- 日本国内でも多くのファンから愛される韓国ドラマ。数ある韓国ドラマのジャンルの中でも時代劇への関心が高まっている。
- 最近の史劇では若手俳優たちの活躍が注目されているが、これまで作品を支えてきたベテラン俳優にも目を向けていこう。
- 今回は韓ドラファンが知っておきたい史劇テクニシャンと呼ばれる俳優5人をご紹介する。

イ・ジュノの演技が話題となったMBCドラマ『赤い袖先』(画像出典:MBC)
日本でも熱い人気を誇る韓国ドラマ。2023年現在も次々と話題の新作が放送され、韓国ドラマファンを盛り上げている。
そんな韓国ドラマの魅力の一つとされるのが、ストーリージャンルの幅広さだ。ロマンスをはじめ、サスペンスや時代劇、さらに医療ドラマなど様々なジャンルの作品が注目を浴び、韓国国内外で大ヒットを記録している。
以前、Danmeeで『ラブコメ、時代劇、ホラー‥韓ドラであなたが1番好きな「ジャンル」はどれ?』という調査を行った際には、第1位の恋愛ドラマに続き、僅差で時代劇が第2位にランクイン。
(アンケート)ラブコメ、時代劇、ホラー‥韓ドラであなたが1番好きな「ジャンル」はどれ?
時代劇は歴史に沿った作品が多いことから、日本人にとってハードルが高いようにも見えるが、韓国ドラマファンの間では根強い人気を確立しているようだ。
ここ数年、韓国国内でも史劇への関心が寄せられており、時代劇での活躍が評価されてトップスターになった俳優も多い。
KBS2『雲が描いた月明かり(2016)』で主演を務めたパク・ボゴムや、MBC『赤い袖先(2021)』で活躍した2PM(ツーピーエム)のイ・ジュノなどは、これらの作品で俳優としての知名度を一層高め、トップ俳優として活躍の場を広げている。
そんな若手俳優たちの活躍が目まぐるしい韓国時代劇であるが、彼らが登場する前から史劇を支えてきたベテラン俳優たちの存在も忘れてはいけない。
今回はそんな韓国時代劇通であれば押さえておきたい!“史劇テクニシャン”と呼ばれる俳優5人をご紹介する。
この人物を知っていれば、あなたは“韓ドラ時代劇の通”であると言えるかも‥?
チェ・スジョン
俳優のチェ・スジョンは、2000年代の韓国時代劇で大活躍した人物だ。

様々な人気史劇で主人公役を演じた俳優のチェ・スジョン(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
彼は数々の史劇作品で主人公を演じており、国王や将軍役を専門に演じる時代劇俳優としてのイメージを視聴者に植え付けている。
当時、KBSの代表時代劇と言われた『太陽人 イ・ジェマ ~韓国医学の父~(2002)』、『海神 -Heshin-(2004)』、『大祚榮(2006)』などで主演を務めた彼は、持ち前の若々しい外見を生かし、主人公の青年期から長年期までを見事に表現する俳優として高い評価を受けた。
元々サッカーを得意としていた彼は、スポーツ万能であることでも知られている。
そのため、チェ・スジョンは持ち前の運動神経を活かし、重い鎧を着用した中での演技や激しいアクションなど、史劇お馴染みのハードな撮影にもしっかりと対応。そのポテンシャルの高さが人気を集めた理由の一つとされている。
チョン・グァンリョル
俳優のチョン・グァンリョルは、1999年に放送されたMBC『ホジュン〜宮廷医官への道〜』で医師の道を志す主人公のホ・ジュン役を演じ、韓国トップ俳優として知名度を高めた。

MBC『ホジュン〜宮廷医官への道〜』で主人公を演じた俳優のチョン・グァンリョル(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
愛人の子として生まれ、様々な罪を犯したホ・ジュン。そんな彼が逃亡先で師匠と出会い、人々を救う宮廷医官を目指すという、主人公の波瀾万丈な人生をチョン・グァンリョルは情熱的に演じている。
彼は同作で『2000 MBC演技大賞』の大賞と、『第36回百想芸術大賞』の人気賞を受賞。
その後も、KBS2『張禧嬪(2002)』や、MBC『朱蒙 -チュモン-(2006)』、ムン・グニョン主演のMBC『火の女神ジョンイ(2013)』など、多数の時代劇で活躍している。
イ・スンジェ
俳優のイ・スンジェはこれまで、MBC『夜を歩く士<ソンビ>(2015)』やSBS『六龍が飛ぶ(2015)』など数々の作品に出演した大御所俳優だ。

韓国最高齢の芸能人と言われる俳優のイ・スンジェ(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
1934年生まれの彼は、2023年に89歳(韓国年齢)を迎える、韓国の最高齢芸能人とも言われている。
どんな役柄でもこなす高い演技力を誇り、KBS『風雲(1982)』では興宣大院君役を演じ、カリスマに溢れた政治家の姿を披露。
さらにMBC『ホジュン〜宮廷医官への道〜(1999)』では、厳格でありながら弟子や患者に献身的な師匠であるユ・ウィテ役を演じ、注目を浴びた。
2022年にはイ・ジュノ主演の『赤い袖先』にも出演。俳優として今もなお現役で活躍しており、多くの俳優が彼の名をロールモデルとして上げている。
イ・ドックァ
韓国ドラマ好きであれば、一度は見たことがあるであろう俳優のイ・ドックァ。

時代劇で国王役を演じることの多い俳優のイ・ドックァ(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
年齢を重ね、威厳に溢れる風貌を誇る彼は、現代劇で父親や社長役、さらに時代劇では朝鮮国王役などで作品に登場することが多い。
悪役演技にも定評があり、恐ろしい役から優しいお父さんまで幅広い表現力を発揮する大物俳優だ。
時代劇ではSBS『女人天下(2001)』、JTBC『花たちの戦い -宮廷残酷史-(2013)』などに出演。2021年に放送された『赤い袖先』では、イ・ジュノが演じるイ・サンの祖父、李氏朝鮮第21代王の英祖役で登場し、作品に緊張感を与えた。
チョン・インファ
女優のチョン・インファは、気品とカリスマ性が溢れる王妃役として、時代劇で活躍を見せている。

王妃役など気品が溢れる役を数多く演じている女優のチョン・インファ(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
彼女が演じた代表的なキャラクターはMBC『仁顕王后(1988)』の王妃チャン・ヒビンや、SBS『女人天下(2001)』の文定王后など。
『仁顕王后』のチャン・ヒビン役は当時、新人であった彼女にとって大きな冒険であり、周囲から演技面で懸念されることもあったという。しかし、劇中では見事に王妃としての気高さを表現し、女優としての実力を世間にアピールした。
チョン・インファは悪役演技ができる女優としても世間から注目を集め、同作品で『1998 MBC演技大賞』の女性最優秀演技賞を受賞している。
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