- 人気ウェブ漫画家カンプルが、韓国ドラマ界に新風を吹かせている。
- 『ムービング』(Disney+)に続き、『照明店の客人たち』(Disney+/2024)までも愛され、“カンプル・ユニバース”なる言葉が誕生するなど、彼独自の世界観が韓ドラ界を席巻している。
- 2月に放送予定の新作『魔女』(Channel A)の視聴ポイントを先読みする。
人気ウェブ漫画家カンプルが、韓国ドラマ界に新風を吹かせている。
きっかけは、2023年に配信された『ムービング』(Disney+)。彼の同名の漫画を原作にしたドラマで、世界的大ヒットを記録した。超能力を持つ単なるヒーローものかと思いきや、実は感動せずにはいられない人間ドラマが魅力の作品だ。
また去る12月には、『照明店の客人たち』(Disney+/2024)たちが公開され、ミステリーホラーの装いをしたヒューマンストーリーが大ウケ。“カンプル・ユニバース”なる言葉が誕生するなど、彼独自の世界観が韓ドラ界を席巻している。
漫画家ではあるが絵を描くのが苦手だったことから、ストーリーで勝負することに決めて数々の人気長編ウェブ漫画を生み出してきたカンプル。それだけに物語の完成度が高く、表現したいものが明確。しかも、視聴者に考える余白まで与えており、観る者の心を掴んで離さない。
2月に放送を控えた『魔女』(Channel A)が、早くもドラマファンから注目されているのは、そんな彼の漫画が原作となっているからだ。気になっている人のために、一足先に視聴ポイントを先読みする。
注目作『魔女』

来る2月に放送されるChannel A新作韓国ドラマ『魔女』(画像出店:Channel A)
『魔女』は、2月15日から韓国で放送がスタートする予定のミステリーロマンス。幼い頃から、自分に近寄ってくる男性が事故に見舞われることから“魔女”と呼ばれるようになった女性と、それを偶然だと思っている男性の物語。
不運の法則を破ろうとするが、彼女と距離が近くなるにつれ徐々に危険な出来事が起こるという。カンプルならではのミステリアスな世界観で、視聴者を楽しませてくれることが期待されている。
魔女と呼ばれる不運なヒロイン
主演を務めるのは、子役から着実に演技力を磨いてきたノ・ジョンウィ。自身に好意を寄せた男性が、けがや死に至たる不運な役、ミジョンを演じる。

魔女と呼ばれるミジョンを演じるノ・ジョンウィ(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
“魔女”なのではないかと噂が一人歩きして、人との関りを持つことに抵抗を感じ、孤独と寂しさに苛まれるキャラクターだ。
周囲に自分の存在を忘れてほしいと思う一方で、誰かに助け出してもらいたいと願っている複雑な感情も持っており、彼女の葛藤が作品のなかでストーリーとどのように調和するのか注目される。
事実だけを信じる男性主人公
そしてそんなミジョンに手を差し伸べるのが、ジニョン(GOT7)扮する同級生のドンジン。噂に唯一同調しない存在で、ビッグデータとアルゴリズムによって抽出された事実のみを信じる性格を持つ。

事実だけを信じる男ドンジンに扮するジニョン(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
高校時代ミジョンに片想いをしており、大人になって再会、説明のつかない彼女を取り巻く不運の法則を見つけ出そうと奮闘するが、徐々に危険にさらされる人物だ。
超現実的なドンジンは、ミジョンが“魔女”ではないことを立証できるのか、また彼なりのミジョンを救うという愛情表現は伝わるのか、大きな見どころとなりそうだ。
カンプル・ユニバース炸裂となるか
そしてなんといっても、気になるのはカンプル・ユニバースがどこに潜んでいるのか。冒頭で触れたとおりカンプル作品は、表面上はミステリーや超能力など別の装いをみせているが、最大の見どころは常に別にある。

カンプル(画像出典:The Walt Disney Company Korea)
その代表例が“救い”だろう。本作のジャンルはミステリーとロマンスに設定されているが、誰かに救ってほしい者と、救おうとする者の物語であることは間違いなさそうな様子。
他人が抱く嫌悪感や行き過ぎた感情によって誕生した“魔女”を、その対極にある理性的な視点から崩して、ドンジンはミジョンを助け出すことができるのか、カンプル・ユニバースが炸裂することに期待したい。
Channel A『魔女』
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