Netflix(ネットフリックス)オリジナルシリーズ『ナルコの神(邦題/原題:スリナム)』に出演中のチョ・ウジンが、そうそうたる出演者の中に埋もれることなく、役者としての存在感を発揮している。しかしそんな彼にも無名時代があり、屈辱的な出来事を経験したという。
現在Netflix(ネットフリックス)で配信中の『ナルコの神(邦題/原題:スリナム)』が、国内外で大きな支持を得ている。
本国では、連日のように各メディアがその人気ぶりを取り上げ、世界的シンドロームを巻き起こすのではないかと期待されている状況だ。
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また、それと合わせて注目を浴びているのが、韓国を代表する出演者の活躍。
ハ・ジョンウをはじめ、ファン・ジョンミン、ユ・ヨンソク、チュ・ジャヒョン、パク・ヘスなどの演技に対し、称賛を送る記事で溢れている。
そんな中、熱い視線を送られた俳優の1人がチョ・ウジンだ。
劇中、牧師で麻薬王のチョン・ヨファン(ファン・ジョンミン扮)の部下、ピョン・ギテ役を熱演、強烈な存在感を放っている。
視聴者の中には、彼が描き出す狂気に満ちたキャラクターに魅了される人が続出し、「チョ・ウジンを主人公にしたスピンオフ作品を作って欲しい」との声が多数上がっているほど。
チョ・ウジンは、実力あるそうそうたる役者が名を連ねた作品で、一際輝きを放っているようだ。
それもそのはず、彼は“演技の天才”と呼ばれるイ・ビョンホンから過去に絶賛されたことがあるのだとか。
それは、映画『インサイダーズ/内部者たち(2015)』で共演した際のこと。
彼は、劇中イ・ビョンホンを拷問するシーンなどがあるのだが、イ・ビョンホンは撮影時、チョ・ウジンが演じる姿を見て、「映画が成功を収められるかは分からないけど、少なくともこの俳優だけはものすごく話題になるだろう」と、直感したそうだ。
実際に彼は本作が、役者として世間に認知されるきかっけとなった。
こうして、大スターイ・ビョンホンのお墨付きをもらい、観客には自身の存在を知らしめたチョ・ウジンだったが、ここまでの道のりは非常に長かった。
チョ・ウジンのデビュー作は、1999年の演劇『最後の抱擁』。スクリーンには2009年に、お茶の間には2010年に初めて登場するも、『インサイダーズ/内部者たち』に出演するまで、デビューから約16年に渡って無名俳優としての時期を過ごしたのだった。
そしてその間には、今の活躍からは想像もできない出来事を経験している。
それはあるドラマの撮影現場でのこと。衣装まで着用して準備していたのにもかかわらず、撮影が始まる直前、自分の役を他の役者が演じることになったのだとか。
しかも理由すら知らされなかったというから、本人にとっては相当屈辱的な帰宅であっただろう。
ところが、このようなひどい侮辱を受けながらも、彼は腐らず努力し続けたようで、『インサイダーズ/内部者たち』で好評を得て以降、スクリーンとお茶の間を行き来しながら、華やかな活動を繰り広げていくように。
日本でも知られているものを挙げると、ドラマではtvN(Netflix)『トッケビ~君がくれた愛しい日々~(2016)』、OCN『元カレは天才詐欺師〜38師機動隊〜(2016)』、tvN『ミスター・サンシャイン(2018)』、tvN『ハピネス(2022)』。
映画では、ソン・ガンホが主人公を務めた『麻薬王(2018)』、コン・ユ&パク・ボゴム出演の『SEOBOK/ソボク(2021)』などが有名だ。
そしていまや見る者に、“チョ・ウジンが出ていれば、面白いに違いない”と言わしめるほど、期待を裏切らない俳優の1人に。
また、冒頭で触れた『ナルコの神』での熱演然り、一度見たら脳裏に焼き付いて離れない名バイプレーヤーに成長したのだった。
(構成:西谷瀬里)
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