今年5月に『Butter』、7月に『Permission to Dance』など全編英語詞の楽曲をリリースし、日本やアメリカなど海外の音楽番組へ積極的に出演している韓国の人気ボーイズグループBTS(防弾少年団)。最近、BTSが母国である韓国の音楽番組に出演していないことが波紋を呼んでいるようだが、その理由とも言える話をSUGAが語った。
7人組ボーイズグループBTS(防弾少年団)は、昨年、全編英語詞の『Dynamite』をリリースし、アメリカのグラミー賞にノミネートされたことで、完全に世界的なトップスターとして認知されることになった。
そして今年5月にリリースした全編英語詞『Butter』はアメリカ・ビルボードのメインシングルチャート”Hot 100″で7週連続1位から返り咲きの1位、また世界的に有名なシンガーソングライター、エド・シーランとコラボした『Permission to Dance』も1位を獲得するなど、いまだチャートをにぎわせている。
そんなK-POP界を代表するトップスターとなったBTSだが、日本やアメリカなど海外の音楽番組への出演は目立つも、母国韓国の音楽番組への出演がないことに対し、不満を漏らしている人も少なくないよう。

7人組ボーイズグループBTS(画像出典:BTS JAPAN公式Twitter)
先月31日、Weverse Magazine(ウィバースマガジン)に「僕は本当にできることがこれしかありません」というタイトルで、BTSのメンバーであるSUGA(シュガ)のインタビューが掲載された。
その中でも特に注目されたのが、韓国の音楽番組の問題点について語っていた部分だ。
音楽番組とK-POPアイドルについて語ったSUGA
「アーティストたちが活動するのに必要なもの」について聞かれたSUGAは、以下のように語っている。
—
アーティストの活動方式がかなり大変だと思います。
活動を始めると、毎日1本ずつ音楽番組に出演するので、アーティストが経験する疲労もかなり多く、疲労が溜まることで怪我につながることも多いんです。
そういう音楽番組は、プロモーションレベルなのでアーティストがしっかりと収入を得られるわけでもありません。活動は多いのに目に見える成果がないので、どうしても士気が下がってしまいます。
可能であれば、1つのステージをするにしても、すごく完成度の高いものができればいいですが、今の環境ではかなり難しいと思います。
それと、僕たちの職業は一般的な”労働”の概念ではないため、法的な保護の問題でも曖昧な境界線があります。産業システムや制度の改善がいろいろ必要です。
(Weverse Magazineより)
—

SUGAのインタビュー内容が話題に(画像出典:BTS公式FaceBook)
最近はインターネットが普及し、ツイッターやインスタグラムといったSNSやYouTube(ユーチューブ)などを活用した独自プロモーションが容易になった。そのため、わざわざ苦労してSUGAの言うような”効率の悪い”韓国の音楽番組に出る必要はない。
こういった韓国の音楽番組の否定的な考えについて、韓国のネットユーザーの中には「プロモーションのため収益はないが、音楽番組の”ジッケム(직캠:密着カメラ)”や年末のステージなど、さまざまな韓国独自の音楽番組やステージが見られることにより、K-POP市場が大きくなった」という意見もある。
だが、以前Danmeeでもお伝えしたが、密着カメラに関しては、”ファンカム(Fan Cam)”とも呼ばれ、元々ファンが特定のメンバーをクローズアップして撮影した映像のことで、それがYouTubeなどの動画サイトにアップされながら、多くのファンを獲得していったのが始まりだ。
テレビ局側は、この密着カメラ映像の所有権を主張しているため、芸能事務所の公式SNSにはこのような映像は掲載できず、アーティスト側に何の権利も与えないようにしているという。
(関連記事)BTS、日本のCDTVに2週連続 出演するも、韓国の音楽番組に出演しない理由
また、現在韓国で活動しているアーティストは、個人事業主でもなければ、社員でもないという立場に置かれているため、SUGAの”産業システムや制度の改善”にまで目を向けた発言も注目を集めた。
彼は、BTSのメンバーとしてデビューする前、地元大邱(テグ)のアンダーグラウンドでラッパーとして活動していた。
当時アンダーグラウンドで活躍していた人たちは、音楽だけでは生計が成り立たないため、アルバイトをしながら音楽活動を続けていたようで、彼はその現実が嫌だったと回想している。
そのため「もし僕が成功したら、業界の架け橋のような役割をすることができるのではないかと思った。アンダーグラウンドでかっこいい音楽をやっている人が多いから、僕が有名になってそういう人たちに良い環境を与えたいと思った」と語っていたことも。
以前から、常にいい意味での”反骨精神”を持っていたSUGA。今後もBTSは韓国の音楽番組に出演する機会があるかはわからないが、彼が言う音楽番組の問題点や、産業システム、制度などが改善されれば、BTSを再び韓国の音楽番組で見ることができるようになるかもしれない。
BTS
BTS(防弾少年団)は2013年6月13日にデビューした韓国の7人組男性アーティストグループで、パン・シヒョクのプロデュースにより誕生した。
HYBE(旧Big Hitエンターテインメント)所属。
デビューアルバムは『2 COOL 4 SKOOL』、デビュー曲は『No More Dream』。グループ名の”防弾少年団”には、10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬくという意味が込められている。
ハングル表記は”방탄소년단(バンタンソニョンダン)”から”バンタン”と呼ばれることが多い。
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