BIGBANG(ビッグバン)が、還ってくる。しかし、K-POPレジェンドの帰還を、全ての音楽ファンが歓待していたわけではない。現・元メンバーの不祥事が蒸し返され、カムバックに反旗を掲げるアンチファンも登場。これにいくつかの韓国メディアが加勢し、彼らへの批判を強めている。
2月7日、複数の韓国メディアが「BIGBANG(ビッグバン)が、4年のブランクを終えてカムバックする。新曲の収録は完了しており、ミュージックビデオの撮影を控えている」と報道。
2018年3月に発表した『Flower Road(花道)』の”ぜひまた会いましょう。花が咲いたら”という歌詞のように、4年という歳月を経てようやく今春、カムバックを決めてくれた。
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しかし、K-POPレジェンドの帰還を、全ての音楽ファンが歓待していたわけではない。
現・元メンバーの不祥事が蒸し返され、カムバックに反旗を掲げるアンチファンも登場。これにいくつかの韓国メディアが加勢し、彼らへの批判を強めている。
特に、T.O.Pに対する行為はまるで袋叩きであり、ファンの眉をひそめさせているほどだ。
アンチファンと韓国メディアがT.O.Pを批判する根拠として、「韓国で復帰はしない」という2年前の発言を挙げる。
2020年2月、T.O.Pはインスタグラムのライブ放送で、複雑な心境を明かしている。
ライブ放送を行った経緯を「ただ1度だけでも、こんなふうに姿をお見せしたかった」と説明したT.O.Pは、「僕がどのように生きているか、人々はよくわからないみたい‥だから見せてあげたかった。その一心のみ。ファンにはいつも申し訳ないと思っている」と吐露。
しかしその後、胸に秘めていた鬱憤が積もり積もったのか。韓国芸能界のカムバックについて、少し過激とも取れる発言が続いた。
「韓国ではカムバックをしない。カムバック自体したくない‥」
この発言があった翌日、当然のごとく韓国ネットでは「T.O.Pが重大発表! 韓国で活動しないと宣言」といった、刺激的な見出しがあふれる羽目に。
今回、BIGBANGのカムバック報告にも、案の定当時の発言が蒸し返され、一部の韓国メディアとアンチファンは「発言を覆した」「虚言癖だ」と、T.O.Pへの攻撃の手を緩めない。あるトップスターの”わがまま”や”気まぐれだ”と罵り、さらには”モラルの欠如”と非難するメディアまでもが登場した。
しかし、当時の発言を見直すと、
韓国ではカムバックをしない。カムバック自体したくない‥こういう発言をすると、また記事が出るから。よく友人たちに止められる‥。(友人に)キックをされながら(中略)最近、自分の音楽を作っている。ひどいよね‥人々は。愛を持ちましょう。ピース
世間からの冷え切った視線と、数年間続く苦しい非難に対して、怒りや恨み、諦めのようなものが感じ取れる。
この発言があった1年前の2019年、T.O.PはあるアンチファンとSNSで、攻防を繰り広げたことがある。
当時「自粛しろ! SNSもやめろ! 復帰もするな!」と暴言を吐かれたT.O.Pは、「はい、私も(復帰)するつもりはありません」と返答。この時もやはり「ファンに対して無礼」「何様だよ」と、アンチファンから批判を浴びているのだ。
もはや、社会問題となっているネット上の誹謗中傷。芸能人は、たとえ見知らぬ人に暴言を吐かれても、感情的になったり、不満や怒りを口にしてはいけないのだろうか。
そして、芸能人がアンチに反応した時点で、誹謗中傷をした加害者であるはずのネットユーザー側がなぜ、”免罪符”を受け取れるのだろうか。
近年、韓国ネットでは芸能人に対して、一般人よりも厳しい”スタンダード”が要求されていることに、警戒する動きを見せている。芸能人はどんなに被害に遭っても、感情を出してはならないとされ、仮に愚痴でもこぼそうものなら、”犯罪者”扱いをされてしまう。
その1つの原因として、ネット上の誹謗中傷という問題にはアウトフォーカスし、芸能人の”大人しい対応”だけを暗に要求するメディアの責任も大いにあるだろう。
「誰か死ななければ、誹謗中傷は止まらない」と言った、ある芸能人の嘆きのように、芸能人にとっては、”生死問題”であるという認識がもっと必要だ。
BIGBANG
BIGBANG(ビッグバン / ハングル 빅뱅)は韓国出身の4人組男性アーティストグループ。
メンバーはG-dragon、TOP、SOL、D-LITE(元メンバーV.Iは2019年3月に芸能界引退)で、YGエンターテインメントに所属している。2006年に韓国でデビュー。メンバーは、MTVコリアの「リアルドキュメンタリーBIGBANG」を通して選ばれた。
2006年デビュー後から若い世代のファッション、トレンドに大きな影響を与えたグループであり、これ以降にデビューするアイドルグループのコンセプトなどにも影響を与えたグループだ。
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