活動終了まで半年を切ったIZ*ONEは12月にカムバックが決定し、最後まで走りきるために最善を尽くしているところだった。しかし、彼女たちの努力をよそに”『PRODUCEシリーズ』選抜順位操作”の事実と被害練習生が明るみになってしまった。今、活動を強行しようとするマネジメント会社に非難が殺到している。
IZ*ONE(アイズワン)が、活動を強行すると伝えられている中、マネジメントを担当しているCJ ENMへの批判が最高潮に達している。
このような動きに便乗した韓国メディアの数社が、袋叩きに乗り出した。
その1つが、スポーツ芸能専門メディアとして知られている『スポーツ・トゥデイ(스포츠투데이/stoo.asiae.co.kr/)』だ。
CJ ENMは周知のとおり、オーディション番組『PRODUCEシリーズ』を制作したケーブルテレビ放送局、Mnetを運営する会社であり、IZ*ONEのマネジメントを*担当している。
*正式には、CJ ENMが設立した子会社『オフ・ザ・レコードエンターテインメント』が、マネジメント全般を担う。
19日、同メディアは「”結局、お金だったのか? “CJ、図々しいIZ*ONE活動強行」と、攻撃的な見出しの記事を掲載。以下は、本文を一部抜粋したもの。
(関連記事)IZ*ONEデビュー組から脱落した最大被害者、イ・カウン側 ‘特にコメントなし’ の理由
「(被害練習生の)リスト公開は、IZ*ONEの活動に影響を及ぼしている。PRODUCEシリーズで誕生したグループのうち、IZ*ONEだけが現在まで活動を継続しているだけでなく、最近12月のカムバックも発表した。これにより、”解体すべきだ”という否定的世論が形成された」
「ファンの間でも意見が分かれている。応援の声もあったが、今後の活動は無理だろうという見方がさらに強まっているようだ。IZ*ONEのファンコミュニティーでは、”活動の名分が消えただけに、今からでも活動を中止してグループ解散を考えるべきではないか””活動を強行すれば、世間に反感を買うだけだ”との指摘もあった」
続けて同メディアは、韓国現地の反応を紹介しながら、ファンでさえ活動継続には否定的だと断定している。
「(昨年)議論の余波で、1stフルアルバム『BLOOM*IZ』のショーケースを取り消した。しかし、最後まで”解散カード”は選択しなかった。解散したX1に対し、IZ*ONEは活動継続を固守したのだ。しかし、今回は状況が違う。IZ*ONEになるはずだった練習生2人が公開され、本来メンバーでなかったメンバーが含まれているIZ*ONEが活動するのは、被害者たちに失礼ではないかという意見が多い」
この記事に書かれているように、韓国での反発はどれほどのものか、コミュニティーサイトを確認してみた。実際のところ、IZ*ONEのファンは、概ね”活動継続”を支持しているように見受けられる。もちろん、ファンではない人々は、スポーツ・トゥデイが報じたように、解散を要求している声が大半である。
スポーツ・トゥデイは、CN ENMがIZ*ONEの活動強行に踏み込んだ”本心”についても、”お金だ”と決め付ける。
「”お金”を除いた別の理由は、理解できない部分だ。実際、IZ*ONEは”順位操作グループ”という烙印が押された後も、ファンの強い支持を追い風に、CJ ENMに収益を与えていた。今年2月に発売した、最初のフルアルバム『BLOOM*IZ』は48万枚、6月に発売した3枚目のミニアルバム『Oneiric Diary』は55万枚を売り上げた。大衆からの非難も耐えられるくらいの”甘い結果”だった」
以前、Danmeeでも取り上げたが、IZ*ONEは韓国国内で担保されている”高い収益性”に加え、音楽市場世界2位のマーケットを持つ日本で、高い知名度と商品性を持ち合わせている。
(関連記事)CJ ENMにとってIZ*ONE(アイズワン)は、追わなければならない’二兎’
スポーツ・トゥデイは、”順位操作”というモラルの低さで批判を受けているCJ ENMが、世間から”拝金主義”と後ろ指さされると警告しながら、記事を締めくくっている。
「残念ながら、IZ*ONEの活動継続を支援しながら、被害者の傷を癒すことはできない。”とうとう最後までお金は捨てられなかったのか”という、大衆の厳しい非難が殺到している」
IZ*ONE(アイズワン)
IZ*ONE(アイズワン / ハングル 아이즈원)は、韓国と日本合同のグローバルガールズグループである。
2018年に韓国の音楽専門チャンネルMnetで放送された日韓合同オーディション番組「PRODUCE 48」を通して、韓国の芸能事務所に所属する練習生57人、日本のAKB48グループに所属するアイドル39人、総勢96人の練習生から、韓国の視聴者投票で選ばれた12人のメンバーによって結成された。
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