韓国を代表する悪役俳優、イ・ギョンヨン。2022年はすでに、5作目のドラマ出演を果たすほどの活躍を見せている。しかし、どの作品でも似たようなキャラクターであり、続けざまに出演したことから、視聴者からは「混乱する」との声が聞かれてしまった。
韓国ドラマファンにはお馴染みの俳優、イ・ギョンヨン。渋いビジュアルに低音ボイスと、重厚な雰囲気が漂う彼は、悪役がハマり役として有名な俳優だ。

韓国で悪役と言えば、この人! 俳優のイ・ギョンヨン(画像出典:dahong公式HP)
これまで、彼は多くの韓国映画に出演し、”ラスボス”クラスのキャラクターを演じている。
そのせいか、韓国のオンラインコミュニティーでは「韓国で映画を作るなら、ひとまずイ・ギョンヨンを地位の高い”悪役”にキャスティングして、何か陰謀を進めるシナリオを組んでから制作に入らないと(笑)」という冗談めいた話が出るほど、大衆から“悪役”として認知されている。
実際、出演作の中では悪役を演じた方が圧倒的に多く、クレジットに彼の名があると「イ・ギョンヨンはまた悪役だろう」と思う視聴者が多い。
善人役から悪役に反転するキャラクターを演じても、早々に見破られてしまうこともあったとか。
そんなイ・ギョンヨンは、2020年代に入ると、その活躍の場をお茶の間のドラマへとシフトチェンジ。

『アゲイン・マイ・ライフ』に出演したイ・ギョンヨン(画像出典:SBS)
特に2022年は、3月に放送されたTVING『豚の王』をはじめ、4月にSBS『アゲイン・マイ・ライフ』、6月にはMBC『ドクター弁護士』とSBS『なぜオ・スジェなのか』、7月にはtvN『アダマス 失われたダイヤ(邦題/以下、アダマス)』と、途方もない数の作品に出演。さらに、2023年に放送予定の、Netflix(ネットフリックス)オリジナルシリーズ『クイーンメーカー(原題)』にもキャスティングされているという噂だ。
イ・ギョンヨンなくしてドラマなし‥と言わんばかりの活躍を見せているが、その一方で、彼が続けざまにドラマに出ていると、視聴者から「混乱してしまう」という指摘も。
と言うのも、イ・ギョンヨンのハマり役は“地位の高い悪役”だ。財閥や大企業の会長、政治家といった大物レベルの人物が、嫌味なほどに悪事を働く。そんなキャラクターを得意とし、演じてきた。
ストーリーと設定こそ違うものの、彼が同じような悪役として登場することから、視聴者は「今、自分が何のドラマを見ているのか?」と一瞬混乱し、さらには他ドラマと混同してしまうことがあるという。

『ドクター弁護士』ではパンソク財団の理事長役に扮した(画像出典:MBC)
去る23日に、最終回を迎えたMBCドラマ『ドクター弁護士』では、主人公のハン・イハン(ソ・ジソブ扮)が勤めるパンソク病院の院長であり、パンソク財団の理事長役に扮し、ハン・イハンを徹底的に利用して使い捨てるという冷徹な役柄を演じた。
そして同時期に放送となったSBS『なぜオ・スジェなのか』では、言葉よりも行動が先という財閥の会長役を熱演。
脇役ではあるものの、2カ月に渡って両作品で悪役を熱演してきたイ・ギョンヨンは、今月27日より、チソン主演の新ドラマ『アダマス』でも”悪役”を演じる。扮するのはもちろん“大手企業”ヘソングループのクォン会長だ。
クォン会長は、これまで頭を下げたことのない、権威に心酔した傲慢な”帝王”である。政治、経済、法曹界と、全てにクォン会長の息がかかっており、大統領さえむやみに無視できないという実力者の中の実力者だという。
一見、ジェントルな老紳士に見えるが、実はサイコパス顔負けの冷血漢というキャラクターだ。

7月27日より放送スタートとなる『アダマス 失われたダイヤ』でも、得意とする悪役に扮した(画像出典:tvN)
『ドクター弁護士』が最終回を迎えた4日後に、イ・ギョンヨンは再び得意とする”悪役”に扮する。
もちろん、彼にしか演じられないキャラクターではある、が、あまりにも立て続けに類似する役となると、三度視聴者の混乱は避けられないだろう。ともすると、ドラマへの没入度を妨げる可能性も懸念される。
このような事態が起きてしまうのは、制作側の問題もあるだろうが、一番の理由は、イ・ギョンヨンのような役割を果たせる俳優が、あまりにも少ないことが挙げられる。
“地位の高い悪役”というのは、需要がある反面、引き受けられる層があまりにも限定的だ。逆に言えば、イ・ギョンヨンにしかできないパートでもあるから、彼に頼らざるを得ない状況になっているのだろう。
イ・ギョンヨンが演じてこその悪役という側面はあるが、できれば少し休息期間を置いてからの登場が、視聴者には喜ばれそうだ。
(構成:星野沙)
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