“K-POP沼”にハマってしまうと、単に推しグループのアルバムを買って聴いたり、出演ドラマを見たりするだけでなく、推しの持っているものならすべて欲しくなり、なんなら推しの読んでいる本まで読みたくなったりするという、コアなファンが激増している。今回は、いまファンに最も影響を与えているであろうBTS(防弾少年団)に関する書籍をご紹介したい。

“BTSセラー”という言葉をご存知だろうか。”BTS+ベストセラー”を意味し、BTS(防弾少年団)のメンバーが読んだ本や、BTSのアルバムコンセプトに関係している本などがヒットする現象のことを言う。

多くのファンの中で「推しの読んでいる本だからこそ、読みたい」という心理が働き、これまでいくつもの”バタフライ効果”が生まれ、近年”BTSセラー”となった本が続々誕生した。

*バタフライ効果:些細なことが理由で、その後の状態が大きく変化する現象

BTS(画像出典:BTS公式FaceBook)

今回は2019年、韓国の書籍データサイト・BOOK DBの記事で取り上げられ話題を呼んだ『BTSの世界観を知れる本6選』をご紹介したい。

『デミアン(1919)』:ヘルマン・ヘッセ

ヘルマン・ヘッセの『デミアン』

『デミアン』/ ヘルマン・ヘッセ(画像出典:yes24)

2016年10月10日にリリースされた2枚目のフルアルバム『WINGS』は、ドイツの大文豪ヘルマン・ヘッセの成長小説『デミアン』をモチーフに制作されたそうだ。

この小説では、主人公シンクレールが、神秘的な力をもつ少年デミアンを通して真の自己を発見していく過程が描かれている。

日本語版もリリースされ、大ヒットしたアルバムタイトル曲『血、汗、涙』のミュージックビデオの中でも『デミアン』から連想された要素が複数登場した。

(関連動画)BTS(防弾少年団) 「血、汗、涙(피,땀,눈물)」 Official MV

『1Q84(2009)』:村上春樹

村上春樹の『1Q84』

『1Q84』/ 村上春樹(画像出典:yes24)

『1Q84』は、言わずと知れた日本の文豪、村上春樹が2009年に発表した12作目の長編小説。

2017年にリリースした5枚目のミニアルバム『LOVE YOURSELF 承 ‘Her’』に収録された隠しトラック『海』は、BTSのリーダーRMがこの本を読み、インスピレーションを受けて作曲したことで知られている。

また「希望のあるところには必ず試練がある」という歌詞は、実際の小説にも登場する文句で、核心的なメッセージを伝えた。

『風の十二方位(1980)』:アーシュラ・K・ル・グィン

アーシュラ・K・ル・グィンの『風の十二方位』

『風の十二方位』/ アーシュラ・K・ル・グィン(画像出典:yes24)

2017年にリリースした3枚目のリパッケージアルバム『WINGS外伝 : You Never Walk Alone』に収録された『Spring Day』は、アーシュラ・K・ル・グィンの『風の十二方位』をモチーフに作られたという。

17篇を収録する傑作集で、ミュージックビデオにもこの小説のさまざまな要素が登場し、楽曲のベースとなっていることがわかる。

(関連動画)【もう1回聴くBTS】聴けば聴くほど切なくなるBTSの名曲-봄날(Spring Day/春の日)

『スタンフォードの脳外科医が教わった人生の扉を開く最強のマジック(2016)』:ジェームズ・ドゥティ

『スタンフォードの脳外科医が教わった人生の扉を開く最強のマジック』

『スタンフォードの脳外科医が教わった人生の扉を開く最強のマジック』/ ジェームズ・ドゥティ(画像出典:yes24)

2018年にリリースした3枚目のフルアルバム『LOVE YOURSELF 轉 ‘Tear’ 』のベースとなったのがこの本だ。

恵まれない環境で育った1人の少年が、劇的に自分の人生を変えていく過程が描かれている。

著者のスタンフォード大学・ジェームズ・ドゥティ教授は、BTSがこの年の5月に開催されたビルボード・ミュージック・アワードに出席した際、公式ツイッターに「thank you for using my book as inspiration(私の本からインスピレーションを得てくれてありがとう)」というメッセージをツイートし、話題を呼んだ。

『ユング 心の地図(1998)』:マレイ・スタイン

マレイ・スタインの『ユング 心の地図』

『ユング 心の地図』/ マレイ・スタイン(画像出典:yes24)

2019年4月にリリースしたミニアルバム『MAP OF THE SOUL:PERSONA』のタイトルが、この本からインスピレーションを受けたことで、一躍話題になった。

フロイトとともに20世紀の影響力のある心理学者として挙げられ、自らを心の探検家にして地図製作者と見なしていたカール・グスタフ・ユングの理論を解説した概論書だ。

日本では、1999年に翻訳版が出版されすでに品切れになっていたが、このミニアルバムのリリースを受け、2019年4月25日に新装版として発売された。

アルバムのタイトルにも登場する”PERSONA(ペルソナ)”は、ユングが創始した概念で”仮面をかぶった人格”を意味している。

『愛するということ(1956)』:エーリッヒ・フロム

エーリッヒ・フロムの『愛するということ』

『愛するということ』/ エーリッヒ・フロム(画像出典:yes24)

前述した『MAP OF THE SOUL: PERSONA』に関連するもう1つの本として取り上げられた。

20世紀に活動した社会心理学者エーリッヒ・フロムが書いたこの本は、”愛”神秘や摩訶不思議なものではなく、学び発展させることができるものだと言っている。

5月14日に開館したミュージアム”HYBE INSIGHT”には、所属事務所HYBE(旧BigHitエンターテインメント)のパン・シヒョク代表がインスピレーションを受けた本として、前述した『デミアン』『ユング 心の地図』とともに、この本も展示されており、線を引いたり、思い浮かんだアイデアを書き込んだりしていることも確認できるようだ。



BTS

BTS(防弾少年団)は2013年6月13日にデビューした韓国の7人組男性アーティストグループで、パン・シヒョクのプロデュースによって誕生した。
BigHitエンターテインメントに所属している。
デビューアルバムは『2 COOL 4 SKOOL』、デビュー曲は『No More Dream』。
グループ名の”防弾少年団”には、10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬくという意味が込められている。
ハングル表記は”방탄소년단(バンタンソニョンダン)”から”バンタン”と呼ばれることが多い。

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