デビュー11年目を迎えたK-POPアイドル、Brave Girls(ブレイブガールズ)。現在、韓国で最も注目を集めている存在である。国民的アイドルなる称号を得るにふさわしい、彼女たちの逆転劇に関心が寄せられている。
『Rollin’』のチャート逆走で、最近韓国で最も注目を集めているBrave Girls(ブレイブガールズ)。楽曲と同時に、彼女たちが成し遂げた夢のようなサクセスストーリーにも関心が寄せられている。
韓国国内でK-POP人気を支えているのは
海外市場を賑わせ、いまや音楽シーンに欠かせない存在となっている”K-POP”。
海外でも多くのファンを持つように、韓国国内でもK-POPアイドルたちは多くのファンと固い絆で結ばれている。
しかし、数多くのK-POPアイドルが活躍を見せるなか、大衆的な興味や関心を呼び起こすのは、その中でもせいぜい2~3組と言われている。
アイドルが新譜を掲げカムバックを果たした際、ランキングの上位を占めるグループは多数いるが、それは固定ファンによる熱狂的な人気に過ぎない。
それを裏付けるのが新譜の予約数や販売数だ。音源が解禁される前の”予約”の段階で、すでに莫大な数字を記録してしまう。つまりは”推し”を応援するファンの頑張りが数字に表れているのだ。
その結果、新譜は売上ランキングの上位を占め、ファンの活動によりSNSでも話題になり、”その週”の音楽番組で1位を勝ち取る、という流れが見られている。つまり、”推し”を応援する固定ファンだけに根強く支持され、カムバックがアイドルとファンだけの”祭り”になっている感が拭えないのだ。
K-POPの裏事情ーー音楽番組1位は大衆的な人気で獲得するものはなく、ファンがプレゼントしてくれるものなのだ。
これまでの真逆を行く、まさに正攻法での逆転劇
このような中、固定ファンだけでなく、韓国国民の耳と心をがっちりと掴んだのが、Brave Girlsだ。
彗星のごとく現れたビッグアイドルと思いきや、彼女たちはデビュー11年目を迎えるベテランアイドル。しかも、デビューするも悲しいことに鳴かず飛ばずの状態が続き、いわゆる”その他大勢”にくくられるようなアイドルだった。
そんな彼女たちが、第2期メンバーデビュー基準(2016年)で5年ぶり、第1期メンバーデビュー基準(2011年)で10年ぶりに音楽番組初の1位となった『Rollin’』。2017年に発表された楽曲が4年の時を越え、2021年の今、大ブレイクとなっている。
彼女たちが見せた逆転劇は、現在起きているアイドルの成功の法則とは正反対の、つまりは大衆的支持を多く得て成し遂げられている。
Brave Girlsは、SHINee、ATEEZ(エイティーズ)ら人気グループと共に1位候補に登場。アルバム点数、SNS、視聴者事前投票点数は低かったが、オンライン音源点数で大差をつけての1位となった。
オンライン音源は大衆の関心や人気を見るバロメーターでもある。すなわち、Brave Girlsは根強い固定ファンの支持ではなく、韓国国民の関心を集めた結果でのトップ獲得なのだ。
(関連記事)「韓国全軍に感謝」Brave Girls デビュー11年で初の快挙!’Rollin’で1位獲得
国民的アイドルの称号を手に入れた、Brave Girls
日本でも国民的アイドルや歌手、俳優などがかつて存在したように、韓国でも同じ現象が起きており、大衆から、つまり幅広い世代、老若男女から支持を集める存在の芸能人は少なくなっているようだ。
このような状況のなか、Brave Girlsは「今世で人気アイドルになることは絶対にないと思っていた」、「アイドルとしては終わり、幕を下ろそうと思っていた」と語っていた矢先、奇跡とも呼べる逆転サヨナラ満塁ホームランを打ち放った。
韓国軍専用チャンネルに出演し、軍人から絶大な支持を得て人気に火が付いたBrave Girls。
実力はあるものの、なかなか日の目を見なかった彼女たちだが、SNSを通じての口コミにより大衆からの関心を得て、Brave Girlsを応援する人の輪が徐々に広がっていった。これこそがまさに国民的アイドルと言えるだろう。そのど真ん中を歩む彼女たちの今後の活躍からも目が離せない。
(関連記事)「戦争に出てもBrave Girlsとなら」K-POP女性アイドルの人気は軍人次第?
Brave Girls『Rollin’』ステージ@Music Bank(動画出典:KBS Kpop)
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