NHK BSプレミアムで、パク・ソジュン主演ドラマ『花郎(ファラン) 希望の勇者たち』が放送を開始。豪華キャストが出演する中、ヒロインを務めているAraが日本で活動していたのは知っているだろうか。そんな彼女に、スポットを当ててみた。 (写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
NHK BSプレミアムでは、6月13日から『花郎(ファラン) 希望の勇者たち』(以下、『花郎』)の放送が始まり、豪華キャストの結集が注目を集めた。
俳優のパク・ソジュンが主演を務めた、JTBC『梨泰院クラス』が韓国で2020年に放送された後、Netflix(ネットフリックス)で視聴が可能に。新型コロナウイルスをきっかけに、“お家時間”が増えた日本人が多く視聴する。これをきっかけに彼を知ったファンにとっては、2016年のパク・ソジュンの演技が見られるのだから、同作への期待が高まっているはずだ。しかし、豪華キャストの一人、ヒロインを演じた女優Ara(コ・アラ)にも注目すべし!
同作品は、主演に俳優のパク・ソジュン、パク・ヒョンシク、国民的女優のAraを迎え、三国時代の新羅(シルラ)を生きた若者たちが中心となった精鋭部隊”花郎(ファラン)”の愛、友情、そして成長を描いたフュージョン青春時代劇だ。劇中では、国と王のために忠義を尽くす精鋭部隊の花郎パク・ソジュンとパク・ヒョンシクから同時に愛されるヒロイン、アロ役をAraが演じ、胸キュンする三角関係を展開している。
共演にはSHINee(シャイニー)のミンホ、BTS(防弾少年団)のV(ブイ)といった、トップアイドルが顔を揃え、ソン・ドンイルやチェ・ウォニョン、キム・ジス、キム・グァンギュなど、脇を固めるバイプレーヤーたちも名優揃いとあって、作品の完成度は高い。本作を一言で紹介するなら、「イケメン揃いで映像美、難しくない現代風時代劇」と言えるだろう。
だが、ここでは作品の総合的なレビューや紹介ではなく、ヒロインを務めた女優Araの、日本での意外な活躍に焦点を当ててみたい。
日本語を流暢に操る才女
彼女は、韓国では本名のコ・アラとして、日本では芸名Araとして活躍してきたのだが、日本の映画作品及びドラマに出演したことは、残念ながらそれほど知られていないようだ。
過去、Araが出演した日本映画は『蒼き狼 ~地果て海尽きるまで~(2007)』と『昴-スバル(2009)』の2作品がある。2007年に公開された反町隆史主演の『蒼き狼 ~地果て海尽きるまで~』は、チンギス・ハーンの生い立ちから、モンゴル帝国皇帝になるまでを描いた、日本とモンゴルの合作品だ。この作品でAraはクラン役を演じ、チンギス・ハーンの妻の一人でありながら、チンギス・ハーンから最も愛されたと言われている重要な役どころを演じた。この役のオーディションでは、4万人の中からグランプリに選ばれている。
そしてもう1つの作品である『昴-スバル-』は、曽田正人による日本の漫画『昴』の実写版であり、日本、中国、シンガポール、韓国の4カ国合作映画である。Araは、原作には登場しない、映画オリジナルキャラクター、アメリカン・バレエ・シアターのリズ・パークの役で出演している。
映画以外では、2009年に放送された日本テレビ系ドラマ『華麗なるスパイ』の第3話にゲスト出演している。女優に扮したスパイ(工作員)役を流暢な日本語で演じ、好評を得た。
2007年から2009年の間に、日本で3作品に出演した彼女は、韓国では”透き通ったキレイな薄茶色の瞳を持つ女優”というイメージが挙げられる。カラーコンタクトを使用しているのではなく、天然のキレイな茶色い瞳のため、彼女の顔がクローズアップされるシーンでは、瞳に吸い込まれるような錯覚を起こすと言われているほど。
2010年以降は、韓国に軸足を置いて本格活動
そして、2017年に主演を務めたOCN(Netflix)ドラマ『ブラック~恋する死神~』では、Araのキレイな瞳が見られるシーンが多く登場するため「彼女の魅力が最大限に生かされている」との評もあったようだ。そんな彼女の魅惑的な瞳は『花郎』でも確認できるのでぜひ確認してほしい。
その他の出演作には、2018年に熱血新米裁判官を熱演したJTBC法廷ドラマ『ハンムラビ法廷~初恋はツンデレ判事!?~』、2019年には時代劇で*茶母(タモ)役を演じたSBS『ヘチ 王座への道』、2020年に放送されたKBSラブコメディー『ドドソソララソ』など、キレイな容姿と美しい瞳に加え、演技力までを兼ね備える‥女優として止まらず躍進を続ける、更なる活躍が期待される女優なのだ。
*茶母(タモ):朝鮮王朝時代の女性捜査官
2007年には巨匠、篠山紀信による写真集『Ara in Rome』を発売しており、日本では短期間ながらも、ジャンル問わず多くの活躍を見せていたようだ。Araの芸名で日本活動を始めたのは14年前だが、韓国国内のみならず、堪能な日本語と演技が、再び日本でも見られることを期待したい。
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