昔見たドラマや映画で、子役として出演していた俳優・女優の現在の姿が気になる人もいるのではないだろうか。俳優のユ・スンホ、ヨ・ジング、女優のキム・ユジョン、キム・ソヒョンらは、現在ドラマや映画で主役を任されるほどの成長を見せた子役出身俳優だ。しかし子役時代に印象的な演技を見せていたとしても、その後、再びドラマや映画で成長した姿が見られるとは限らないのも子役がゆえの宿命だろう。

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そんな中、最近とあるドラマに出演した元子役の近況がニュースで伝えられた。それは、いま日本と韓国で継続的に人気を博しているドラマ『愛の不時着』がきっかけだ。ヒョンビンやソン・イェジンと過去に関わりのある出来事や周辺人物にも、枝分かれ的にスポットが当たる現象が起きているようだ。

ヒョンビンの名前を最初に世間に知らしめたドラマ『私の名前はキム・サムスン』(2005)は、ダサい名前とぽっちゃり体型にコンプレックスを持ちながらも、パティシエとして堂々と生きていく30代の独身女性が、傲慢な年下のイケメン御曹司と恋に落ちるロマンチックラブコメディーだ。放送当時の視聴率は、なんと50%を超えるという大ヒット作品で、本作が日本でも放送されると、ヒョンビンはすぐさま韓流スターとして人気を集めた。

そんなモンスター級のドラマが今年になって韓国で再放送され、ヒョンビンの姪っ子役として出演していた子役、ソ・ジヒの現在の姿が話題となった。

ソ・ジヒは、1998年生まれで現在22歳。キム・ジェウォンと故チョン・ダビンが主演したドラマ『兄嫁は19歳』(2004)で子役デビューを果たす。その翌年に出演したドラマ『私の名前はキム・サムスン』が大ヒットし、これがきっかけでCMにも多数出演。一躍お茶の間の人気を集めた。

『私の名前はキム・サムスン』では、ヒョンビン演じるヒョン・ジノンの亡くなった兄の愛娘で、姪にあたるヒョン・ミジュに扮した。失語症を患った難しい役柄で、ドラマの後半は病気が完治するまではセリフがなく表情だけの演技だったが、子役とは思えぬ演技力で、その可愛らしいルックスとともに視聴者から愛された。

その後、目鼻立ちのはっきりした綺麗なルックスを活かし、ドラマ『グリーンローズ』(2005)でイ・ダヘの子役、『ある素敵な日』(2006)ではソン・ユリの子役、『青い魚』(2006)ではコ・ソヨンの子役など、名だたる美人女優の子供時代を演じ、加えて『みんなでチャチャチャ』(2009)、『ペク・ドンス』(2011)、『ラブリー・アラン』(2015)など数多くの作品にも出演している。

特に2012年に出演したキム・スヒョン主演の大ヒットドラマ『太陽を抱く月』では、女優ユン・スンアの幼少時代を好演し、同年キッズバラエティー番組のMCを務めたことでも話題に。さらに、2015年に放送されたドラマ『客主～商売の神～』では、パク・ウネの子役オーディションで180倍という倍率を勝ち抜き見事キャスティングされた。そして小顔に輝く瞳がパク・ウネに似ていると言われ、演技力の高さで人々の心を惹きつけることに成功した。

デビューからコンスタントにドラマ、CM、バラエティーMCなど、幅広いジャンルで地道に芸能活動を続けてきたソ・ジヒだったが、2017年以降は芸能活動を休止している状態だ。2018年に自身のインスタグラムで近況を知らせたが、その後は更新されておらず、現在どんな日々を送っているのかは分かっていない。

またいつか、彼女の演技が見られる日は来るのだろうか‥。さらに大人へと成長した姿のソ・ジヒに会えることを期待したい。

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