ファッションやスタイルなど世の中の流行は、20年おきに繰り返されるといわれているが、2020年に入り、1990年代後半から2000年代前半に一世を風靡した俳優たちが再び脚光を浴びている。

今をときめくパク・ボゴム、ナム・ジュヒョクなど若手俳優の人気はもちろんだが、現在でも根強いファンを持つベテラン俳優たちの若かりし頃の人気は凄まじいものがあった。今回は、特に1990年代後半から2000年代前半にかけて人気絶頂期を迎えていた俳優5人を紹介する。

チョン・ウソン

チョン・ウソンは1994年にデビューした

1994年にデビューした俳優チョン・ウソン(画像出典:チョン・ウソンInstagram)

1973年生まれの現在47歳。1994年の映画『KUMIHO/千年愛』で俳優デビューした。20年間、韓国芸能界のイケメン俳優の代表として君臨するまさに”彫刻イケメン”俳優で、韓国では「青春スター」のタイトルを手にした最後の人物でもある。

学生時代にアルバイトしていたハンバーガー店では、イケメンのチョン・ウソンをひと目見ようと、毎日女子高生たちが大勢集まっていたというエピソードは有名だ。

1990年代、10代~20代の韓国男性のロマンと言われた映画『ビート(1997)』では、その演技力が高く評価され、『第17回映画評論家協会賞』の新人男優賞を受賞している。

『第17回映画評論家協会賞』新人男優賞を受賞したチョン・ウソン

『第17回映画評論家協会賞』新人男優賞を受賞したチョン・ウソン

チョン・ウソンは映画『ビート(1997)』で、『第17回映画評論家協会賞』新人男優賞を受賞した(画像出典:movie.never、namu.wiki)

日本で名が知られたのは、映画『私の頭の中の消しゴム(2004)』。この映画の興行収入は30億円にのぼり、日本で公開された韓国映画史上第2位となっている。

(関連記事)‘愛の不時着’ ソン・イェジン、実は15年前に日本で有名になっていたあの映画

イ・ジョンジェ

イ・ジョンジェは1993年にデビューした

1972年生まれ、現在48歳の俳優イ・ジョンジェ(画像出典:イ・ジョンジェFaceBook)

1972年生まれの現在47歳で、1993年のSBS『恐竜先生』 で俳優デビューした。

93年に出演したロッテクランキーチョコレート広告が大ヒットし、ドラマ『砂時計(1995)』でペク・ジェヒ役に抜擢された。その無口でクールな演技が評価され、大ブレイクを果たす。99年にチョン・ウソンと共演した映画『太陽はない』で、27歳という若さで『青龍映画賞』の主演男優賞を受賞した。

ドラマ『砂時計』出演時のイ・ジョンジェ

ドラマ『砂時計』でペク・ジェヒ役を演じたイ・ジョンジェ(画像出典:SBS『砂時計』HP)

映画『太陽はない』で『青龍映画賞』主演男優賞を受賞したイ・ジョンジェ

イ・ジョンジェはチョン・ウソンと共演した映画『太陽はない』で『青龍映画賞』主演男優賞を受賞。当時27歳だった(画像出典:movie.naver)

今年は、ヒール役として出演した映画『ただ悪から救いたまえ』の演技が評価され、先月行われた『2020 Asia Artist Awards』の俳優部門でキム・スヒョンとともに大賞を受賞した。

チャン・ドンゴン

チャン・ドンゴンは現在48歳

“国宝級イケメン”として長年愛されているチャン・ドンゴン(写真提供:©スポーツ韓国)

1972年生まれの48歳。MBC『われらの天国』で俳優デビューした。放送関係者たちが選ぶ韓国最高のイケメンに選ばれているほど、国宝級イケメンとして長年愛されている俳優だ。

映画『友へ チング(2001)』では、ヤクザ役を演じ、単なるイケメン俳優から韓国を代表するトップスターへと登りつめた。2003年には韓流四天王として日本でも有名になり、翌年公開された映画『ブラザーフッド(2004)』が大ヒット。映画『PROMISE(2005)』では日本の俳優真田広之と共演した。

2005年にオージオ化粧品のCMに出演した際にチャン・ドンゴンが叫んだ「あなたが好きです!」というフレーズは、日本のお笑い芸人などがネタにするほどの反響があった。

チャン・ドンゴン

チャン・ドンゴン(画像出典:ファンコミュニティー)

昨年、tvN『アスダル年代記(2019)』に出演し、話題を呼んだ。

ウォンビン

俳優ウォンビンは『秋の童話』で大ブレイクした

ドラマ『秋の童話』でブレイクした俳優 ウォンビン(画像出典:ジャン・ミシェル・バスキア)

1977年生まれの現在43歳。1997年KBS『プロポーズ』で俳優デビューすると、2000年に出演したKBS『秋の童話』のヒットで、大ブレイク。日本では、2002年に制作された日韓合作ドラマ『フレンズ』で深田恭子と共演したことにより、さらに人気を集めた。日本で人気絶頂期を迎えていたSMAPの木村拓哉と比較され「韓国のキムタク」と呼ばれたことも。

(関連記事)記憶喪失、出生の秘密、不治の病‥韓流ドラマの教科書、’秋の童話’から20年

「韓国のキムタク」と呼ばれたウォンビン

ウォンビンは「韓国のキムタク」と呼ばれたことも(画像出典:ファンコミュニティー)

ウォンビン

ウォンビン(画像出典:ファンコミュニティー)

その人気とは裏腹に、実は映画、ドラマともに出演作品はそう多くない。それにも関わらず、今でも多くのファンがついており、人気のバロメーターともいえるテレビCMにはコンスタントに出演している。

カン・ドンウォン

カン・ドンウォンは『威風堂々な彼女』でデビューした

MBCドラマ『威風堂々な彼女』でデビューしたカン・ドンウォン(画像出典:YGエンターテインメント)

1982年生まれの39歳。2003年に放送されたMBC『威風堂々な彼女』で俳優デビューした。同年、MBC『1%の奇跡』で財閥御曹司役を演じ、ここから名が知られ始め、映画『彼女を信じないでください(2004)』では、複数の授賞式で新人賞や人気賞を獲得した。

そしてカン・ドンウォンを大きくブレイクへと導いた作品が映画『オオカミの誘惑』だ。劇中、カン・ドンウォンがヒロインの傘を持つシーンは、韓国映画史上最大の”胸キュン”シーンとしていまだ語り継がれている。

『オオカミの誘惑』でのカン・ドンウォン

『オオカミの誘惑』でのカン・ドンウォン(画像出典:movie.naver)

たくさんの観客をときめかせた韓国映画史上最高級の”胸キュン”シーン(画像出典:movie.naver)

甘いマスクに色気のある低い声と、釜山訛りが武器となり、映画『私たちの幸せな時間(2006)』などでもその釜山訛りを披露、情緒に訴えかける演技を見せ、視聴者を魅了した。

ドラマ出演は2004年にSBS『マジック』に出演したのが最後で、映画俳優としての活躍がメインになっている。

番外

レオナルド・ディカプリオ

95年映画『太陽と月に背いて(原題:Total Eclipse )』に出演したレオナルド・ディカプリオ

この頃、海外では、映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア(1994)』『セブン(1995)』のブラッド・ピット、映画『ロミオ+ジュリエット(1996)』『タイタニック(1997)』のレオナルド・ディカプリオ、映画『スピード(1994)』『マトリックス(1999)』のキアヌリーブスなど、今でも主演俳優としてハリウッドで活躍し続けるトップスターが続々誕生した。



ウォンビン

俳優ウォンビン(ハングル 원빈)。1977年11月10日生まれ。

1997年に放送されたKBSドラマ『プロポーズ』で俳優デビュー。
2000年のドラマ『秋の童話』が大ヒットし瞬く間にブレイク、日本の韓流ブームの立役者の一人とも言われている。

2002年には、日韓合作ドラマ『フレンズ』で主役を務めた。

ウォンビン 最新記事はこちら(27)







ご意見を自由にコメントしてください!

記事に関するご意見や情報提供はこちらのフォームをご利用ください。

編集部おすすめ記事blank

サイトの広告について

Danmee(ダンミ)は、収益化の一環としてオンライン広告を展開しております。広告の内容(公序良俗を害するもの)や、可読性の低下につながる広告に関するご意見はこちらのフォームをご利用ください。

この記事と関連度が高いトピック

現在読まれています!

最新記事

RECENT TOPICs