BTS(防弾少年団)のメンバーVが、Weverseにメッセージを投稿した。そこには「ARMYとBTSは紫の綱で繋がっている」と書かれているが、この”紫の綱”は、韓国では様々な解釈ができるという。Vが伝えたかった”紫の綱”にはどんな思いが込められているのだろうか。

BTS(防弾少年団)のメンバーV(ブイ)が、韓国のファンコミュニティープラットフォームWeverse(ウィバース)にメッセージを投稿した。

weverseを通じてARMYにメッセージを送ったBTSのV

weverseを通じてARMYにメッセージを送ったBTSのV(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

そのメッセージには「BTSとARMY(アーミー:BTSファン名称)は強い絆で結ばれている」という思いを込めてくれたようだ。

6月14日、BTSは、公式YouTube(ユーチューブ)チャンネルで配信したコンテンツを通じ、今後は本格的なソロ活動をスタートさせると伝えた。

これを受け、VはWeverseにメッセージを投稿した。

そのメッセージは「僕たちは幸せです」の言葉から始まり、「7人全員が好きなことも嫌いなことも、性格や性向、テンポも全部違いますが、ARMYへの思いはみんな同じなので、『Run BTS!』はしなければならないと思いました」と、現在は配信がストップしているBTSのリアルバラエティー『Run BTS!』について触れた。

そして、「10年間、いつも上を向いて進んでいたので怖かったし、グループのために自分をあきらめなければならなかったし、その中で、いつも幸せの後に来る指針と苦労は数えきれませんでした」と、これまで走り続けてきたBTSの活動についての素直な思いを明かした。

またソロ活動については、「これからは長い間BTSとして残るための、僕たちの元気な歩みの始まりなので、その姿もARMYの皆さんに気に入ってもらえると思います」と意気込みを伝えている。

最後は、「ARMYとBTSは、紫の綱で繋がっているので、切れずに色の濃さが長く続くよう、これからも会いましょう。僕たちはARMYを本当にとても愛しています」と締めくくった。

メッセージの中には、”紫の綱”という言葉が出てきたが、BTSを象徴する紫色を使って表現している点はとてもVらしい。

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“紫の綱”とは、韓国語では、보랏(ボラ)=紫色、줄(ジュル)=綱で、”보랏줄(ボラッジュル)”という。

実は、この줄(ジュル)は、単純に綱という意味だけではなく、韓国では様々な意味で解釈される言葉だ。

韓国には、太く丈夫なロープのような綱を意味する、동아줄(トンアジュル)、오랏줄(オラッジュル)という言葉がある。

동아줄(トンアジュル)は、韓国では有名な昔話に出てくる言葉なのだが、恐ろしい虎から逃げていた兄妹のところに、突然空から”綱”が降ってきて、その”綱”につまかって助かった、という話だそうだ。

ここで出てくる”綱”は、まさに兄妹にとって”救いの手”であり、危機的状況から助け出す重要な役割を果たしている。

あえて解釈を加えるのであれば、Vのメッセージに出てきた”紫の綱”は単純な綱ではなく、太くて硬く簡単にはほどけないものであり、救いの手にもなり得るもの、つまりBTSとARMYの強い絆を表現しているのではないだろうか。

また、동아줄(トンアジュル)には、”大きい幸運を捉えることができる縁”という解釈もあるという。

その本意は不明だが「BTSとARMYは”紫の綱”という太い絆でつながっている」と伝えたかったのではないだろうか。

(構成:酒井知亜)




BTS

BTS(防弾少年団)は2013年6月13日にデビューした韓国の7人組男性アーティストグループで、パン・シヒョクのプロデュースにより誕生した。

HYBE(旧Big Hitエンターテインメント)所属。

デビューアルバムは『2 COOL 4 SKOOL』、デビュー曲は『No More Dream』。グループ名の”防弾少年団”には、10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬくという意味が込められている。

ハングル表記は”방탄소년단(バンタンソニョンダン)”から”バンタン”と呼ばれることが多い。

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