8月29日は韓流ブームを巻き起こした主役、俳優ペ・ヨンジュンの誕生日だ。今年”第四次韓流ブーム”が囁かれているなか、”第一次韓流ブーム”の立役者と称される”ヨン様”ことペ・ヨンジュンの16年前を振り返ってみる。

8月29日は韓流ブームを巻き起こした主役、俳優ペ・ヨンジュンの誕生日。

俳優 ペ・ヨンジュン

8月29日は俳優 ペ・ヨンジュンの誕生日(画像出典:ペ・ヨンジュンInstagram)

今から約16年前の2004年、SMAPが歌う『世界に一つだけの花』がロングヒット中で、映画『世界の中心で、愛をさけぶ』や、スタジオジブリ作品『ハウルの動く城』などが公開され、日本のエンタメ界は華やいでいた。そんな時に突然訪れたのが第一次韓流ブームだった。

第四次韓流ブームが囁かれるなか、当時の韓流ブームを振り返ってみる。

韓国でドラマ『冬のソナタ』が初めて放送されたのは2002年だった。このドラマは、ユン・ソクホ監督の四季シリーズ(『秋の童話』『冬のソナタ』『夏の香り』『春のワルツ』)と呼ばれている4部作の一つだ。日本では、2003年に初めて衛星チャンネルで放送され、好評を得たため翌2004年にNHK総合で再放送。これにより”冬ソナ現象”と呼ばれるほどの大ブームを巻き起こした。その後何度も再放送され、まさに日本で韓流ドラマが認知される発端となったドラマだ。

ドラマ『冬のソナタ』

“冬ソナ”でお馴染みのドラマ『冬のソナタ』(画像出典:KBS )

ストーリーは、純粋で素朴な女性が、死んでしまった恋人そっくりの男性と、幼なじみの婚約者との間で揺れる恋心を描いたものだった。この純愛ラブストーリーが、特に中年女性たちから「自分の青春時代を思い出すようだ」と徐々に人気を集めていき、クチコミで広まっていった。

そんな『冬ソナ』の主人公を演じたのがペ・ヨンジュンだった。一躍時の人となったペ・ヨンジュンは、ファンから”微笑みの貴公子”「ヨン様」と呼ばれるようになり、来日すると空港に大勢のファンが集まって出迎え、時に警察隊まで出動する騒ぎとなった。ヨン様だけでなく、共演者のチェ・ジウ、故パク・ヨンハさんなどの人気もブームに拍車をかけた。ドラマのロケ地巡りをするために韓国に旅行する人が増加し、エンタメ界のヒットがその国の文化や語学にまでに触れるきっかけを作った。ヨン様が劇中でしていたマフラーの巻き方は”ミニョン(役名)巻き”と呼ばれ、ファッション業界にまでその影響は及んだ。

ペ・ヨンジュン

『冬のソナタ』でのペ・ヨンジュン(画像出典:『冬のソナタ』HP)

『冬ソナ』のヒットを機に、韓流が1つのビジネスコンテンツとして展開され、それまではありえなかった民法の地上波でも、韓国ドラマの放送枠が設けられ、テレビ番組では出演者の話のネタになるようになった。

またヨン様をはじめ、イ・ビョンホン、チャン・ドンゴン、ウォンビンの4人は韓流四天王と呼ばれ、彼らが出演するドラマや映画も多数放送、放映され、ますます人気が高まっていった。

その後、2005年にNHK総合で放送された韓国時代劇『宮廷女官チャングムの誓い』が人気を集め、これまで純愛ドラマ好きな中年女性たちがメインだった韓流ドラマの視聴者層が、中年男性にまで拡大していく。

さらに韓国の大手芸能事務所であるSMエンターテインメントは、日本の大手レコード会社エイベックス・エンタテインメントと提携し、韓国人アーティストにJ-POPを歌わせるというビジネスモデルを構築、2000年代前半にBoA、後半に東方神起(TVXQ)を日本でデビューさせて、大成功をおさめる。ここからKPOPの人気はさらに広がりを見せることになる。

そして韓流ブームの火付け役であるヨン様は、2009年に東京ドームで行われた自著『韓国の美をたどる旅』出版記念イベントで、2日間で延べ9万人を動員し、変わらない人気ぶりをアピールした。

『冬ソナ』に出演していた当時、30歳だったヨン様も今日で48歳、すでに2児の父親だ。
その後、一旦韓流ブームは衰退するものの、定期的にブーム再燃を繰り返しながら、今再び新たな韓流ブームの波が訪れている。おそらくこれからも、この韓流ブームは形を変えながら、これからの日韓関係を発展させ促進する役割を担ってくれるだろう。