン編】2022年は、日韓同時開催が話題となったFIFAサッカーワールドカップから20年を迎える年となる。振り返ると日本の韓流ブームの歩みも、同じようなタイミングだったのではないだろうか‥今回は、現在MBC(Netflix)ドラマ『明日』で主演を務めているキム・ヒソンの女優人生を振り返ってみたい。

松田聖子、小泉今日子、山口智子、内田有紀、松嶋菜々子‥それぞれに、”時代の顔”と言われるアイコンが存在する。

キム・ヒソンは“90年代のミューズ”としてその名を轟かせた

“90年代のミューズ”としてその名を轟かせたキム・ヒソン。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

韓国では、キム・ヒソンが90年代を独り占めした、まさに”オールキル”と言われる存在だった。

彼女の出演作は”不敗神話”を築き、劇中で食べて、着て、触れたものは全てがホットトレンドとなった。当時、“彼女が動けばニュースになる”と言っても過言ではなかったという。

それほどまで、時代を動かした“最後の女優”と称されているのである。

ここではそんなキム・ヒソンの女優人生を振り返ってみたい。

“美人の代名詞”と言われ異例だらけの待遇

高校在学当時、演技を勉強しようと願書を提出に行ったところ、その美貌を見た人物から「演技を習う前に大会に出てみないか」と言われ『美しい顔選抜大会』に出場する。

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そして見事大賞を受賞、芸能界という扉を開くことになった。

学生雑誌の表紙モデルに登場すると、瞬く間にオファーが殺到し広告モデルとして活躍することに。

93年に広告モデルとしてデビューしてから、なんと2022年現在まで一度もオファーが途切れていない。これこそが、彼女がいかにすさまじいカリスマと人気を誇っていたかがわかる証拠だろう。

キム・ヒソンの美貌について調べると、「彼女がどれだけ美しいか」というコメントはネット上でとめどなく溢れ出てくるため、ほんの一部だけを紹介する。

韓国を代表する"美のアイコン"から"アジアのアイコン"へ

キム・ヒソンは韓国を代表する”美のアイコン”から”アジアのアイコン”へ。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

・キム・ヒソン28歳(以降、日本年齢)当時、世界5大ファッションフォトグラファーとして知られる、パオロ・ロベルシ(Paolo Roversi)が撮影した写真集が出版される。これは、東洋人女優初の記録である。

・香港・中国合作映画『THE MYTH/神話(2006)』でカンヌ国際映画祭に出席した際、シャネル(CHANEL)は他のブランドと混ぜないという伝統を破ってまで彼女にジュエリーを協賛。

・韓国の”レジェンドデザイナー”と呼ばれるアンドレ・キム氏(故人)のミューズで「100年に一度出るか出ないかの最高の美女」と絶賛される。

・カメラマンのチョ・セヒョンが「キム・ヒソンのコンディションがとても悪かったが、その日しか撮影ができなかったため決行した。後日、現像したものを見たらいつもより美しく写っており、改めて彼女の美しさに感嘆した」と語った。

こうして、キム・ヒソンは韓国で”世紀の美女”として確固たる地位を得ることとなった。

若干19歳でスター俳優へ

キム・ヒソンは、デビュー年にSBS青少年ドラマ『恐竜先生』でメインキャストとして出演。

最高視聴率45.3%!『ミスターQ』はキム・ヒソン不敗伝説の1つ

最高視聴率45.3%!『ミスターQ』はキム・ヒソン不敗伝説の1つ。(画像出典:SBS)

そして2年後の1995年に出演したコミック・推理劇『李ガサ・クリスティー』で『KBS演技大賞』女性新人賞を獲得し、19歳にしてスター俳優の座に昇り詰め、いよいよここから彼女の不敗伝説の幕開けとなる。

1997年から1999年まで、彼女が出演したドラマの視聴率は、

・KBS2『遠い国(1996-1997/47.2%)』『ウェディングドレス(1997/32.5%)』『プロポーズ(1997/35.6%)』

・MBC『世界の果てまで(1998/33.5%)』『さよなら、私の愛(1999/35.9%)』『ひまわり(1998-1999/38.8%)』

・SBS『ミスターQ(1998/45.3%)』『トマト(1999/52.7%)』

と、そうそうたる数字だ。

主演を務めた『トマト』

キム・ソックンとともに主演を務めた『トマト』。(画像出典:SBS)

キム・ヒソンがKBSに行けばKBS社が1位に、SBSに行けばSBS社が1位になり、月火ドラマを撮れば月火ドラマが生きて、水木ドラマを撮れば水木ドラマが生きるという、無双状態だったのである。

数年に渡り、彼女の一人勝ち状態が続いたことで、”キム・ヒソン神話”という用語も誕生した。

若気の至り? 性格? 美貌に負けない生意気発言の数々

性格は今も変わらず‥?

物おじしない性格は今も変わらず‥?(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

キム・ヒソンという存在が、韓国芸能界においてどれだけ神がかった存在であったかはわかっていただけたかと思うが、実は彼女はとても勝気で生意気な性格であったことも伝えておく。

1988年、ドラマ『ミスターQ』で先輩のキム・ミンジョンと共演した当時は、その性格ゆえ何度も衝突したことを後に明かしている。

2人の関係に困ったスタッフは和解のために酒席を設けたがのだが、酒に酔ったキム・ヒソンがキム・ミンジョンにタメ口を使い、激怒したキム・ミンジョンは彼女に平手打ちしてしまう。

結局2人の関係は、修復不可能なほどまでに悪化した。

(関連記事)平手打ちされたことも! 非常識な態度で世間を騒がせた韓国女優3人

また、KBS2『風呂場の男たち(1995)』での台本読み合わせの際、暗黙の了解として大先輩が座る席にキム・ヒソンが着席。

別の俳優から注意を受けたのだが「席に名前が書いてあるわけじゃないのに、誰の席がどこだと決まってるのか」と反発、さらに読み合わせでも不真面目な態度を見せて、作家のキム・スヒョン氏が「台本の読み合わせに来なくていい」と激怒してしまう。

これを聞いたキム・ヒソンは、以降本当に台本読み合わせに出席することがなかったという。

さらに「キム・ヒソンが、最もうらやましいと思う美貌を持つ後輩の女性芸能人は誰か」という質問に「数え切れないほどたくさんいるが、敢えて一人だけを選ぶならキム・ヒソンだ」と躊躇なく答えたことも。

良く言えば”自由奔放”、悪く言えば”わがまま”な彼女は、好き嫌いが極端にわかれる存在でもあったようだ。

***

キム・ヒソンという女優は、その一挙手一投足が話題となり、称賛されることもあれば誹謗を受ける対象でもある。

それはデビューしてから今日まで、変わっていない。

約30年もの間、変わらず話題になるということ自体が稀有なこと。

どれだけベテランになっても挑戦することを忘れず、第一線で現役として活躍している彼女は、やはり韓国芸能界において”キム・ヒソン”という唯一無二の存在なのだ。





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