麻薬を吸引した俳優が緊急逮捕されるというニュースが飛び込み、韓国中に衝撃を与えた。韓国ネットでは「〇〇〇ではないか?」と、複数の実名が登場したが、その中には、第一線で活躍するパク・ヘジンとイ・ムセンの名前も浮上した。

9月10日「ソウル市内(江南区論峴洞)を徘徊する、麻薬を吸引した俳優が緊急逮捕された」という、衝撃的なニュースが飛び込んできた。

韓国の複数メディアは、その身元について「2006年にデビューした、40代の主演助演級の男性俳優」と報道。様々な憶測に火を付けた。

この情報を元に、韓国ネットでは「〇〇〇ではないか?」と、複数の実名が登場。その中には、韓国ドラマや映画界で現在も活躍する俳優の名前も浮上した。

そんな憶測の生贄になった、代表的な2人の“40代の男性俳優”が、パク・ヘジンとイ・ムセンである。

パク・ヘジン

パク・ヘジン(写真提供:©TOPSTAR NEWS)

イ・ムセン

イ・ムセン(写真提供:©スポーツ韓国)

まず、パク・ヘジンではないかと推測された理由は、2006年というデビュー年と年齢だった。

2006年、KBSドラマ『噂のチル姫』でデビューしたパク・ヘジンは、今年韓国年齢(数え年)で40歳(日本年齢で39歳)を迎えている。

また数々のドラマで助演を務め、現在は主演俳優として活躍中だ。

一方、イ・ムセンも2006年にデビューし、今年42歳というプロフィールであるため、疑いの目を向けられてしまったようだ。

映画『放課後、屋上(原題)』でデビューしたイ・ムセンは、『王になった男(tvN/2019)』『夫婦の世界(JTBC/2020)』など、様々な作品で魅せた高い演技力が好評を得ている。

デビュー年度と年齢により、噂の“麻薬俳優”とされたパク・ヘジンとイ・ムセン。

この報道を受け、2人の所属事務所は直ちに「事実無根だ。悪意的なデマを拡散させる行為に対し、強硬な対応を取る」とコメントを発表した。

結局、本日(9月12日)午前、麻薬吸引の疑いで逮捕された“40代の俳優”が、イ・サンボ(40歳)である事が明らかになり、2人に向けられた疑惑はようやく晴れたのだった。

パク・ヘジンとイ・ムセンにとっては、気の毒な出来事だが、今回の騒動が一波万波の様相を呈したのには、韓国メディアの無責任な報道が一因である。

この事件が報じられた10日、韓国のニュースポータルには“40代 俳優”というキーワードの検索トラフィックが急増。検索結果には、事件とは無関係な俳優の“近況”がヒットされることに。

そんな中、韓国メディアに不運にも“ピック”され、疑いの目を向けられたのが、パク・ヘジンとイ・ムセンだったのだ。

韓国ネットでは「マスコミが名誉棄損などで訴えられる事を恐れ、“名指し”できない案件は、わざと(脈略なく)近況などを取り上げて、ネットユーザーにヒントを投げかける」という俗説がある。

今回も、多くの韓国ネットユーザーは、韓国メディアの報道を“ヒント”と捉え、それを拡散させたのだ。

特に、主演級クラスに定着しているパク・ヘジンに比べて、助演としての出演頻度が高いイ・ムセンは、“最有力候補”となる羽目に。

最終的に、韓国メディアにとっては“ただの勘違い”という“ハプニング”で終わったかもしれないが、韓国ネットに残った憶測は“デジタルタトゥー”となり、“電子カルテ”としてオンライン上に保存されてしまった。

現に一部の検索エンジンでは、その高精度のアルゴリズムにより、該当の俳優名を検索すると、事件が発生した地名である“論峴(ノニョン)”が、サジェストワードとして表示されている。

ひょっとしたら、ありもしない“麻薬使用”というワードまでもが、サジェストされる日が来るかもしれない。






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