【韓流20周年企画-ドラマ『ベートーベン・ウィルス(MBC/2008)』チャン・グンソク編】2022年は、日韓同時開催が話題となったFIFAサッカーワールドカップから20年を迎える年となる。振り返ると日本の韓流ブームの歩みも同じようなタイミングだったのではないだろうか。そんな時代、日本で大きな支持を得たチャン・グンソクが主演を務めた『ベートーベン・ウィルス(MBC/2008)』を紹介する。
チャン・グンソクが、華やかな活動を繰り広げている。
9月8日には、SBS『スイッチ~君と世界を変える~(2018)』以来、約4年ぶりに復帰する新作ドラマ『犯罪の年代記』の撮影に突入したばかり。
また去る8月31日には、日本でニューシングル『Beautiful』をリリース、その他バラエティー番組などに出演して優れたトーク力を披露するなど、自身の魅力を存分に発散した。
そんな中やはり熱い視線が注がれたのは、ウェーブのかかった長い髪に白い肌、端正な目鼻立ち。どちらかといえば“かっこいい”よりも“美しい”という言葉が似合い、王子様を彷彿とさせるルックス。
現在34歳(日本年齢)となったが、『美男ですね(SBS/2009)』を世界的大ヒットに導き、“アジアのプリンス”と呼ばれるようになった頃のビジュアルはいまだ健在だ。
しかし、そんな彼のイメージからは想像もできない、真逆とも言えるキャラクターを演じた作品があるのをご存じだろうか。
今から約14年前の2008年に放送されたMBCドラマ『ベートーベン・ウィルス ~愛と情熱のシンフォニー~』だ。
本作は、天才マエストロ、カン・マエ(キム・ミョンミン扮)と、ある事情により一般公募で集まった素人団員たちが、オーケストラ楽団として結束していく、奮闘と成長を描いたストーリー。
チャン・グンソクは、停職中の警察官カン・ゴヌ役に扮し、カン・マエと出会ってクラシック音楽に目覚め、トランペット演奏者として才能を発揮する役柄を演じた。
そして、短髪に少し焼けた肌、挑発的な視線で反骨精神を感じさせるキャラクターを見事に描き出し、多くの人が持つチャン・グンソクのイメージとは一味異なる、ワイルドな男性の色気を披露したのだった。
事実、ドラマなどのレビューサービス『Filmarks』には、「短髪のチャン・グンソクがかなりかっこよく、役柄もいい!」、「短髪で登場してびっくりすると思いますが、とてもいい演技をしてますよ」といった声が寄せられている。
また2008年の『MBC演技大賞』では、本作で男性新人賞を受賞、外見だけでなく、中身までカン・ゴヌになりきっていたのが評価されたようだ。
余談だが、撮影当時チャン・グンソクは、自ら運転して現場に向かっていたところ、相手方の過失により交通事故に遭ってしまった。
車を牽引する必要があるほどの事故だったのだが、何事もなかったように予定通り撮影をこなし、その後病院に行ったのだとか。
それほど彼の思い入れが強かった『ベートーベン・ウィルス ~愛と情熱のシンフォニー~』は現在、動画配信サービスのU-NEXTとFODから視聴可能だ。
普段見られないチャン・グンソクの新たな一面が気になった人は、一度をご覧になってはいかがだろうか。
(構成:西谷瀬里)
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