話題性は抜群なのに‥2024年「ちょっと残念作」韓国ドラマ7選
©Danmee
韓国は、テレビ離れが進み、年々視聴率の獲得が難しくなっている。
そんななか作品の人気を図る指標の1つとなっているのが“話題性”。しかし、編成など様々な外的要因により、話題性の獲得=視聴率の獲得とは言えないことも。
今年もドラマファンから熱い視線を浴びているものの、残念ながら数字には直結しなかった作品が。
VOD・OTTでドラマを視聴する人が増え、視聴率が作品の成績を100%表しているとは言えないが、海外で紹介される際、人気度を一言で表す手段としていまだ広く使用されおり、昔から親しまれてきたこの数字を得ることができなければ、“残念作”と言われることも。
そこで本記事では、話題性は抜群だったのにもかかわらず、視聴率はそれに追いつかなかった少々残念と言わざるを得ないドラマを7つ紹介する。
(図)Danmee 日本ファンが選んだ7月~9月公開 No.1韓国ドラマは・・ジェジュン主演「悪い記憶の消しゴム」
ソンジェ背負って走れ (tvN/2024)
『ソンジェ背負って走れ』は、言わずと知れた今年を代表する話題作。主演を務めたビョン・ウソクは一躍人気と知名度をアップし、人気俳優の仲間入りを果たした。日本でも大きな話題となったため、ご存じの韓ドラファンは多いだろう。
しかし実は視聴率で見ると意外にも獲得できておらず、自己最高記録は最終回の5.7%。同時期に放送され、本作同様話題を一身に集めた『涙の女王』(tvN/2024)が最高視聴率24.8%を叩き出したのと比較すると少々残念な結果となった。
●キャスト:ビョン・ウソク、キム・ヘユン、ソン・ゴニ、イ・スンヒョプ、チョン・ヨンジュ 他
遊んでくれる彼女 (JTBC/2024)
『遊んでくれる彼女』は、主演オム・テグの演技変身が熱い視線を浴びた作品。ハスキーボイスにワイルドなルックスを持ち、どちらかといえば悪役を演じることの多かった彼が、なんと本作では愛らしいキャラに。演技の幅広さが大きな話題となった。
なかにはギャップ萌えする視聴者なども現れたが、惜しくも最高視聴率は3.0%。まずまずという数字でそこまで悪いわけではないが、同曜日同時間帯に、高い人気を誇るライバル作が特になかったことを鑑みると予想外の成績と言えるだろう。
●キャスト:オム・テグ、ハン・ソナ、クォン・ユル、キム・ヒョンジン、パク・ジェチャン 他
損するのは嫌だから (tvN/2024)
『損するのは嫌だから』は、ラブコメクイーンの異名を持つシン・ミナと、イケメン俳優キム・ヨンデ主演のロマンチックコメディー。ヒットが約束されたキャスティングで、放送開始前から話題を呼び、序盤好調な滑り出しを切った。
ところが、その勢いが続いたのは全12話中、第6話まで。この時、最高視聴率4.9%を獲得したが、チュソク(日本でいうお盆)の連休により、第7話で2.6%に急下降。休み明けに徐々に回復をみせたものの最終話は4.7%で終わった。祝日の影響は免れなかった。
●キャスト:シン・ミナ、キム・ヨンデ、イ・サンイ、ハン・ジヒョン、イ・ユジン 他
偶然かな。 (tvN/2024)
『偶然かな。』は、今年ブレイクを果たしたチェ・ジョンヒョプと、子役から着実にキャリアを磨きロマンスもので活躍してきたキム・ソヒョン主演の青春ロマンチックコメディー。、主人公を務める2人にドラマファンの視線は集中、大きな話題性を獲得した。
また、作品自体も初恋をトキメキたっぷりに描いているとして高評価を得たが、残念ながら視聴率は初回放送の3.8%が自己最高記録。20代の女性から支持され、OTTを介して楽しんだ人が多かったのが理由のようだ。
●キャスト:キム・ソヒョン、チェ・ジョンヒョプ、ユン・ジオン、キム・ダソム、イ・ウォンジョン 他
卒業 (tvN/2024)
『卒業』は、主演チョン・リョウォンの熱演をはじめ、劇中彼女が身に着けたファッションが女性視聴者の間で熱い視線を浴びるなど大きな話題を集めた。ロマンスもので主人公を務めるのは約6年ぶりとなったが、ブランクを感じさせるどころかパワーアップしているとの評価もあったほど。
ところが、同曜日に人気作が集中していたのが原因だろうか、全話とおして視聴率が安定せせず、3~5%台を行ったり来たり。最終話で自己最高記録である6.5%を叩き出したが、数字とは直結しなかった。
●キャスト:チョン・リョウォン、ウィ・ハジュン、ソ・ジュヨン 他
ヒーローではないけれど (JTBC/2024)
『ヒーローではないけれど』は、前出の『ソンジェ背負って走れ』に次いで、高い話題性を得ていた作品。主演チャン・ギヨンもまたドラマに負けないほどの注目を浴びていた。
しかし本作が編成されたJTBCはここ最近不作続き。ドラマファンが別の局に流れてしまったのだろうか、世界に向け配信されたNetflixではグローバルランキング(非英語圏)上位にランクインするなど好評を得たが、韓国での最高視聴率は4.8%だった。
●キャスト:チャン・ギヨン、チョン・ウヒ、コ・ドゥシム、スヒョン、パク・ソイ 他
組み立て式家族~僕らの恋の在処~ (JTBC/2024)
『組み立て式家族~僕らの恋の在処~』は、11月27日に最終回を迎えたばかりの作品。日本ではU-NEXTで配信され好評を得ているようだが、韓国での視聴率は3.6%が自己最高記録だった。
数字の獲得しやすい土日ではなく、水曜日に2話ずつ放送されたのが低視聴率の原因なのではないかと言われており、事実、本作が配信された2つのOTTではそれぞれ視聴ランキング1位を獲得している。
●キャスト:ファン・イニョプ、チョン・チェヨン、ペ・ヒョンソン、ソ・ジヘ、チェ・ウォニョン 他
(ライター/西谷瀬里)