BTSジンの入隊は2021年末？'兵役特例'は想定しないBigHit上場後の青写真

BTS(防弾少年団)の活躍によって、韓国企業の中で勝ち続けているBig Hitエンターテインメント。10月15日には株式市場の上場も控えているが、パン・シヒョク代表の唯一の悩みが、メンバーたちの近づく軍入隊だと言われている。

現在、韓国で最も勝ち続けている企業と言えば、BTS(防弾少年団)の所属事務所Big Hitエンターテインメントではないだろうか。

BTSは、韓国人歌手として初めてビルボード1位を記録したことに続き、事務所は10月15日に株式市場の上場を控えている。順調に成長しているBig Hitだが、BTSメンバーたちの軍入隊が悩みの種だという話も上がっている。

BTS(防弾少年団)(画像出典：BTS official Twitter)

かつて、YGエンターテインメントも、売り上げ比重の大半を占めていたBIGBANGメンバーの軍入隊の便りが報じられた際に株価が波を打った。Big Hitも社内の97%に達する売り上げがBTSで発生しており、BTSメンバーの軍入隊問題がまだ解決されていない点から、今後軍入隊によって株価の変動が大きいと分析されている。

先日Big Hitのパン・シヒョク代表は、BTSの軍入隊関連のイシューに対して言及。株式市場上場のために提出した証券申告書に「BTSは、1992年生まれないし1997年生まれの入隊対象メンバーで構成されており、この中で最も生まれの早いメンバーであるジンは、2021年末日まで兵役法にともなう入隊延期が可能なことと判断している」と明らかにした。

以前は、大学院に在学していたり広報大使の活動などを理由に、入隊を30才まで遅らせることができたが、2018年に改正された兵役法によって、満28才以降に入隊を延期することが難しくなった。28才、すなわち1992年12月4日まれのジンは、その対象に当たる。

BTSのジン(画像出典：BTS公式Twitter)

韓国メディア1boonなどによると、兵役法の施行令などに基づいて、入隊対象の男性は、2年を超える大学院での修士課程履修を理由に満27才になる年の末日まで在学延期が可能で、その他の法定入隊延期事由を満たしている場合、最大5回にわたって2年まで追加の入隊延期が可能だという。

ジンの場合、現在、漢陽(ハニャン)サイバー大学・大学院の広告メディアMBAに在学しているため、上述した”大学院在学生入隊延期制度”を適用することができ、ここに2年の”法定入隊延期制度”を使えば、Big Hitの説明のように理論上29才になる2021年の末日まで活動できる可能性があるということだ。

だが、法定入隊延期制度を使用するためには、法定延期理由を書いて提出する必要がある。兵務庁が入隊延期理由を受け入れなければ、入隊しなければならないためだ。そのため、Big Hitは「2021年末日まで兵役延期が可能」ではなく「可能なことと判断している」と表現したと見られる。

Big Hitの計算通りにするには、ジンは芸能活動並みに大学院での履修も必要となる。このような計画から、Big Hit側は、韓国政府が推進している兵役法改正案”*BTSの兵役優遇特例”は念頭に置いていないように見える。

*BTSの兵役優遇特例：文化的、経済的に貢献度の高い大衆文化芸術家であるBTSが持続的に活動できるよう、彼らの兵役延期を認める内容。

BTSメンバーの軍入隊はいつ頃になるのだろうか(写真提供：©スポーツ韓国画像出典：Big Hit Ent)

Big Hitは、軍入隊などアーティストの空白期による売り上げ減少の危険を最小化するために、アルバム、映像などアーティストの活動が直接的に伴わないコンテンツの事前制作も拡大しており、活動可能なメンバーを通じて多方面の事業の検討を遂行しているとも明らかにし、ソロ活動やユニット活動も視野に入れていると見られる具体的な対策も目につく。

韓国芸能界では、ジンの入隊がいつごろになるのか様々な予測が飛び交っているが、ジン本人は、今年2月に4thアルバム『MAP OF THE SOUL：7』のグローバル記者懇談会で、入隊について「兵役は当然の義務なので国に呼ばれたらいつでも応じる予定です」と答えている。

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