世界的大ヒットドラマ『愛の不時着』で主演を務めるヒョンビンとソン・イェジンをモデルに起用し話題となったフィリピンの通信会社、Smart Communications。今回同社は、BTS(防弾少年団)を起用したキャンペーンを公表、BTSがフィリピンのファンにメッセージを送った。

フィリピンの通信会社、Smart Communications(スマートコミュニケーションズ/以下、スマート社)が、韓国の人気アイドルグループ・BTS(防弾少年団)を起用したキャンペーンを公表した。

同キャンペーンは、フィリピンの若者の間で爆発的な人気を誇るBTSをモデルに、”スマート・プリペイドサービス”の宣伝を目的としたキャンペーンである。

BTSメンバーはそれぞれ、フィリピンのファンにメッセージを送っているが、コロナ禍真っ最中の冬に、韓国で撮影されたものとみられる。

フィリピンのファンへメッセージを伝えたBTS

BTSのメンバーがフィリピンのファンへメッセージを伝えた(画像出典:Smart Communications YouTube動画キャプチャー)

スマート社は、フィリピンで影響力の高い韓国芸能人を、続々と起用していることで有名だ。またフィリピンは、”東南アジアの韓流の中心”と言われるほど、韓国コンテンツに対する関心が格別でもある。

特に、昨年放送されたドラマ『愛の不時着』は、フィリピン国内で途方もない人気を得ており、ドラマの主人公であるヒョンビンとソン・イェジンを、スマート社のメインモデルとして抜擢。

モデルに起用されたヒョンビンとソン・イェジン

ヒョンビンとソン・イェジンをモデルに起用(画像出典:Smart Communications YouTube動画キャプチャー)

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コロナ禍が進み、日本と同様、Netflix(ネットフリックス)のようなOTTサービスの需要が高まったフィリピンでも、昨年は「Netflixで韓国ドラマを楽しむ」という光景が、一気に定着したようだ。その機会を見逃すものかと言わんばかりに、スマート社は『愛の不時着』の主演2人をモデルに起用し、同社のサービス利用を促してきた実績がある。

そして、コロナ禍が生んだもう一つの現象--ネットを利用した決済の急増や、電子マネーの普及に合わせて、ネットリテラシーの高い若者層を攻略するキャンペーンとしてBTSを起用したと見られる。

ちなみに、今回のキャンペーンのキャッチフレーズは「Live Smarty, Live with Purpose(スマートに生き、目的を持って生きる生活を)」である。


フィリピンの人々へメッセージを送ったBTS(動画出典:Smart Communications YouTube)



BTS

BTS(防弾少年団)は2013年6月13日にデビューした韓国の7人組男性アーティストグループで、パン・シヒョクのプロデュースにより誕生した。

HYBE(旧Big Hitエンターテインメント)所属。

デビューアルバムは『2 COOL 4 SKOOL』、デビュー曲は『No More Dream』。グループ名の”防弾少年団”には、10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬくという意味が込められている。

ハングル表記は”방탄소년단(バンタンソニョンダン)”から”バンタン”と呼ばれることが多い。

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