韓国俳優のシン・ミナとキム・ソンホが主演を務めるドラマ、tvN(Netflix)『海街チャチャチャ』。本作で注目を浴びているキャラクターが、アジュンマだ。韓国語で”おばさん”の意味を持つアジュンマを、華麗に演じた女優、イ・ボンリョンを紹介します。

韓国俳優のシン・ミナとキム・ソンホが主演を務めるドラマ、tvN(Netflix)『海街チャチャチャ』。放送直後から日韓で爆発的なヒットを見せていた本作も、残すところあとわずかとなった。

ドラマ『海街チャチャチャ』は日韓で大ヒット中

日韓で大ヒット中のドラマ『海街チャチャチャ』(画像出典:tvNdrama公式Instagram)

主人公をはじめ愛すべきキャラクターばかりが揃う本作で、ひと際印象深いキャラクターがいる。

それは、コンジンの統長で、刺身店を営んでいるシングルマザーのヨ・ファジョンだ。

ヨ・ファジョンは、口は悪いが心は温かい、そんな江戸っ子気質のアジュンマ(おばさん)で、人の心に寄り添う優しさを持った面倒見の良い人物。しかし、自分のこととなると本音も言い出せない一面も持っている。

アジュンマを演じたら、韓国一!?

そんな愛すべき”近所のアジュンマ”を演じたのは、女優のイ・ボンリョン。

実力派女優イ・ボンリョンは存在感のある演技を披露中!

存在感のある演技を披露中! 実力派女優、イ・ボンリョン(画像出典:tvN)

実はイ・ボンリョン、これまでにドラマや映画では数多くのアジュンマを演じてきている。

韓ドラファンにはお馴染みであろう、韓国のアジュンマ。

いつも元気にシャキシャキと動き回り、家庭はもちろん、町内も盛り立てている。夫婦喧嘩は日常茶飯事で、誰かが悪さをすれば大声でまくしたる。だが、子どもに対しては海よりも深い愛情を持っている。

そんな姉後肌のアジュンマはもちろん、恵まれない家庭を持つどこか寂し気なアジュンマと、あらゆるアジュンマを変幻自在に演じてきた。

この一方で、主人公のお節介な姉や、銀行職員、総務部のOL、看護師、役所の職員など、身近な人物も多く演じている。

『海街チャチャチャ』と同じく、Netflix(ネットフリックス)で配信されている作品にも出演中だ。

特に印象深いのは、ソン・ガン主演の『Sweet Home -俺と世界の絶望-』。劇中、空のベビーカーを押している女性、イム・ミョンスク役に扮し、不気味な演技で視聴者をゾッとさせている。

イム・ミョンスク役のイ・ボンリョン

空のベビーカーを押している女性、イム・ミョンスク役に扮したイ・ボンリョン(画像出典:韓国Netflix)

また、イム・シワンが主演を務めたドラマ『それでも僕らは走り続ける』にも出演し、ヒロインの先輩で映画会社代表のパク・メイ役を演じた。エリートコースを歩んだキャリアウーマンで、のんきだがクールな一面を持つ人物だ。

アジュンマ役を多く演じているイメージが強いイ・ボンリョンだが、実は幅広いキャラクターを任されてきた演技派なのだ。

華麗なる舞台経歴

これほどバラエティー豊かなキャラクターを演じられるのも、イ・ボンリョンが歩んできた演技人生にある。

韓国のトップ女優たちが歩んできた道と同じく、イ・ボンリョンも舞台出身の女優だ。

イ・ボンリョンは完璧な演技力を持つと称賛を浴びている

完璧な演技力を持つと称賛を浴びている、イ・ボンリョン(画像出典:tvN)

1981年2月生まれで、現在40歳(日本年齢)のイ・ボンリョン。女優デビューは2005年に公演されたミュージカルだった。

その後、舞台を中心に活躍を見せた彼女は、驚くほど幅広いキャラクターを演じている。

舞台では、ミュージカル『洗濯』と『家族を捜して』でお婆さん役を、演劇『チョンミョン出評伝』では不倫を犯す30代半ば女性の役、映画『殺人の告白』では10代の高校生役と、10代から60代までのキャラクターを演じ切った。

演劇俳優として多様な人生と年代を引き受けるのは当たり前かも知れないが、これほど幅広い年代を演じられるのは完璧な演技力を持つからだと称賛を浴びている。

ほか出演作に、ドラマ『応答せよ1994』のドンギ役(カメオ出演)をはじめ、SBS『あなたが眠っている間に』、tvN『明日、キミと』。映画では『82年生まれ、キム・ジヨン』、『麻薬王』、『バーニング 劇場版』、『タクシー運転手 約束は海を越えて』と、日本でも人気の作品が多い。どれも助演であるが、名バイプレーヤーの名にふさわしい活躍を見せている。

プライベートでは、2019年に同じ劇団の先輩であるイ・ギュフェと結婚。夫、イ・ギュフェは最近、JTBC『怪物』で、お人好しで純朴な”小さな商店”の店主に扮し、ストーリーにミステリアスな雰囲気を盛り込んでいる。

数多くの作品で格別な存在感を示してきた名バイプレーヤーのイ・ボンリョン。公私共に順調な彼女が、次回作ではどのようなキャラクターに扮するのか、期待が高まる。









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