K-POPボーイズグループMONSTA X(モンスタエックス)のウォノに関する論議は世間を大きく騒がせることとなった。論議が浮上してから1週間も経たずして突然の脱退と契約解約に追い込まれてしまったウォノ。脱退反対を望むファンたちを嘲笑うかのように挑発的な態度を見せるチョン・ダウンとハン・ソヒ。これまでの経緯と疑問点にスポットライトを当ててみた。

「バーニングサン事件」によるBIGBANG(ビッグバン)のV.I(スンリ)を筆頭に、FTISLAND(エフティーアイランド)のチェ・ジョンフン、CNBLUE(シーエヌブルー)のイ・ジョンヒョン、iKON(アイコン)のB.I(ビー・アイ)、Highlight(ハイライト)のヨン・ジュンヒョン、Stray Kids(ストレイキッズ)のキム・ウジン、そしてMONSTA X(モンスタエックス)のウォノ。

彼らの突然の脱退に、どれだけのファンたちがこの1年の間で苦しみを味わっただろうか。

これを見ると、今年のK-POPボーイズグループは、受難の年だったといえる。

日本では、 芸能人が論議になると一旦は「活動休止」というような形を取るが、今回ウォノに関しては論議から1週間も経たずして契約解除となり、物事の進む速さに不意打ちを食らったような強いショックを隠せない。

そのような中、韓国の媒体である日曜新聞(일요신문)では「ウォノの過去、所属事務所は本当に知らなかったのだろうか(原題 몬스타엑스 원호 과거, 소속사는 정말 몰랐을까)」というタイトルの記事で、今回の論議を違った視点で捉えていたため焦点を当ててみた。

ウォノの論議..

グループを脱退、所属事務所との契約を解約したウォノ

グループを脱退、所属事務所との契約を解約したウォノ(画像出典:MONSTA X Twitter)

10月28日にカムバックを果たしたMONSTA Xだが、その前日から浮上したウォノに関する論議は、現在までにMeToo運動の戯画化、金銭問題、大麻草の吸引、未成年時に犯罪に加担していたなどがあるが、その論議のほとんどが過去のものとして限定されている。

ウォノの論議については、過去にコメディTVのバラエティー番組「オルチャン時代(原題 얼짱시대)」で、ボーイッシュな魅力で大衆に存在を知らせたチョン・ダウンと、韓国のイシューメイカーハン・ソヒが暴露者だ。

現在、恋人同士の仲なのか何なのか不明だが、この二人がウォノと関連した問題を暴露し、結局彼をグループ脱退まで追い込んだ。

暴露内容..

ウォノの金銭問題を暴露したチョンダウン

チョン・ダウンによる暴露(画像出典:チョン・ダウン Instagram)

チョン・ダウンは10月29日、自身のインスタグラムにウォノのテレビ出演の写真と共に「ホソク(ウォノの本名)、私のお金は一体いつ返してくれるの?」という文を投稿。

これにハン・ソヒも加担して「ダウンの3000万ウォン(約280万円)出してよ。ホソク、お金返して」とコメントをした。

このような暴露により、ウォノの所属事務所であるスターシップエンターテインメント(以下:スターシップ)は「事実無根」と対応。

しかしその一方で、弁護人を選任しチョン・ダウンに対して弁護士事務所に来て直接事実関係を明らかにすることを要求しているであろう様子も見受けられた。

チョン・ダウンが、ウォノ側の弁護士とのメッセージの内容を暴露したためだ。

これにより大きな批判に直面したスターシップは、チョン・ダウンとハン・ソヒに対する法的措置を検討するという意志を伝えた。

(関連記事)ウォノ(MONSTA X)側の反論にも再び攻撃.. 事務所はチョン・ダウンに法的対応を検討

追加の暴露..

追加の暴露をしたチョンダウン

チョン・ダウンによる追加の暴露(画像出典:Dispatch ホームページ スクリーンショット)

スターシップが法的措置を検討すると伝えた後、すぐに他の暴露が出てきた。

ウォノが未成年の時期に強盗傷害、無免許運転、大麻の吸引などの犯罪に加担していたというのだ。

特に、大麻の吸引暴露では、「バーニングサン事件」で麻薬を供給した人物として指定されたMD(マーチャンダイザー / クラブに来ている女性客を男性客に引き渡す役割)のチョ氏とチョン・ダウンが、ウォノの大麻吸引の事実を警察に知らせたという。

チョン・ダウンは、韓国の芸能媒体でパパラッチとも呼ばれている「ディスパッチ」を通じて、2013年10月頃にウォノの勧誘で自身の家で“一緒に”大麻草を吸ったと暴露。

これを通じて内密調査に着手した警察は、今年の9月末にウォノの毛髪を任意で受けて麻薬検査を進めていたことが分かった。

(関連記事)ウォノ(MONSTA X) 6年前に大麻吸引? 韓国ゴシップ専門メディアが報道

スターシップの対応..

ウォノの論議を暴露したチョンダウンとハンソヒ

ウォノの論議を暴露したチョン・ダウンとハン・ソヒ(画像出典:ハン・ソヒ Instagram)

10月30日までチョン・ダウンとハン・ソヒに向けて「虚偽事実の流布で告訴する」と伝えていたスターシップは、翌日31日の明け方に突然ウォノの脱退事実を知らせた。

その後、スターシップ側は11月1日午後、公式コメントを通じて「2019年9月のドイツ公演終了後、帰国時に空港での荷物や身体検査を受けたことがあるが、それは簡単な過程だった。税関検査の一部として案内を受けただけで、別途の捜査内容については告知を受けることができなかった」とコメント。

さらに「ウォノの捜査が進められているという点と、2013年の大麻疑惑、これに対する捜査が進められているということについて、当社は一切知らなかった」と付け加えた。

これにより、スターシップはこれ以上ウォノとの契約を維持できないと判断し、2019年11月1日付で契約を解約した。

ある芸能界の関係者によると、過去の論議は除けたとしても、現在進行形で捜査されている麻薬に関する疑惑は予期できない結果に繋がるかもしれないと判断したため、スターシップ側が急いでウォノの脱退・契約解除を決めた理由なのではないかと推測されている。

また、匿名で意見をしたある歌謡界の関係者は「一般の人たちも知っているアイドルメンバーの過去の歴史が、所属事務所が知らなかったというのは話になるか?」とし「認知度のある人たちによる実名での暴露を受けて、認めるほかなかったのだろうか。これまで一生懸命活動してきた自社のアーティストに関して“知らなかった”の一言で終わらせるのか?調査協力、説明責任を全うしないまま脱退を促したことに疑問を感じる」と今回の報道に釘を刺した。

(関連記事)ウォノ(MONSTA X) チーム脱退決意.. 「本当に申し訳ございません」

ファンの動き..

MONSTA Xは7人でないと

やっぱりMONSTA Xは7人でないと..(画像出典:MONSTA X Twitter)

ウォノの契約解約を受けて、MONBEBE(= モンベベ / MONSTA Xのファン)たちは「#몬베베_원호_응원해(モンベベ_ウォノ_応援してる)」「#몬베베는_몬엑을_믿어요(モンベベは_モネクを_信じます)」というハッシュタグをつけて、現在もSNSを通じて声援を送っている。

MONSTA Xは、11月1日からウォノを除いた6人体制で活動を継続しているが、音楽番組で新曲「FOLLOW」のパフォーマンスを6人で踊っていても、そこには確実にウォノも一緒に踊っているような存在感があるのだ。

今回ウォノの突然の脱退を受けて、MONBEBEだけではなく、ARMY(=アーミー / BTSのファン)やCARAT(=カラット / SEVENTEENのファン)たちも、ウォノの脱退を反対する署名活動に協力している。

(関連記事)MONSTA X「#ウォノ脱退反対」所属事務所前でファンの動きが本格化

深刻な人権侵害..

挑発的な態度を見せるチョンダウン

挑発的な態度を見せるチョン・ダウン(画像出典:チョン・ダウン Instagram)

ファンの動きに対抗するかのように、また嘲笑うかのように、チョン・ダウンは自身のインスタグラムに「fuck you monbebes..」と煽っている状況で、中指でハートを描いている様子が何ともおぞましい。

よく考えてみると、「2013年頃に自身の家で“一緒に”大麻草を吸った」とチョン・ダウン自身が暴露をしたのならば、なぜ彼女のインスタグラムは稼働しているのだろうか。

ネットユーザーたちの間では、チョン・ダウンも同罪でないとおかしいのではないかと疑問視されている。

また、9月末にウォノの毛髪を任意で受けて麻薬検査をしているのならば、既に結果が出ていてもおかしくないのではないだろうかという声も上がっている。

犯罪捜査にかかわる迅速・正確な鑑定を実施する韓国の研究機関、国立科学捜査研究院での麻薬の精密検査は約3週間ほどの期間がかかるとされている。

過去に、麻薬の使用疑惑で体毛を提出した人気アーティストは約1週間という早さで結果が出ている。

そして、現在韓国のポータルサイトを見てみると、ウォノに関する過激なタイトルの記事ばかりが目につくが、チョン・ダウンに関してはそこまで刺激的なタイトルは見受けられない。

以前から韓国のマスコミは、過激なタイトルやモラルの無い報道で人権侵害が深刻だと言われてきており、記事の本質を見ず、タイトルだけで該当の芸能人を判断することは危険だとされる。

なぜマスコミは世間の視線をウォノに集中させるのか、非常に気がかりな点だが、このような過激な記事のタイトルでのバッシングも、チョン・ダウン、ハン・ソヒによる暴露と挑発的な態度も、ウォノに対する深刻な人権侵害なのではないだろうか..

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